![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100953348/rectangle_large_type_2_e6439abacacd3ca6d4275853a6c9f7ef.jpeg?width=1200)
個展に行って、たぶんはじめて、「絵」を買った話
好きな作家の方がおりまして、ふだんはTwitterやInstagramでその作品を眺めていたのですが、高円寺のギャラリーで個展をやっていたので行ってきました。
伊藤ゲン東京展は本日最終日です。高円寺ギャラリー33にて。17時終了になります。皆様のご来場をお待ちしております。 pic.twitter.com/hWCGGAi4bo
— ゲン 絵画制作 3月16日から東京展。 (@CYCW1fNWqxJcwTW) March 22, 2023
伊藤ゲンさんという方です。東京芸大を中退後に舞台美術をやられていたそうです。
描かれる絵にすごく生活感があって、とてもいいんです。
たとえば、この扉がある団地とか絶対、昔住んでた気がしませんか。
横にはたしかこんな「流し」があって、
こんなパンを食べていたじゃないですか。
トイレットペーパーはコンビニで買って、雑にビニールを破いてあけていたはずだし、
たまには健康的なものを食べるかと思い立って、コンビニで野菜多めのパスタを買ったりしてね。
ダウンは当然、ユニクロ。
その横の押入れには、適当な衣装ケースとAmazonの空き箱があったりするでしょう。
伊藤ゲンさんの描かれる対象、なにもかもに既視感と独特のかわいらしさがあって、めちゃくちゃいいんです。
なぜかずっと見ていられる。
珍しいものでもないのに目が離せないんです。
会場で少しお話しまして、「コンビニではセブン-イレブンが一番気に入ってる」と仰っていました。そのへんもとても趣味が合うのでうれしかったです。
そして最後に、思い切って、僕はこの絵を購入しました。生まれて初めて買った絵は、「海老とアサリの冷製バジルソースパスタ」になりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1679539175277-n6vSkxD1pO.jpg?width=1200)
海老とアサリの冷製バジルソースパスタは、そのうちセブン-イレブンの店頭からは姿を消しますが(なんならもうなくなってると思う)、この絵はずっと残ります。
そう考えると、朝起きたらこの絵があって、寝る前にもこの絵がある生活が、とてもかけがえのないものに思えてきます。
友人が言っていました。
「昔の画家は畑とか田園とか教会とかを描いていたけど、あれはその当時の日常。コンビニ商品を描くのも日常という点では変わらないんだろうね」
たしかにそうかもしれません。
絶景とか美しい風景もいいけど、こういう生活感のある絵を、めちゃくちゃ生活感のある自宅に置くのがいいんだよ、とか思っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1679541404141-kyG9oroAu9.jpg?width=1200)
伊藤ゲンさん
Twitter:https://twitter.com/CYCW1fNWqxJcwTW
Instagram:https://www.instagram.com/p/CqFzg6OSouI/