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TRPG配信を見るのが楽しい

 みなさんはTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)を御存じでしょうか?
 
 TRPGとは、プレイヤーがキャラになりきり、進行役と協力して一つの物語を作り上げる「会話型RPG」とも呼ばれるボードゲームです。
 最近はTRPGをプレイしている様子をYoutubeなどで配信する方も増えてきており、私はもっぱらそれらを鑑賞して楽しんでいます。

 TRPGのRPとは、ロール(役割)プレイ(演じる)ということです。一番近い遊びを挙げるとすると「ごっこ遊び」でしょうか。
 みなさんは小さいころ、テレビやゲームのキャラクターなどになりきって友達と遊んだことはありませんか?男の子であればヒーロー物のキャラクター、女の子であればおままごとでお母さん役になったりしたかもしれません。
 そうしたごっこ遊びをルールに基づいて遊ぶゲーム、と考えていただければ想像しやすいと思います。
 
 ところで、TRPGとごっこ遊びの大きな違いの一つは、ルールがあることです。
 TRPGにはさまざまな種類がありますが、それぞれルールや設定が違います。
 ルールというのは、例えばプレイヤーの行動の成否を決定する方法です。
 壁を乗り越えたり、誰かを説得したり、敵から逃げたり、さまざまな場面でプレイヤーは行動を選択しますが、その選択が成功するかどうかを決めるルールがあります。多くの場合、ダイス(さいころ)を振って出目が一定値より下か上かで成否を決めます。
 
 もう一つの違いは、話の大きな流れであるシナリオが用意されている、ということです。
 剣と魔法のファンタジー世界であったり、現代日本であったり、世界観はそれぞれですが、プレイヤーが巻き込まれる出来事の大筋とクリア条件(物語が終了する条件)が決まっています。プレイヤーたちは、そのクリア条件に向かって、自由にロールプレイを楽しみながら遊びます。

 TRPGの一番の面白さはその自由度です。
 コンピューターゲームだと、プログラムで決められた動きしかできませんが、TRPGなら進行役が許す限り(ここ大事)、あらゆる行動が可能です。
 建物の入り口から入らずに窓を割って侵入することも、仲間の足を引っ張ることも、物を盗んだり嘘をついたりすることも可能です。そうしたプレイヤーの自由な行動と選択の繰り返しによって物語が展開していきます。
 そしてその行動と選択の積み重ねによって、台本がないのにも関わらず、いや、台本がないからこそ予測不可能なドラマチックな展開になったりします。


 そんなTRPGを鑑賞する側は何を楽しみに見ているのでしょうか?
 上記のように、台本が無いために予測不可能な展開を楽しむのも一つの楽しみ方です。
 もう一つは、プレイヤーがプレイングに垣間見せるその人ならではの人間性の輝きみたいなものが面白いです。

 私がとても好きなTRPGシナリオに「カタシロ」というものがあります。
 若干ネタバレになりますが、このシナリオでは、クライマックスでプレイヤーは選択を迫られます。この選択でどのような選択を取るか、そこに正答はないのでプレイヤーの自由な選択になります。そこに至るまでの過程、そして過程の積み重ねとしての決断。どなたがプレイヤーをやっても非常にドラマチックになるのですが…。
 これは見ていただかないと伝わらないものかもしれません。

 最後に、私がおすすめするTRPGのリプレイ動画(実際にプレイした内容を編集したもの)を2つ挙げておきます。

「実はめっちゃ面白いクトゥルフ神話TRPG」まにむ 


狂気山脈リプレイ動画/まだら牛


 最後に、TRPGそのものではないですが、TRPGのシナリオを基に舞台化されたシリーズがありますので、それも紹介します。
 様々なジャンルの有名人が参加されていますので、知っている出演者がいる回もあるのではないでしょうか。それだけでも是非見てみてください。
 個人的なお勧めは、精神科医の名越康文先生の回です。

「カタシロリビルド」ディズム


 最後に、TRPG配信を見る時の注意点です。
 まず、TRPGはシナリオを知ってしまうと遊べません。つまり、配信などでそのシナリオを見てしまうと、自分がそのシナリオを遊ぶことができなくなります。
 また、シナリオを知ってしまうと遊べなくなる性質上、ツイッターなどでシナリオやセッションの内容についてツイートすることも禁止されています。内容について触れたい場合はふせったーなどのツールを使用することが推奨されます。

 TRPG界隈が流行れば良いなと思い、記事を書かせていただきました。


 ちなみに、私はTRPG配信を見るのは好きですが、自分でプレイしたことはありません。なぜかって?それは…一緒にやってくれる友達が……いないから……。
 TRPG流行れ!


 本日は以上です。スキやコメントいただけると嬉しいです。
 最後まで読んでくださりありがとうございました!