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発達障害の息子10歳 前向きな不登校まで②わざとぶつかってくる男の子と担任の産休

学校と支援学級の話を進めている間、息子は学校での嫌な事を色々と話すようになりました。

私が聞いていて「ん?」と思ったのは、女の子一人ができていない部分を強い口調で指摘してくることと、男の子一人がわざとぶつかってくること。

担任の先生に伝えたところ、女の子は息子だけではなく皆にキツイ事を言う子で、男の子は体育の時間にミスした際に息子が笑った事が気に食わずそれを根に持っての行為だと判明。(笑ったとは言ってもその時はみんな笑っていたようで、たまたま息子が標的にされ、周りからも笑ってた笑ってたと言われ、じゃあ笑ってたのかも、と息子が認めてしまったようです。)

すぐに対応して頂いたんですが、その後も続いているようで。

そんな矢先、担任の先生が妊娠で体調を崩してそのまま産休に入ることになりました。その後は教頭先生が担任を引き継ぎ息子の件も対応してくれることになりました。

教頭先生も男の子には注意してくれているようで泣いて謝るという場面まであったそうです。先生は「もう大丈夫でしょう、本人もとても反省してましたから。」と言うのですが、息子の話ではその後もぶつかってくるとのこと。

んん。。。

ついに学校に行きたくないと言うので、それからは毎朝職員室まで一緒について行きました。教室が嫌だったら保健室にとの了承も得たので、保健室に登校する日もありました。

その間も男の子がぶつかってくることがあると言う息子。

対応して頂いているのは分かりつつも自分のペースに巻き込むような話し方をする教頭先生の話にスッキリせず、息子が嫌がる教室を実際に見てみたくなりました。

ある朝息子と一緒に教室まで行き、先生が来るまでいて欲しいというのでその間教室の様子を伺っていたのですが、正直「これは大変だなぁ」という印象でした。

生徒の多さと騒がしさ、騒がしいのは子供らしくていいとして、コロナの感染予防で机を離しているので、よりゴチャゴチャとした教室、何よりマスクから出ている子供たちの目がとても気になり、何か抱えてそうだなといった印象でした。

(後から教頭先生に聞いた話では、4年生は自我が芽生え、色んな葛藤が生まれる年齢なんだそうです)

しばらくして一人の男の子が「(ドアを)閉めていい?」とぶっきらぼうに言ってきました。「ああ、ごめんね、息子がね、おってほしいって言ってね」というと「何?なんで?」と。
(何を話してるのかと気になった息子もやってきました)
正直に「ちょっとね、怖いんだって」と言うと、その子は「俺も前怖かったから分かるよ。でも4年生になってから強くなった」と言うのです。心の中でかわいい子だなぁと思いながら「どうやって強くなったの?」と聞くと「自分で強くなるように頑張った」と言うではありませんか。思わず「すごいね!」というとドアを閉めずに席に戻って行きました。

なんて可愛らしい(心の声)

息子に「ほら、みんな色々あるけど頑張ってるんよ」と言うと息子も「うん」とあの子はいい子だと教えてくれました。

しばらくして先生が来て教室まで来たことに怪訝そうな反応でしたが、私はあの時教室まで行く事を選択して良かったと思います。

なぜならそれから数日後にある男の子が座っている息子の後ろからわざとぶつかる様子をこの目で見ることができたから。私が廊下に戻ろうとして背中を向けてふと振り向いた瞬間でした。

すぐさま息子の元に駆け寄り「あの子ね!」と確認すると「見た?見たろ?」と慌てる様子の息子。とりあえず落ち着かせてもう一度聞くと「そう」というので、私は男の子に駆け寄り「なあなぁ、今ぶつかったろ!」というと、え?何が?とごまかしたのでカチンときてしまい「おい!ぶつかったろが!嫌がってるんやから辞めや!」と怒鳴りました。

息子の元に戻ると「あ〜怒った〜あ〜」といった様子。「ええから!頑張りよ!」とそり返る息子の体制を整え肩をパンパンとして出てきました。

私的にはすっきりとして良かったのですが、息子の様子に正直不安にもなっていたんです。

ところがその日の学校からの帰り道(この頃は迎えも行くようにしてました)、息子から手を繋いできたので、どうやら息子にとっても良かったようです。

「ママ、すごいね」

と嬉しそうに言った息子の言葉に、心の中で「当たり前じゃん」と思いながら帰りました。


つづく。。。

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