お酒が出なくても焼肉はおいしいことを知った。
ちょっと前ならビールを飲まずに焼肉を食べるなんて考えられなかった。
焼肉=お酒というのは僕のなかでは絶対に切り離せない。最初はビールから初めて、厚切りタンを焼き、キムチ、ナムルをつまむ。
序盤、カルビやハラミなど脂っぽい部位はレモンサワーやハイボールとともにすっきりと味わう。後半、胃が疲れてきたら赤身中心のロースを焼きながら、赤ワインのボトルでまったりと過ごす。
だいたいそんなルーティンになっていたらか、酒もないのに焼肉なんて…と思っていた。
でも、いざやってみたらそんなことはなかった。お酒を飲まなくても焼肉はおいしい。ちょっといい方法を発見した。
炭酸水にレモンを入れるとほぼレモンサワー
これはまさに厚切りタンを焼きながら、ナムルをつまむシーンだが、一緒に飲んでいるのはレモンサワーではなく、ただの炭酸水である。
口の中がシュワシュワして、ほんのりレモンの風味が漂う。ゴクリと飲み干した瞬間の心地よさはレモンサワーとそんなに変わらない。
「あれ? これでいいじゃん」となる美味しさ。見た目も味もけっこう満足できる。
見た目においてはレモンを入れているのが大きい。視覚効果は大事だ。この一切れが入ってることにより、レモンサワー感が増し、脳に少しの勘違いをもたらす。
想像してみてほしい。何も入ってない泡ブクブクのグラスだったらちょっと寂しく思うだろう。
注文するときは、お酒を割る用の炭酸水と氷、カットレモンをお願いするといい。
焼肉屋で炭酸水と氷とレモンを置いてない店はない。あとはこのセットをガンガン飲む。ひとり数百円くらいで満足できる。
しかもこのレモンサワーっぽい飲み物のすごいところは、お店を出たときにまったく酔っていないところ。気持ち的には飲酒していたのに、完全にシラフなのである。
このままジョギングして帰ってもいい。なんだ、これでよかったんじゃん。
「焼肉にはお酒がないと…」なんてのは思い込みだったのかもしれない。いざとなれば、炭酸水もそれなりにいい仕事をしてくれる。
ちなみにこの方法は焼き鳥屋でも使えるし、ほとんどの居酒屋で対応してくれる。お酒もおいしいけど、なければないでなんとかなる。
これは上ハラミ。