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誕生日

今までは、
ケーキを食べられる日
プレゼントをもらえる日
仲の良い友達から連絡をもらえる日。

そんなことしか思ったことなかったなぁ。

11月。
予定日よりも少し遅れて無事に出産しました。

「これをやると陣痛が来る」と言われているジンクスを全部全部やった日の夜中に、ほんとにきた。(こんなんウソだろ、とバカにしてたのに、きた。)

破水から始まってしまい、
なんと、そのあとすぐ来るはずの陣痛も来ず。
妊娠中に読む教科書に書いてあっても「まぁ普通に進むだろう」と思ってページ飛ばして読んでこなかったようなパターンのお産の進み方をして、

最強に痛い陣痛が来ると言われている促進剤を2日にわたって使い、意識が朦朧とし、

極限状態ってすごいですね。
信じられないくらい激痛の中、寝不足すぎて意識が飛んで、まさかのウトウトしました。

長時間陣痛が来なくて羊水も減っていたからか、赤ちゃんの心拍が弱くなる時がある状態だと先生から言われて。

元気な赤ちゃんを産めないかもしれない、なんて妊娠中に一度も考えたこともなかったから本当に怖くなって、途中からは自分じゃなくて赤ちゃんに「がんばって」って本気で励まし始めて。

これで陣痛来なかったら帝王切開だとまで言われ。

でも2日目にやっと陣痛が来て、そこからは自分が耐えれば、痛みに耐えさえすれば何とかなるのかと思えたら頑張れて。

頑張れたけど、ほんとうにこの陣痛があと何百回も、何時間も続くのか?と思ったら絶望した。

助産師さんから「めっちゃ呼吸法うまいですね。。?!」って褒められて、私はこんなにヤバい状況でも、教わったことを忠実にできるのかと妙に客観的に感心したり(ほんと実際うまかったとおもう)。

陣痛室には他に2人いて、もちろん知らない人だし、カーテンで仕切られていて顔も見えないけど、ずっと3人のチームで頑張ってる感があって。

入院中に再会した時、思わずLINE交換しませんかと声をかけて、ママ友ができた。

一晩同じ部屋にいただけだけど、部活3年間一緒にやってきたくらいの結束力があっておもしろかった。みんないい人。
LINEグループ名は「陣痛室の会」。笑

旦那さんも無事に立ち会いができた。
うちわで仰いでもらってたけど、全然風来なくて、「顔に全く当たってないんだけど。笑」「ご、ごめん。笑」みたいな微笑ましい時間があって、私たちらしいなと思った。

前に本を読んだ時に「お産は、赤ちゃんも外に出ようとする時に相当痛い」っていうのを読んだことがあったのもあって、私のいきむ時の言葉は「がんばって」だった。

分娩室に入ってからは1時間くらいで、無事に出産した。元気な女の子。ちっちゃくて、あったかかった。

本当に命懸けだった。
文字に起こすと綺麗な感動ストーリーのようだけど、全くそんなことはなく、
もう2度と経験したくないと思うくらい痛かった。

でも赤ちゃんがオギャーって出てきた時は心からホッとして涙が出た。ホッとして安心して涙が出たのは、人生で初めてだった。

間違いなく人生イチ凄まじい経験。
無痛分娩は楽だとか、帝王切開は安産じゃないとか、そんなこと全く思わない。
お産は十人十色だ本当に。

赤ちゃんはとにかくかわいい!
いろんな表情する。
ふにゃふにゃで、赤ちゃんの匂いがして、
お口の中は舌がミルク色。

育児は大変ですが、幸せな時間を過ごしています。

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