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㊺自己満足という言葉がある。ネットで調べると「自分自身、または自分の行為に、自ら満足すること」とあった。
個人的な趣味や生き方などは自己満足でも良いと思う。むしろ、人は自己満足の中で生きていると言ってもよい。
自己満足を良い意味で言い換えると、俺流の生き方となるのである。むしろ俺流の生き方であるべきである。自分らしい生き方が生きがいになるのである。
しかし、こと仕事となるとどうであろう。俺流の仕事の仕方でよいのであろうか。ほとんど成果物を「使い手」に提供する「作り手」が俺流ではうまくいかないのである。「作り手の論理」と「使い手の論理」は違うのである。「作り手」は「こんな機能があれば便利であろう」と思っても、「使い手」からすれば機能よりももっと簡単に使えて安い商品こそ求めていることがよくある。「作り手」が日夜苦労して開発した商品が市場に出回っても、見向きもされないことだってある。
製品であれ、商品であれ、サービスであれ、情報であれ、どんな業界にいる人も「使い手」のニーズに応えられない成果物は受け入れてもらえず、開発は徒労に終わる。ところが厄介なことに常に「作り手」は「作り手」の論理が優先するのである。
ドラッカーによると、「医者が成長するためには、一度は患者になって、2週間ほど入院してみることだ。そうすれば、患者の気持ちが分かり、快適な医療サービスを受けることができる」、と言う。
「作り手」は「使い手」の立場に立って、仕事をしょう。
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