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#53 ワーケーションの価値について考える

現在新しい働き方の1つとして注目されるワーケーション。伊豆にあるコワーキングスペースを使って、個人的に体験をしてみました。
実際の体験を通して、ワーケーションをすることの価値について感じたことを自分なりに考えをまとめたいと思います。
地域経済の活性化の視点でも、有効な制度だと感じました。

ワーケーションのメリット

普段のルーティンとは違う形で業務に取り組むことで、多くのメリットがあります。具体的には、新たな出会いがあることや、普段とは違う気持ちで業務に取り組むことで、新たなアイデアが生まれます。一つずつ見ていきたいと思います。

ヒトとのつながりをつくるきっかけになる

新しい場所で働くことで、新しい出会いが生まれる可能性があります。
当たり前ですが、ワーケーションはいつもの職場とは違う場所で仕事をすることになります。いつもと違う場所にはいつもと違う人がいます。その場での交流のきっかけがあれば、新たなヒトとのつながりを作るきっかけができます。
業種にもよると思いますが、ヒトとのつながりが新たな仕事を生む可能性もあります。

いつもと違うアイデアが生まれやすい

周りの環境は人の思考に大きく影響します。いつもとは違う場所で働くことは、いつもと違う思考で仕事の取り組むこととなり、いつもと違うアイデアが生まれる可能性があります。

日々の義務的なルーティンワークよりは、新たなビジネスの検討やシステム開発など、クリエイティブな仕事をする際に大きなメリットとなりそうです。

地域経済の活性化

ワーケーションが普及すると、新たな人の流れができます。人の流れができれば、そこには経済活動が発生します。ワーケーションの普及により、地方への人の流れができれば、地域経済の活性化にもつながります。

1つ具体例を挙げれば、地方の観光業はどうしても多くの人が休日である土日が繁忙期になります。一方で、平日は空いているところが多いです。ワーケーションが普及すれば、平日の観光業界の稼働率が上がり、地域経済の活性化につながると考えられます。

少し話が逸れますが、例えば宿泊業界の経済活動の話をします。
宿の経営者の視点で見ると、仕事が少ないときに従業員を稼働させることは会社にとって損失になります。その結果、繁忙期だけに多くの人に働いてもらうことになりますが、働く側からすると長時間働けないことは悪い雇用環境とも言えます。ワーケーションの普及により平日の稼働が上がることは、長期雇用にもつながり、この課題の解決の一助になると考えられます。

ワーケーションのデメリット

仕事モードになりにくい

いつもの仕事場とは違う環境では、仕事モードになりにくいです。人間の行動は、特定の状況や環境に大きく左右されます。長年、仕事は職場でやるものと刷り込まれている人にとっては、職場でないと仕事モードになれないという人もいると思います。

逆に言うと、いつもと違う環境で仕事モードになることで、新たな発想が生まれる可能性があるとも言えます。

費用が発生する

ワーケーションを実践するためには、コワーキングスペースや宿泊料等の費用が発生します。
リフレッシュも兼ねて、時々実施するには良いかもしれませんが、頻繁にかつ定期的に取り入れるには予算面のハードルがあります。

会社の制度として認められていて、会社から費用が出る場合は積極的に取り入れることができそうです。
余談ですが、人材不足が言われている現代では、優秀な人材を確保するためにこういった福利厚生を充実させることも企業の取組としては大事なのだと思います。

自分なりのワーケーションの取り入れ方

私の働く職場では、ワーケーションの制度はないので、取り入れることはできません。
今回はふと経験してみたいと思い、休日にコワーキングスペースに行って少し業務をしてみました。

一方で、会社としても多くのメリットがあると認められれば、今後制度化される可能性もあります。また、国全体で大きなメリットがあると判断されれば、今以上に行政が主導してワーケーションの推進をしていく可能性があります。
変化の激しい時代なので、案外近い未来なのかもしれません。

いずれにしても、新しい働き方の1つとして注目されるワーケーションを体験してみて、自分の視点を一つ増やすことができて良かったと思っています。

今日は、自分の考えの整理のため、ワーケーションの意義について考えてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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