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「あったか~い」季節

ふと駅の自販機を覗いてみると、赤地に白文字の「あったか~い」が目に止まった。
気付けばもう11月。霜月である。暦だけ見ればむしろやっと出たかというべきなのだが、陽気のほうは上着を羽織ると汗ばむよう。流行語大賞に「地球沸騰化」がノミネートされたというが、さもありなんである。

試しにほっとレモンを買ってみると、出てきたのはマイルドな温かさのものだった。陽気にあわせて温度を調整しているのだろうか。熱いなら熱いで容器をとる時火傷に気を付けなければならないくらいチンチンなほうが好みではあるが、こういうのはおしなべて喜ばれる尺度に合わせる決まりなのだろう。
そもそも「あったか~い」であって「あつ~い」ではないので、看板に偽りはないのだ。文句は言えない。

天気予報によれば、本日11月3日は夏日になるとの予報が出ており、概ね予報通りになっている。
この間までの酷暑に比べれば格段に過ごしやすいのだが、もう少しひんやりしてもらったほうが、秋という感じが出て気持ちも高まるというものだ。
各地の紅葉も遅れているようで、観光産業にも影響が出ているようである。少しの間でも紅葉が楽しめればいいのだが。

しかしながら日が落ちるのは早くなっていて、5時には暗くなり始めるようになった。このくらいの時間になると上着があっても暑くない気温になってくる。それでも肌寒いまでにはいかない。
これからの人たちにとっては、11月はまだまだ
あったか~い季節になっていくのだろうか。

六本木毛利庭園。わずかに赤くなっているが、紅葉というにはまだまだである。

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