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大好きなサイバーエージェントをやめて、スタートアップにジョインして、EXITを経験した話。


こんにちは。

GREEN SPOONでマーケティングを担当している伊藤成美です。

今回は、ふと思い立って、こういったタイトルでnoteを書いてみました。

1週間前に、弊社から特大リリースが出ました。

結論から言うと、「EXITを経験した」などと書いてますが、私がジョインしたのは2023年12月でして。大した貢献ができた感覚はありません。

そして、オーナーでもないのにこの言葉を使うのにはやや抵抗がありましたが、一旦書いてみました。

(EXITという言葉も、最近覚えたようなもんです)

ですが、私自身、愛してやまないサイバーエージェントという古巣を出て「スタートアップに挑戦する意思決定」をして、その先がGREEN SPOONで本当に良かったと心から思っているので、こうして発信をしてみようと思います。

私が、大好きなサイバーエージェントをやめて、
どうしてGREEN SPOONにジョインしたのか。

これまでの人生の話になるのですが、なにか思いとどまったり、悩んだりしている人にとって「こういう経験談もあるのか~」くらいの足しになればと思い、綴ってみます。

サイバーエージェントが大好きな理由

私は、2017年度にサイバーエージェントに入社しました。

サイバーエージェントで学んだことは、
①GIVERであることがすべて
②何事も執行力で決まる

大きくはこの2点です。

①GIVERであることがすべて
この①に関しては、代理店のアカウントプランナー(営業)として働いていた1~3年目での学びです。

お客様の人生を知る努力をし、何が幸せなのかを理解したうえで、関係を築く。人と人で関わることが、営業としての「一番の肝」。

これを教えてくれて、体現していたのが、当時の上司の河合典子さんでした。社内外からの愛され具合が桁違いで、成果も桁違い。とにかく、唯一無二の営業さんなんだなと、1年目の私ながらに感じていました。

典子さんの真似をして、お客様にとにかく関心を持って、頻繁に会食をして、いろんな質問をして、お客様が人として好きなこと、嫌なことなど・・
相手を”人として理解”することに時間を使いました。

そういうことをしているうちに、気づけば相手に対して自分が先にアクションすることが当たり前になり、「GIVERであることがすべて」という価値観が自分に浸透し始めていました。

このGIVER精神は、後の社会人生活で、最も役立っています。
恋愛とかもそうだと思うのですが、自分がまず相手を幸せにしてから自分の幸せに立ち返るほうが、いろいろと楽な気がします。
GIVE前提で生きるのって、実は一番楽に生きれる方法な気がしている最近です。

組織と典子さんから教わった「GIVERとしての精神」を身に着けた先に、憧れの新人賞を頂く機会もありました。とても嬉しかったのを今でも覚えています。

お客様が新人賞の投票日目前で、「獲りましょう」と、膨大な予算を渡してくれたのも、いい思い出です。


②何事も執行がすべてである
これは、入社3年目のときに、事業に挑戦したくて異動した先の「シロク」で教わったことです。
(モノゴトやサービスを、創造する側も体験したい!という興味から、異動の意志決定しました。快く受け入れてくださった会社に大感謝です)

これまでの人生で、自分の実力に最も向き合う機会をくれたのが、シロクであり、飯塚勇太さんだと思っています。

飯塚さんは、

・誰よりも時間に正確、本当に何事にも遅れない
・どんなことにも即レス
・メンバーのことがとても好き
・一番の執行者

一般的には当たり前と言われていることですが、その徹底度のレベルが高すぎて、スーパーサイヤ人のような人でした。(語彙力) 

飯塚さんは、私をとても理解してくれていたからこそ、多少のコミュ力と気合と根性を取柄として仕事をしてきた私に、「新規事業」の機会をくれました。

私が思う、”世の中にあったらいいな”を再現したプロダクトを創らせていただきました。

立ち上げてからは本当に世界がガラっと変わったのを今でも覚えています。

営業時代は、「こっちに行こうぜ!」と大きく旗振って、向かう方向を決めることが最重要だと認識していたし、それがやりがいでした。

ただ、こちら側の世界にきたら、理想だけ掲げても、実が伴わなければ意味ないぜ!のパンチを一生食らってました。


「自分で執行ができないと話にならない世界」に足を踏み入れた感覚です。※営業さんが執行できないという意味ではなく、自分がそうだったという話です。

そんなの当たり前だろ!と思う方も多いと思いますが、シロクの執行レベルは異次元に高いので、本当に、毎日が戦いのような感じでした。

決めたこと、掲げたことを執行し、実現していく。
しかもそのPDCAの速度が尋常じゃない。

最初は、2名体制だったので、自分ともう一人が全部やらないと、成果もくそもないというかんじで。

毎日、戦略が変わり管理画面やレポートと睨めっこ。
日々の成果を追いまくると、自分の理想の形や方向とズレてきて、葛藤が始まる。でも、明日は来る。

こんな毎日でした。

激動の中で身をもって体験したのは、「執行がすべて」ということでした。
執行がなければ、実現はない。実現できない人に理想を掲げる権利はない。

この厳しさを身をもって学ぶ機会となりました。

また、新規事業に携わる過程で、もう一つ大切なことを体験しました。
それは、「船を組み立てるところから携わる心地よさ」です。

たった2人でスタートして、のちに仲間がきてくれて・・
この過程で、どんどん船が組み立てられていくのを感じました。

①で書いた、「GIVERであることがすべて」を繰り返しながら、船を組み立てていけば、絶対みんなで幸せになれるという確信を得られたのも、この体験があったからだと思います。

そして、ふとたまにその船を客観視してみたときに、
最高な船だなぁと思える瞬間こそが、一番幸せでした。

なぜ、最高な環境なのにやめたのか

ここまで書いていて、自分でも、最高じゃん。と思っています。

もうやめてますし、忖度とかはいらない世界でも、こうして振り返れる。

改めて、会社や関わってくださった人達に心から感謝しています。

では、なぜやめたのか。

代理店時代に出会ったたくさんのお客さま
新規事業の機会をくれた会社
事業のための資金や毎月の広告費
メンバー
当たり前に仕組み化されている数々のこと

自分が大切にしてきたものや、今この目の前にあるものは、すべて会社が与えてくれたものであるということに気づいたからです。

もう6年目になるけど…
これだけたくさん与えてもらって、いったい私は、外に出たら何ができるのかな?と思い始めたのが、一番のきっかけだったかなと思います。

卒業の決意と、GREEN SPOON CEO田邊さんとの出会い

そんな感じで、自分に対して不信感をもっているときに、GREEN SPOON CEOの田邊さんと出会うことができました。

特に会社の話をするというよりも、自分たちの人生について話したり、田邊さんが起業を決めたときの「覚悟」の話を聞かせてもらったという感じで。

田邊さんの覚悟を聞く中で、気づいたのは、「私は自分の人生に責任を持つのが怖いんだな」ということでした。つまり、覚悟が決まってない。

幸せを味わっているのに、次のステージにいくのって、怖いし、なんか不安。このままでも十分幸せだし、会社に与えていただいた分、もっとお返ししないといけない。

だけど、このままでいいのか。

そんな感じで、ぐちゃっと色々考えていたときに、一つだけやろうと思ったのは、何かしらの形で「覚悟を決める」ことでした。

そして、その覚悟は、このままじゃ決まらないと思い、本当に身勝手極まりないのですが、会社を辞める決断をしました。 

一旦、何もない自分と向き合う時間が必要であると感じた結果です。


辞めてから考えてみた、今後のこと

何もない自分と向き合う中で、田邊さんとたくさんお話をさせてもらいました。

とにかく、今の心情を話す機会をくれて、言語化に付き合っていただきました。

入社後に驚いたのですが、田邊さんは、社員全員の「人生の言語化」の壁打ち相手でした。
1on1で、みんな業務の話じゃなくて、人生の相談してる。

私もいつかこうやって、誰かの人生の幸せに、役に立てる人になりたいな~とシンプルにめっちゃ憧れました。

GREEN SPOONは当時15名くらいの人数で、ガチガチの少数精鋭です。
憧れとか、半端な気持ちでのジョインは許されないし、そんな生温い人はいらん。(こんなこと言う人はいないです、みんな優しいですw)

なので、私にできることすべてをひっさげて、仲間に入れてもらう必要がありました。そして、今の自分なりの覚悟を決める最大の機会になりました。

「覚悟」を決めて、GREEN SPOONにジョイン

「たくさんの人の”人生の幸せ”の役に立ちたい」
そう願って「自分を好きでいつづけれられる人生を」と掲げるGREEN SPOONと、GREEN SPOONのみんなをもっとたくさんの人に知ってもらいたい。

そういう思いが自分の中に確立されていくなかで、「GREEN SPOON」をたくさんの人に広める起爆剤のような役割を担って、この船をもっと大きくしたい!と思うようになりました。

もう15人も仲間がいて、船の座組はできているタイミングでしたが、まだ4期目で、ここから長期戦が始まります。

そのタイミングで、自分がジョインできるのがとても嬉しかったですし、なにより、この船をどんどん大きくしていけるんだ!という、ワクワクが最高でした。

入る前に改めて、田邊さんから、「なるが俺に求めることは何?」と、質問いただいた時に、「私を信じてほしいです」と言ったことも忘れません。

その言葉が、自分の覚悟になりました。
GREEN SPOONにとっても、私にとっても、この決断を絶対に正解にしたい。それが、私の覚悟でした。

覚悟って、こうやって言葉に出して自分と約束することで、決められるものだったんだと。

自分へのボールはどんどん先に投げて、追いかけたらいい。と、腹が括れました。

ジョインして半年経ってみての本音

現在はジョインして半年が経ちました。
たくさんの人に、大好きなGREEN SPOONを広めるべく日々奮闘中です。

突然ですが。

本当に自炊って面倒ですよね。
平日の夜なんて忙しくて到底無理。
いまもそんな時間はない!

帰り道にコンビニ寄ったり、オフィスの近くで軽く済ませたり。会食も多い。

そんな日々でも、少し余裕のある日は、頑張って野菜の入った1品だけでも作って家でゆっくり食べる。

この瞬間、自分を少しだけ好きになれたりします。

そんなふうに、お客様が、自分を好きでいられる日を、増やしていけたらなと思っています。

とくに、バリキャリ女子の皆さん、まじで使って欲しいです。

ことマーケチームでいくと、全員でデイリー1,500件越えを達成したり、渋谷で初の試食POPUPやって、5000人以上の人に食べてもらえたり。

トライアンドエラーではありますが、本当に、最高な毎日です。

▽渋谷スクランブルスクエアにて、初の試食POPUPの様子

ジョインして半年とは思えないくらい、いろいろな意思決定して、たくさんの挑戦をさせて頂いています。

日々、信頼して大きく任せてくれている、取締役のレンさんにはとても感謝していて、これから、一緒にもっと大きな挑戦をしていきたいです。

最後に。

初めて転職してみて思うのは、思ったより、なんとかなるし、意外と自分を信じられるということです。

正直、環境に成長させてもらっていただけで、
外に出た自分に大きな期待はしていませんでした。

でも、意外と外に出てみたら出てみたで、なんとかなるものです。

そこに、自分の覚悟さえあれば。
(GREEN SPOONが温かいメンバーだらけなお陰なのも、もちろん大きいです)

環境変えて、スタートアップでチャレンジしたい!とか、もっとこういうことがやりたい!とか、そういう意志も素敵ですが、大事なのは、自分が何に覚悟を決めるかだと考えています。

そして、その覚悟に執着することで、気づいたら結果がついてくる。

今回の江崎グリコ様とのグループ化も、田邊さんや創業メンバー、投資家の皆さん、社員全員の「覚悟」が形になったもの。

そこに私の覚悟が少しでも貢献出来ていたら、嬉しいなと思います。

「自分を好きでいつづけられる人生を」

全員の覚悟と共に、たくさんの奇跡を起こし続けて、たくさんの人を幸せにしていけますように。

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