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現場を目で見て納得しろ

㊹トヨタでは「現地・現物主義」というのがある。私は書籍でしか知ることができないが、入社するとすぐに「製造業は『現地・現物』が基本」と教えられるそうである。この考え方はトヨタの創業以来脈々とDNAとして受け継がれているのである。
名古屋市中村区栄生に「トヨタ産業技術記念館」があり、ここに毎年新入社員を連れていくようにしている。繊維館と自動車館があるが、自動車館の一角にトヨタの考え方をまとめた垂れ幕が天井から数十本も垂れ下がっている。多くの見学者は目に留めることなく、スルーしている。勿体ないことである。私が同行する場合は新入社員に一本ずつ丁寧に読んでもらい、自分の好きな一本を決めさせ、その理由を聞いている。トヨタの車づくりの「考え方」の一端をこの垂れ幕から知ることができる。
トラブルが発生した場合はその対策を机上で考えてはいけない。現場に飛んでいき、まずは状況を正確に把握し、客観的な対策を立てる。この手法が短時間でトラブルを解決するのである。
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えてきた。在宅勤務は通勤時間がないなど良い面はあるが、私には現場で発生するトラブル解決は先延ばしとなり、場合によっては放置されているのではないかと見える。
若い人と勉強のために現場にいくと、私は「機械を見るだけでなく、手で機械を触って、出来たら持って見よ」と言う。鉄の感触や温度感、重量感、油くさい匂い、動いている時の異音などを五感で捉え、「鉄そのものを知り、その時の感覚を設計の時に生かせ」と重ねて言う。
トヨタの「現地・現物」主義の本意は「目で見るな、足で見よ。頭で考えるな、手で考えよ」のすすめなのである。

変化を恐れず機会となるための言葉(リベラル社)より

2007年から販売されているクラシカルなデザインに仕上がっているMINIクラブマンは、ミニシリーズでは初となるステーションワゴン。可愛らしい丸目ヘッドライトに逞しさをプラスしてエクステリアデザインが男女を問わず、人気のかっこよい車。 個性的な左右対称ドアを採用するほか、バックドアは観音開きになっていて実用性にも優れている。ラッケージは最大1250Lの容量を確保されている。
全長:4275㎜、全幅:1800㎜、全高:1470㎜、乗車定員:5名、最高出力100PS/4500rpm 、最大トルク220N-m/1480~4100rpm

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