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2020年まとめ(今更)

 新しい年に新しい事を始める!という方が、ちらほらnote・Twitterをフォローして下さってます。はじめましての方も、お世話になってますの方も、今年もよろしくお願いいたします。

 かく言う私も、去年は夫の実家で年末年始をゆっくり過ごして特にやることも無く、ボイスサンプルの編集したり、note作ったり、海外サイト登録したり、すごく有意義なお正月だったのですが、今年は腰据えて何かやる時間を取れなかった…

 遅ればせながらの2020年まとめです。


1.声の仕事

海外サイト登録(1月)
 国内のクラウドソーシングサイトは前年10月から始動していましたが、「応募する・獲得する・録る・編集する・納品する」のサイクルに慣れてきたため、海外サイトへの登録も開始。

 当時ぶわーっと登録した海外サイトのほとんどは、結局開店休業状態ですが、唯一今も稼働しているのは「fiverr」です。

 fiverrに登録したきっかけは、オーストラリア在住日本人ナレーター・アサノさんの無料メルマガ&動画。fiverrの日本人ナレーターで多分いちばん受注してる方だと思います。

 fiverrは、声の仕事に限らずあらゆる仕事をあらゆる国の人がやりとりするフリーランス向けプラットフォームですが、ボイスオーバー専門の受発注プラットフォームというのもあります。しかし、その多くは150ドルとかの年会費を払ってないとオーディションに参加できなかったり、無料会員ではオーディション開始メールが遅れて届くために応募しようと思った頃にはすでに締め切られてたり。

 ギャラも、専門とはいえプラットフォームに流れてくるようなレベルの案件では、国内と同じでピンキリなのかなと…(稀にある高額案件はまあ高額だけど、その他は国内と同程度か下手したら安い場合も)
 もし同程度の金額なら、英語でやりとりしなきゃいけない&外貨受け取るのに様々な手数料がかかることを考えたらマイナスじゃん、と思い、登録こそしていますが、必死でフォローするのはやめてしまいました。

 プロフィールとサンプルが英語のサイトに登録されていることで、そのサイトを通じてではなく、直接連絡先を調べてオファーをくれる外国人も居ることは居るので、まったくの無駄ではなかったと思っています。


初のレギュラー案件スタート(3月)
 1月に連絡を取って参加させていただいたチーム内で募集のあった案件に応募し、初めてのレギュラー案件がスタートしました。2020年は途中数週間の休止を挟みながら、年末まで何とか完走。

 声の仕事(に限らず芸能の仕事全般)をしていると、「毎週必ずある」かつ「名前がクレジットされる仕事」というのはとても有難いものです。
 CMでもVPでも、ナレーターの名前がクレジットされることはまずないですし、SNS等で「この声私です!」と言えない案件さえあります。

 私の場合、日中の仕事+子供がいる状態で、「毎週○曜日は絶対にこの収録がある!」というのは精神的にかなりヒリヒリするものでした
 しかも、最初は原稿受領から納期まで丸1日あったのが(それでもトゥエンティーフォー。笑)、だんだんと制作現場が切迫してきて、21時に受け取って24時までに納品!なんてことも。

 パラレルでやっている以上、この形式はいくつも並行してはできないな…と思いつつ、制作の切迫感を感じるほどの距離で、チームの一員としてナレーション部分を担当させていただいたことは、良い経験になりました。


マンガ動画案件卒業(4月)
 昨年10月から始めたクラウドワークス・ランサーズでの、いわゆるマンガ動画案件。少しずつ取引を終了させていただき、唯一最後まで残っていたクライアント様も4月を最後にお取引終了。

 卒業した理由として、単価が安い・内容が微妙というのはまああるとして、いちばん大きかったのは「企業系の仕事に専念したかった」ため

 マンガ動画やってれば、仕事の数的には全然困らなくて、単価もそこそこまで上がれば割といい金額が稼げてたのですが、わざわざパラレルワークしてまでやりたい仕事って何だろうと思った時に、これじゃないなと。

 安定したマンガ動画をいつまでも手放さずにいると、ともするとそっちで手いっぱいになってしまって、肝心の「やりたい仕事」に手が回らなくなってしまう。そういう事態を避けるため、自分の中で区切りを付けました。


メール営業(4月・7月・10月)
 これは完全に、福井在住ナレーター・岡田健志さんの影響によるものです。

 同じようにおかけんさんの影響を受けて(真似をして)メール営業をしたナレーターが2020年は死ぬほど多かったのではと…

 「送ったのに返事がない😢」などのツイートも見かけましたが、私その点、舞台をやってたので、「舞台やります!見に来て!」というメールを電話帳内の全友達に送って、2件しか返事来ないなんていうことをザラに経験して大きくなりましたので、そこは全然気にならない!元営業マンだし!

 今回ざっと300件送って20件ぐらいはお返事がありましたので、舞台の頃に比べれば御の字です。

 ただ繰り返すと、もう同じことをやっている同業者は大勢いるという前提で動いた方がいいと思います。何でも、二番煎じはよほどフックがないとひっかかりにくいのではと。
 また、同じような利益のないメールが全国の制作会社に送られて、なんなら「お返事まだですか?」なんて連絡して、フリーナレーター全体がスパムみたいに思われることだけは避けないといけないと思うのでした。


テレビCM 4本(3月・4月・6月・12月)
 テレビの仕事も宅録でしている方がたくさんいらっしゃるのは知っていましたが、まさかデビュー初年度にしてテレビのお仕事をいただけるとは夢にも思いませんでした。

↑こちらは広島からいただいたお仕事。

 TV CMデビューが嬉しいというか、放送にも耐えうる音質であるというお墨付きをいただけたことが何より嬉しいです。

 これからも真面目に愚直に、頂いたお仕事を一生懸命打ち返ししていきます。


声のお仕事全般を通して
 東京在住だったなら…独身だったなら…もっと若かったら…と思わなかったと言えば嘘になります。
 しかし、私の2020年の幸運は、地方在住×パラレルワーカー×二児の母の私であったからこそ訪れた幸運だったと思います。

 住む場所や自ら選択した職業はさておき、結婚して子供がいること、30過ぎてることはもう取り返しのつかない事実。それを織り込んだ上で「私」がやるべきこと・できることを、これからもぶれずにやっていきたい。そう思うのでした。

ぶれるし惑うし多分来年も「もっと若かったら…」って言うんですけどね!


2.書くこと

note始めた(1月)
 まさにこのnoteですが、昨年のお正月にうぉーっと始めたものでした。

 書きたいと思ったのは、まずは自分の1年目の記録として、そして同じことで情報を探している人の役に立てばという思いで。これらは僭越ながら達成できたのかなと思います。

 また、情報を欲する時に、自分も何か与えられる人でありたいという気持ちがありました。「教えて教えて」ばかりではなぁと。

 このnote、全編通してそんな大それた内容ではないですが、「この部分協力するから、あなたのその知識分けて」っていうお声がけをいただけるようになりました。これが一番の収穫。

 あ、あと取材されるようになったのもnoteのおかげ。


3.プライベート

一斉休校(3月)
 忘れもしない。
 「もう今日は晩ご飯作るの無理ー」と仕事帰りに子2人を連れて駆け込んだ幸楽苑で、ヤフーニュース速報から「週明けから一斉休校」を知り、店員さんとか近くのお客さんみんなで「えーーー!」って言う。

 びっくりの直後、がっかりというか。
 小学校が休みになるなら学童は?保育園は?とか、全働く親が「一斉休校」を聞いたコンマ2秒後に思うようなことが何も詰められていない状態での発表。

 分かりやすく手っ取り早いところが最初に切られた感があって、すでに市議会の補欠選挙ですらもれなく行ってるけど、改めて、「選挙行こう」って思いました。

 確かにあれで、日本全国「これはただ事じゃない」感が一気に沸き立ちましたけど、それに子供たちの学びの機会が使われた感も否めない。ひどくがっかりしたのでした。


夫の会社が消滅した(12月)
 これは一昨年から分かっていたこと&私が声の仕事を始める直接のきっかけになったことですが、ついにXデーが到来しました。

 消滅という言葉の衝撃が好きで(こら)、ついセンセーショナルに使っちゃうのですが、「吸収合併に伴う」消滅なのでまだすぐに何ということはなく、保険証が変わるぐらいなもの。生活に大きな影響は出ていませんが、今後どうなるか、あるいは何もないか。

 夫の勤め先&それに付随した私の勤め先がどうなってもいいようにと始めた声の仕事が、まさかこの短期間で、ここまで軌道に乗るとは思いませんでしたが、「どうなっても大丈夫」と思えるゆとりがあることは、本当に有難い限りです。


4.その他

取材多数(5月・6月・7月)
 オリコンニュースに始まり、週刊SPA!スポーツ報知様に取材いただきました。

 取材によって名前が露出された影響としては「取材が増えたこと」のみで、声の仕事が爆増するということはありませんでしたが(内容的にもね…)、声の仕事してなかったら決して巡り合うことのない機会だったと思いますので、2020年の取材されバブルは有難く楽しくすべてお引き受けさせていただきました。

 12月にテレビ出演という話もありましたが、それは流れました。

 WEBメディア、週刊誌、新聞、流れたけどテレビ、と4媒体からお問い合わせをいただき、ギャラ感(ギャラ出たのは1媒体のみ)とかスケジュール感覚とか、連絡してくる方のウェイウェイ感とか(こら)4者4様で面白かったです。


舞台関係者からのお仕事をいただいた(12月)
 これは私の中でかなり大きい2020年のトピックです。
 舞台時代の仲間から、開場前にロビーで流す映像のナレーションをやってほしいと連絡をもらいました。


 noteでも昔ぼそっと書きましたが、学生時代の大部分舞台をやっていました。

 「二度とない」とは言えませんが、舞台を主軸に活動していく未来は考えがたい中で、一瞬でも声で公演に関わることができたのは光栄の極みでした。


5.まとめ

 デビュー1年目で、何もかもが初めてなのだから濃いに決まってるかもしれませんが、それにしても濃密な2020年でした。

 本当にただただ有難いことばかりで、こんなラッキーが2年目も続くのか?新年早々疑心暗鬼な根暗ですが、これまでと変わらず着実に誠実に、頂いたお仕事ひとつひとつを有難く打ち返していく中で、少しずつステップアップできるよう精進してまいります。

 2021年もどうぞよろしくお願いいたします。

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