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想像力を総動員

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小説も書いてみたいから。
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#フィクション

灯り ともる

「ササキー、帰りの電車で私のお供、頼んだよ」

赤らんだ顔でそう言う先輩を見ながら、自分の心に【何か】が生まれるのを感じた。酔った先輩を送り届けるくらい、造作もないことだ。わたしは「わかってますって」と返事をする。【何か】になんと名付けようかと思いを巡らせながら。



半期ほど費やして取り組んできた案件に一区切りがつき、プロジェクトチームのメンバーと、そのほか関係者に声をかけ、休日の昼からBB

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