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イヌ越しに見る私の父
田舎にある実家にはイヌがいる。
どっからどう見ても雑種の茶色いイヌ。
このイヌが私は大好きだ。
なんとも言えない哀愁漂う困り顔。
何故かめちゃくちゃ短い後ろ足。
首輪の位置がいつも定まらない長すぎる首。
口を閉じてもいつも出ている左の犬歯。
いつも家族が会話するちょうど間の位置に腰を下ろし、私達の顔を見上げるのである。
そして上目遣いで目を見つめ、無言で撫でろと手を招く。
イヌというのは
マイノリティーは突然に。
別に決めなくていい。
自分のセクシュアリティ?分かんなくてもいいよ。
そう思えるようになったのはLGBTQのQ、クエスチョニングというセクシュアリティの存在を知り、そして今のパートナーと出会えたからです。
クエスチョニングとは性自認や性的指向が定まっていない、もしくは意図的に定めていないセクシュアリティのことを指します。
性自認とは自分の性は何だと考えるか、性的指向とはどんな性を好きになるか