なるきん

Big4勤務の会計士・兼業投資家。先物、OP、FXで個別株は職業上の制約があるのでNG。 投資対象である株式市場について、企業分析から制度的なことまで色々買いてく予定。

なるきん

Big4勤務の会計士・兼業投資家。先物、OP、FXで個別株は職業上の制約があるのでNG。 投資対象である株式市場について、企業分析から制度的なことまで色々買いてく予定。

最近の記事

開業(準備)費の①内容、及び②償却について

※以下内容は個人事業主を前提とした記載である。 ①-1開業費として認められる費用の内容開業のために必要となる費用で、広い範囲の費用が開業費として認められている。 認められるのはあくまで開業のためにかかった費用のみであるということであり、本当に開業のためにかかった費用であるということを第三者(税務署)へ説明できる必要がある(実際に必ずしも説明が求められるわけではない)。 例:開業セミナーへの参加費用、開業場所の調査費用(旅費等含む)、開業のためのチラシ(HP)、広告などの

    • マザーズ先物考察①

      マザーズ先物を始めた目的 投資をするのは資産を増やすためだが職業上の制約から今は個別株を買えない。 そこで始めた日経先物、OPだがとにかく狙った展開を待つ自分の投資スタイルでは月に1、2回しかトレードが無いこともありちょっと少なすぎる。 チャンスの多さと勝率はトレードオフに近いことが多く一応想定通り利益にはなっているのでひとまず問題はないのだが、チャンス自体は多いに越したことはないので日経先物と同じく自分でも取引可能なマザーズ先物を始めることに。 マザーズ先物を始めることで

      • 上場廃止企業株の末路②(マネーゲーム編)

        2011年以降に上場廃止した企業のうち上場廃止理由が会社更生手続き、債務超過、民事再生など株価の先行きが不透明であった企業の一覧。 当時のチャートからマネーゲームが発生していたかの確認※。 意外にも上場廃止決定後右肩下がりにすんなり下げたり、1円に張り付くケースの方が多い。 ※ぱっと見でトンガリの確認ができた企業 ここからが本題でマネーゲーム有りの企業についてその理由を確認。 各銘柄ごとにネットで検索したものの理由不明なものがほとんどだったが各銘柄の当時の値動きは下記サイト

        • 上場廃止企業株の末路①

          2011年以降の上場廃止企業一覧 全体520社のうち8割強が株式の全部取得、併合、売渡請求による取得、完全子会社化という正常な理由。 上記以外の理由による上場廃止企業49社の一覧 10年で49社なので平均すると年に5社程度は不名誉な理由により上場廃止している計算になる。 そして、肝心のこれらの企業でマネーゲームが起こっているのか、どのような理由によるものか、は次回にて考察。

          民事再生手続が株価に与える影響(レナウンの場合)

          結論 民事再生手続開始⇨整理銘柄⇨約1ヶ月後に上場廃止⇨市場で売買できなくなり、いわゆる倒産なので株の価値は0円になる。 つまり買ってはいけない。 民事再生手続とは 債務超過のおそれがある、資金繰りに行き詰まるなど、経済的に窮境にあるものの再建の見込みのある債務者(企業)について、裁判所の関与の下で、債権者・取引先等関係者の協力を得て、事業の再建を図る手続。 いわゆる倒産に該当するが再建を目指したものであり原則経営陣の交替はない。 民事再生手続の流れ(レナウンの場合) 5

          民事再生手続が株価に与える影響(レナウンの場合)

          【企業分析】株式会社レナウン(東一)

          総括 経営指標推移も悪くこれといった打開策がない中でのコロナ直撃で民事再生手続開始に至ったことは仕方のない状況である。 投資家としては資金繰り悪化の程度、及びそれに伴う継続企業の前提に関する注記についてシビアに考えるべきであっただろう。 また、後述する関連当事者取引についてもその性質から注意を払っておきたかった点である(これは今後改めて問題視される可能性大)。 ** 事業内容** 衣服等繊維製品関連事業のみの単一セグメント。 製品の製造及び販売を行っており基幹ブランドであるダ

          【企業分析】株式会社レナウン(東一)