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冷蔵庫の歴史

今日、我が家に新しい冷蔵庫がやってくる。
そして今使っている冷蔵庫は我が家を卒業し新天地へと旅立つ。

広島での1人暮らしから、新社会人となった兵庫での生活を経て、
2人暮らしになった時から今日まで京都でお世話になった。
かれこれ10年の付き合いだ。

初めての一人暮らしの準備で両親と電気屋さんに行き、買ってもらったあの日が懐かしい。
腐りかけの食材をそのままにしててごめんね。
冷凍庫の底にゴミくずためてごめんね。
今は食材ぎゅうぎゅうに詰めてごめんね。

冷蔵庫の主人はずぼらだ。
夫と過ごしてからは食材をだめにすることがかなり減った。

息子が生まれて、家電を一気に新調している。
洗濯機に電子レンジに冷蔵庫。
それに合わせて、始まったおうち改革。
物の場所を変えたり、収納スペースをDIYしたりと変貌する我が家はワクワクでいっぱいである。

生活と家電は共にある。
もう新調済みの冷蔵庫とオーブンレンジでこんなにも生活が快適になるとは。
家電様様である。

息子が大きくなったら美味しいごはんを食べさせてあげたい。
そんな思いもあり今は2人で料理熱が湧いている。

そうすると、いくらスーパーが近くても、
作り置きも合わせると冷蔵庫がキャパオーバーである。

購入時から配達までが2週間弱かかったため、
今日という日が待ち遠しかった。
冷蔵庫を開くたびに新しい冷蔵庫楽しみだねと話していた。
旧冷蔵庫は悲しい気持ちでいっぱいかも知れない。

野菜室、冷凍室は大容量。
3人暮らしにピッタリなサイズ。
これから離乳食が始まり、今まで2人暮らしではなかった光景が冷蔵庫に広がるだろう。息子が大きくなったら、昔、私達がそうであったように色んなものを凍らしたりするのだろう。
そんなことを想像すると冷蔵庫を見て、家族3人になったのだなとあったかい気持ちになる。
どうぞこれからよろしくお願いします。

そして旧冷蔵庫さん、
我が家を卒業し、今日から京都大学研究室で活躍することになります。
きっと驚かれたことかと思います。

かなり出世である。10年目にして大役。大器晩成型。

冷蔵庫にとっての幸せがなんなのかは分からないが、一般家庭ではない場所での生活は大冒険に違いない。

野菜なんて入れてくれないかもしれない。
飲みかけのペットボトルが放置されるズボラな主ばかりかも知れない。
そして、入ってくる者たちにはみな名前が記されているのだろうか。

研究室の冷蔵庫ってどんなのかひたすら想像が膨らんでしまう。


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