TBSラジオがポッドキャストで始めたドラマシリーズがおもしろい
TBSラジオがポッドキャストビジネスに再び乗り出したようです。11月から「AudioMovie」というプロジェクトで、音声に特化したドラマを配信しています。
第一弾はデンマークの「ギルティ」という映画をドラマ化したもので、こちらで公開中。
脚本や録音など試行錯誤を重ねて、従来のラジオドラマとは違う、ポッドキャストに特化したコンテンツ開発のメソッドを作り出したそうです。
たしかに聴いてみるとこれはすごい。臨場感があって、音に奥行きがあって、普通のラジオドラマという感じではないです。
いろんなプラットホームで無料公開されているので、まずは聴いてみるといいと思います。1話20分程度×3エピソードなので通勤途中とかにぴったり。
Episode 1. もどかしさ
Episode 2. 救済
Episode 3. 真実
この番組の面白いところは「電話」での会話をベースに話が進んでいくところ。
電話からの声と音だけで誘拐事件を解決するという限定されたシチュエーションが音声配信にハマるのはもちろん、シンプルな設定ながら展開は凄まじく面白い…。
場所はデンマーク。
過去のある事件をきっかけに刑事として一線を退いたアスガー・ホルムは、交通事故の緊急搬送などを手配する、緊急通報指令室のオペレーターとして勤務する日々が続いていた。そんなある日の深夜、イーベンと名乗る女性からかかってきた一本の電話。それは、いままさに誘拐されようとしているという通報だった。彼に与えられた手段は「電話」のみ。電話口から微かに聞こえる音だけを頼りに、事件解決に奮闘する。彼は事件を解決することができるのか―。
数年前にすべてがパソコンやスマホの“画面”のなかで完結する『search/サーチ』というサスペンス映画がありましたが、あのイメージでしょうか。
search/サーチと同様に、ギルティもストーリーと電話という媒介の繋ぎこみがめちゃくちゃ良くできていて、最初の5分聴くだけで一気に心を奪われ没入していきます。
海外ではポッドキャストの配信がすごく盛んになっていて、なんとあのMARVELも新作を音声で発表したそうです(って詳しい人に教えてもらったんですが)。そのレベルのことをきっとTBSラジオもやろうとしているのですね。
同社のプレスリリースによれば、ゴールはこういうところにあるそうです。
音声コンテンツ市場にて“放送”とは異なるサービスに取り組み、“音声コンテンツを楽しむ生活習慣を醸成し、人の想像力を育み、生活を豊かにする”ことを目標に、サービス&ブランドを創り上げたいと考えております。
このnoteにはSoundCloudを埋め込みましたが、Apple PodcastやSpotify、Google Podcast、YouTubeなど考えられるほぼすべての音声配信プラットホームで配信しているのも、なにげにチャレンジングなことではないかと思います。
普段から使ってる好きなアプリで聴けますので、どこかで購読してみるといいんじゃないでしょうか。
ギルティ / AudioMovieの公式サイトはこちら。