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情報と知り合いがゼロになって見えた世界

こんにちは。LivingAnywhereのなるあやです。
何かと引っ越しの多い人生を送っております。

前回は、幼稚園選びがふりだしに戻った話でした。

ので、今日は第2部。情報と知り合いがゼロになって見えた世界とは

(前回の続き)
夫からの急な提案(?!)で例の内覧に行った後、夫婦久しぶりに真剣に話し合った。他の物件も数件見た。実際に見てみると「こっちもいいかも?」だった選択肢は裏切られ、念のため心の中でキープしてた娘は、瞬く間に他の人と婚約成立。ホントはずっとずっと気にしてたあの娘が大好きなのに、なかなか次へ進まない夫に「そろそろ決めないと!取られちゃうよ?」と何故か私がお尻を叩きながら、お金は大事だよ〜と家にファイナンシャルプランナーも召喚。いよいよ引っ越し決定!この時、梅雨6月末。だけど入居できるのは10月らしい。まじか。もう、入園に向けた幼稚園イベントがじわじわ始まっていて、引っ越すなんて思いもしなかった私は、既に運動会参加や見学会を数件済ませていたのですが、全て白紙に。


気を取り直して、幼稚園選び、再スタート!!

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転勤は既に2度経験していたので、知らない土地での情報集めはドンと来い。けどしんどい。11/1の願書受付まで、残された時間は約4ヶ月。

”情報、知り合いゼロの世界で、何かを決める。”

今はインターネットがあるので、本当に便利。調べるコツさえ掴めば、大体の情報は簡単に入手できる。Googleマップで何となく下見も可(後にこの安心感が崩壊します)。だけど怖いどんな噂も評判も流れてこない。

まずは情報収集。 1冊ノートを作りました。相談相手はとりあえずこのノートひとつ。得たものは全てここへ。イヤイヤ男子に振り回され、夜泣きで寝不足のお母さんは、びっくりするほど脳ミソのキャパが小さい。きっと手書きが一番脳に記憶されるはず。。ぼーっとしてるうちに大事なイベントが次々消え行くので、まずはしっかりしよう!凹んでる暇はない。一つ注意事項は、絶対にこの秘密のノートをうっかりどこかの幼稚園で紛失しないこと…‼︎ 

始めに全体把握。「えっと、アレはどこの園の話だったっけ?」をこれで可視化。

・新居を中心にマップを描き、候補になりそうな幼稚園の場所を記入
・新居からの所要時間(親が行く場合のアクセス方法)
・登園方法(園バス徒歩か)
・通えそう?通わせたい? ◎○△×
・コメント Before(青文字)/After(赤文字)
そして個別に。特に教育方針は大事らしいので、要チェック。

・住所(新居は隣の市も登園範囲、幼保無償化で手続きの違いが気になる)
教育方針
・目に止まった特徴とりあえずHPから
・入園イベント日程
・給食、お弁当状況
・預かり保育
・英語教育、体操教室
・課外活動
・制服の有無
・父母会の活動状況

「○○市幼稚園」で検索すると、区毎の幼稚園一覧に辿り着けます。Googleマップのコメント欄も目を通し、念のため何か事故がなかったか?とかも検索。以下のサイトも参考に。少し内容が古いこともあるけど、ある情報は全部知りたい。ネットが一番のママ友。

みんなの幼稚園・保育園情報
ご近所SNSマチマチ

あれ?何かどこもちょうどいい距離で離れてない?みんなどこ通ってるんだろう?ちょっと周囲の行動が気になる。この辺で大体3園くらいに絞られるけど、これも後にひっくり返った

やっぱりどうしても分からないこと。それはリアルな声と、実際の雰囲気

・先生方の雰囲気
・園長がどういう人か
・子供達の様子(元気の良さ、笑顔、積極性、自主性、先生との関係性等)
・お教室の環境(明るさ、清潔感、雨の日や暑い日の温度や湿度等)

こういうのを何も知らずに情報だけで決めると、やば!判断誤った!てなるよね。

あと詳しそうな人に聞けるか聞けないかで、不安の大きさも全然違う。引っ越し先のご近所友達はゼロ。住んでいたところには情報通の人がいたけど、そういう人も、誰も知らない。その地に住んでいると自然と耳に入ってくる情報を、自分で掴みに行かないと

よし、いざ現地へ。

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早速、騒ぐベビーカー2歳児を連れて、通勤ラッシュの残り香を感じながら、朝からジュースやお菓子やYouTubeを与えて黙らせて出発!1時間かけて電車やバスに乗り、雨の日も猛暑の日も心折れながら、辛い日は前泊して実家に子供を預けて、体験&見学&説明会へ。結局6つほど行った(思い出すだけでも、しんどい)。なんと新居から通える園は、園バス等で把握しただけでも10園もあったことが引っ越し後に判明…!なるあやは新しく”選べる権利”を手に入れていた。もうプレは行けないから、園庭開放や児童館みたいなとこに行って、見知らぬお母さんたちに探りを入れてみようかとも思ったけど、遠い。もうそんな気力も時間も勇気もない。出だしが遅くて、そもそも間に合ってるのか謎だけど、開き直って、真実のみを信じようと決意

実際見に行ってみると、色々分かりました。

・HPと全然違う!園庭の広さ(=狭い!)
・給食ってあったけど、お弁当配布だった!ガーン
・園長と私が、多分合わない…(結構重要)
・Googleマップ通りに辿り着けない!
・めっちゃ坂!雨の日辛い!預かり保育後のお迎え無理
・英語教育のシステムだけはすごい(みんな楽しんでるかーい?)

そしてすごく重要だなと思ったのが

やっぱり子供達の様子
・園児と接している先生方の様子
・心配事は、素直に聞いてみる
・質問したときの、先生方の受け答え

私は、我が子の緊張しやすさ、近所にお友達出来るかな?という心配があり、1クラスの人数と、近所から登園している児童数を聞いてみた。どの園も親切に教えてくれるんですが、話しながら「通わせるならここだな…」て直感が働いた。やっぱり一番気になっていることは、直接聞こう。何かがピンとくる。情報だけを見ていては何もピンと来ないし、噂も誰かの視点に過ぎない。私は最初に目にした幼稚園Eが良さそうで、ここいいかも?と決めたような気分になっていたけど、とんでもなかった。ホームページって怖い。笑

結局、幼稚園AとBに絞られた。お世話になってた保育士さんと幼児教室の先生にも、資料やホームページを見せて相談に乗ってもらったけど、私は一番に薦めてくれたBにするのを躊躇った。"我が子に合ってそう"とは言われたけれど、実際の幼稚園を知ってるわけではなく、やっぱり実際に見た自分の「こういうところで育てたい!」の気持ちが一番大事だった。確かに合うかも?とは思ったものの、合うかどうかだけで決めたら、広がるかもしれない可能性すら広がらないような気がして…。そして、ノートに書き出した沢山の条件はオマケみたいなものとなり、実際に見て、聞いて、肌で感じたことが、やはり決め手だった。

実際に行った時の園の開放感。
緑や、畑や、動物や、そして園児と先生。

楽しそうに元気よく歌う園児と
どの先生も隔たりなく園児に優しい姿。

自分たちで内容を決めて
イベントを作り上げる活動も
ネットからは得られなかった生の情報だった。

毎日のことなので、やはり園バスや給食、仕事があれば預かり保育とか欠かせないものはあれど、そこも含めて、もうここしかない!と最終的に心を決めた。夫も運よくそこの体験会に一緒に行けていたので、聞いてみたら「いいじゃん!」で即決。自分が育った幼稚園と似ているらしいのびのびが一番。

この間、子供が発熱してグズグズが続いていた上に、そろそろ願書受け取りが迫ってきた頃、近所を台風が直撃。見たことない悲惨な光景だった…。都会でもこんなことが起きるとは。台風被害の水没の影響で、最寄り駅に電車が止まらないという稀有な危機もあったけど、駅は何とか復旧して無事に願書ゲット。念のため残してあった幼稚園Bは、私がヘトヘトになってしまって、あと数時間で願書をもらえる前に、帰っちゃった。後悔はない。ヘトヘトになるまで私は足を運んだぞ。きっとこの決断に間違いはない。きっと受かるはず!

”情報ゼロ、知り合いゼロで見えた世界”は?

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最初はとてもしんどかった。だけどとっても自由。誰も何も言わない分、責任感だけはひしひし感じ、知れば知るほど真実が見えた。人の噂や評価、スピード感、そもそも人の多さにも圧倒されていて心の奥に埋もれていたけど、自分の「本当はこうしたい」「こういうことが一番大事だった!」に気が付けたし、たった1人だったからこそ、周囲のことも気にならなくなり、思った通りに行動できた(するしかなかった)。以前には得られなかった選択肢も広がっていた。最初はせっかく慣れた場所に急にサヨナラすることになっちゃって、とっっても落ち込んだけど、あぁこれはチャンスに変わっんだと思ったら、ちょっと前向きになってきた!良かった!引っ越しまじで大変だけど楽しみ!

そんなこんなで、我が子は無事に面接に合格。というか、面接前に入り口で入園金を渡すほど、ゆるかった。玄関入った瞬間に受かった!拍子抜け。今は、時々給食イヤーと嫌がりながらも、可愛い担任の先生に会えるのが嬉しそうで、楽しく通ってるみたい。色々心配事は多いけど、元気いっぱい笑顔で沢山歌ってて、とりあえずほっとする日々です。

Living Anywhereとは??

「自分らしくを、もっと自由に」をテーマに、様々なテクノロジーによって水、電気、食料、通信、医療、教育、仕事など、人にとって必要不可欠なものが地球上どこにいても手に入る世界へアップデートし、ライフラインの限界から解放された本当の意味での自由な生き方の実現を目指すプロジェクト

このゼロから歩んだ汗と涙の体験を、また違う形でLivingAnywhereの活動にも生かせるといいなと思ってます。