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2022.03.06 劇団ON「フィルタリング」終演

こんにちは。
鳴海遥真です。 

備忘録的な用途でnoteを始めました。
あまり更新はしないと思います。(公演の宣伝と終演報告くらい) 

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劇団ON 第4回公演
『 フィルタリング』
【演出・脚色】西田かをる
【日時】2022年3月6日(日)13:00〜/17:00〜
【場所】神戸アートビレッジセンター KAVCホール 

無事 終演しました。 

何より、この時勢に千秋楽まで完走できたことが嬉しいです。
まん防が出てから公演が次々と中止になっていて、「いつ中止になってもおかしくない」という覚悟で稽古に臨んでいました。
誰一人欠けずに本番を迎え、無事終えられたのは、もはや奇跡とさえ思っています。
本当によかった。 

今回は役者と制作として参加していたので、その感想と、劇団ONという劇団について感じることがあるので、3本立てで書きます。
興味のある方は読んでください。長いです。 

1. 役者として 

瀬川誠という役は、台本を読んだ時から、「あ〜自分はこの役なんだろうな」と思うほど、しっくり来ていました。(他の役は恐らく自分には無理だったというのもありますが。。) 



実際に演じてみても、大きな壁にぶち当たることはなく、役と向き合えたのかなと思っています。 

稽古の初めに、瀬川誠のプロフィール、人生を書いてみようというワークがありました。
0歳から現在に至るまで、どのような出来事が人物を形作ってきたのかを、台本の中で読み取れる少ない情報から膨らませていきます。
瀬川の場合は、
「家庭環境・経済状況が厳しい」
「図書委員」
「いざと言う時に勇気を持って声を出せる」
このあたりがキーワードになっていて、
それぞれの情報に繋がりが出るよう、
瀬川のこれまでの人生を考えました。 



なぜ、瀬川は堀部のことを好きになったのか、なぜ図書委員を熱心にしているのか、過去の経験をこのあたりに上手く繋げることができて、彼が1人の生きた人間として体に馴染む感覚がありました(今から振り返ってみれば、ですが) 

役作りってこういうことだったんだなと、思います。 

それはそれとして、最終的には周りの役者の方々との関係性の中で、役はできあがっていくので、瀬川を瀬川たらしめてくれた、堀部、尾野先生(思えばこの2人しかほぼ絡みがない)には感謝しかありません。 

最後の、告発する瀬川のセリフに何かを感じ取って貰えたのであれば、それは、そこまでのシーンの積み重ねのおかげだと思っています。
堀部が必死に訴え、塩原が本気で堀部を追い詰め、水城が平然と嘘をつき、尾野が裏切る。全ての事象を真正面から受け止められたからこそ、気持ちの良い演技ができたのだと思います。 



それも含めて、役者陣一丸となって作り上げた物語でした。
一緒に演技をしてくれた皆さんありがとうございました。
また、同じ舞台へ立つ機会があれば嬉しいです。

余談
今公演の稽古期間中は、The Click Fiveという、バンドの曲をよく聴いていました。
劇中OPに使われていた曲を歌っているアーティストです。

「Just The Girl」
「Time Machine」

個人的にこの2曲は「フィルタリング」の、瀬川のテーマソングでした。

2. 制作として

正直に言うとやりたいことの半分も出来ず、本当に不甲斐ないです。
企画が頭の中にはあってもなかなか行動には移せず、半分くらいの企画がたち消えてしまいました。
ちゃんとできたのは、遅れ気味の稽古日誌とぎりぎり滑り込んだメンバー紹介くらい。 

最初期にはターゲット別に企画を考えたりしていたのですが、実行する時間とバイタリティがねえ。 

の割には、100人近いお客様に来場いただけたというのはとても嬉しい話で、
挟み込みという地道な広報、個々人のメンバーの宣伝が活きた証拠かなと思います。 


有川浩さんの『シアター』の何巻かで「演劇の経済はは演劇界隈の中で回ってる(意訳)」というようなセリフがあったと記憶しています。
演劇関係者が別の団体を観に行ってお金を落とすことで、界隈がぎりぎり回っているということです。
割と本当にそうだなと思っています。 

引き続き、効果的な広報を模索していきたいですね。 

あと、TikTokもやっていたのですが、みんなで撮影するのは楽しく新鮮でした。
上手く活用できたら伸びるんだろうなと思うと共に、相当の根気とメンタルがないとできないなと。 

3. 劇団ONという劇団について

僕が劇団ONに参加したのは3年前?はちの巣座の先輩に声をかけていただいたのがきっかけです。僕が参加したのはそんな経緯ですが、
劇団ONの大きな特徴は、主宰の御二方が先生をされていて、元教え子の方々が多く参加していることだと思っています。 

今回だと、6人、、? 

めちゃくちゃ羨ましいんですよ。
高校時代にお世話になった仲のいい先生と、卒業後にも別の形で対等に関われるというのは。めちゃくちゃ羨ましい。 

劇団ONは、はちの巣座のOB/OGの方が立ち上げた劇団でもあるので、その繋がりで参加するメンバーも多いです。
はちの巣座繋がりと、元教え子繋がり。
実に色々な人が集まり、化学反応が起きている感覚があります。 

学生が集まり、化学反応を起こすプラットフォーム。
良い劇団だとしみじみ思います。 

また、参加したいな〜。学生ではないけど。 



そんなプラットフォームのような劇団を目指して、
今度は僕が劇団を立ち上げます。 

どんぐり企画。
メンバー募集も後日する予定なので、
参加してくれると嬉しいです。 

それでは。

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