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noteのショートショート講座を聞きながら、お題を書いてみた。

ショートショート作家の田丸雅智さんとおもちゃクリエイターの高橋晋平さんが、ショートショートを書くためのカードゲーム「ショートショートnote」を発表した。

そしてこのゲームの発売日に、実際に使って遊んでショートショートを書いてみるという講座をnoteが開催。その講座が大変に有益かつ面白かったので、出題されたお題について自分でも書いてみた。

お題は以下の3つ。

▶お題:しゃべるコップ(制限時間5分)

しゃべるコップを買ってから生活が一変した。朝、白湯を飲むコップから、はみがき用のコップまで、みんなと会話しながら支度をする毎日。たまに晩酌をするときはビールジョッキに仕事の愚痴をきいてもらっている。夜中、「熱い!熱い!」という叫び声で目が覚めた。しまった! しゃべるコップを食洗機で洗ってはいけないんだった。かわいそうに80度の熱湯を浴びている。しばらくのあいだコップたちは無口になってしまった。唇をやけどしたのもあるが、静かに怒っているのだ。


▶お題:まがったバナナ(制限時間3分)

まがったバナナが絶滅してからもう何年たっただろう。いまスーパーやコンビニで買えるのはまっすぐなバナナばかり。たしか冷蔵庫に入れやすいとか持ちやすいといった理由で開発された新種だが、その広がり方は凄まじく、たった数年でまがったバナナを追いやってしまった。しかしまがったバナナを求める声もまた根強い。先日、わずかに残っていたまがったバナナの生き残りが出荷されたときに、ある事件が起きた。


▶お題:「毒舌」を宣伝してみる(制限時間3分)

Amazonで買ったサプリ「毒舌」は今年買ってよかったものナンバーワンだ。レビュー欄にはやはり毒舌コメントが並んでいたが、それこそが「毒舌」の素晴らしさを物語っている。これを飲むと普段人に面と向かって言えないような毒舌を吐くことができるのだ。誰がこんなものを買うのかって? 僕みたいな漫才コンビのツッコミ役はみんな飲んでいるはずだ。いまはセールで安くなっているらしい。お前ら絶対買えよバカ。


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これらが面白いかどうかは別にして、まったくのショートショート素人が即興のネタについて3〜5分で何かを書けたということ自体が、このゲームのすごさかもしれない。ゲーム感覚でやってみると意外と形になることに驚いた。

講座の内容はあとでYouTubeで見られるそうです。

同じように課題にチャレンジした人のnoteは、「#ショートショートnote」で読めます。


秘境プロジェクト「やなきじ冒険記」の情報を見る。