上場廃止企業株の末路②(マネーゲーム編)

2011年以降に上場廃止した企業のうち上場廃止理由が会社更生手続き、債務超過、民事再生など株価の先行きが不透明であった企業の一覧。
当時のチャートからマネーゲームが発生していたかの確認※。
意外にも上場廃止決定後右肩下がりにすんなり下げたり、1円に張り付くケースの方が多い。
※ぱっと見でトンガリの確認ができた企業

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ここからが本題でマネーゲーム有りの企業についてその理由を確認。
各銘柄ごとにネットで検索したものの理由不明なものがほとんどだったが各銘柄の当時の値動きは下記サイトに詳細がある。


なぜマネーゲームの理由が調べても分からないのか?
そもそも上場廃止企業を対象にマネーゲームを行うのは機関投資家や一部の個人投資家など極めて限定的であるため、彼らがどんな理由で短期売買での利ざや確保を狙ったのかという情報がそれほどオープンになることは少ないからではないかと推察される。


想定されるマネーゲーム発生の理由
明確な理由は分からないケースが多いが様々な記事からおそらくこういった理由が多いのではないか。

①スポンサー出現による上場廃止の撤回
株価が下がる理由は上場廃止なので単純にそれが撤回されれば株は買われる。
大企業ほど情報が錯綜するのでこれを期待した買いは発生しやすいだろう。
数年後の再上場を期待するケースもあるかもしれないが数年塩漬け&再上場失敗の可能性も当然にあるのでこれを狙う投資家はあまりいないだろう。


②仕手株価

①に近いが機関投資家や投資家グループが大きく買いを入れてイナゴを誘い込むケースは多く、なんだかんだこのケースが一番多いのではないか。
上場廃止までの1ヶ月の間に株価が急騰したら何かポジティブサプライズがあるのではないかと勘繰ってしまうのが投資家の性。
マネーゲームが盛り上がればスケベ買いをターゲットにしたショーターが逆に焼かれるなんてこともあるだろう。
レナウンにはスポンサーに関するニュースもなく残余財産にも価値はないので、この仕手株価化を『期待』して個人投資家が群がりある意味自作自演になってる気がする。


③残余財産に価値がある
レアケースだと思うがこういうケースも無きにしもあらず。


④フェニックス銘柄制度により上場廃止後も取引可能なケース
2016年以降適用企業がいないので存在すら知られていない気もするが、今後も投資をするうえで知っておいて損はないだろう。
10年に1社ぐらいはチャンスあるかも。