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実家からシイタケが届く

桐生の実家からシイタケが送られてきた。
両親が自家栽培しているもので、たくさんとれたからお裾分けとのことだった。
肉厚で香りもいい、なかなかいいシイタケだ。

昨年のゴールデンウィークに帰省したとき、奥さんともどもシイタケの種菌を原木に植え付けるのを手伝った。
私がドリルで丸木に穴を空け、奥さんが杭状の種菌をトンカチで打ち込む。合計20本くらいは原木を作っただろうか。
時期を考えると、送られてきたのはその時植えたシイタケのようだった。
そうなるとお裾分けというより、私たちの取り分ということになるかもしれない。

どうやって食べようか考えてみたが、やはりまずはシンプルに焼いて食べるのが一番ということになり、奥さんがバターを入れてホイル焼きにしてくれた。
焼くことで香りがたち、噛むと旨味たっぷりの汁が出る。味付けはバターと塩コショウのみ。むしろこれだけがいい。

と、まあ、今でこそこうしてシイタケを味わうことができたのだが、子どもの頃はこの香りと食感が苦手で、何がありがたいのかわからなかった。これもまた、大人になって好きになった食べ物の一つである。

実家から来たシイタケはまだ残っている。
昆布と煮てもよし、鍋にしてもよし、パスタに入れるのもいいかもしれない。
あるいは最近凝っているスパイスカレーのメインの具にしてみるか。旨味はともかく、香りがケンカしないようにスパイスは吟味したほうがいいかもしれないが。
どう料理するか考えるのも、また楽しみである。

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