見出し画像

音質比較第2弾:ダイナミックマイク2種類での比較

 こんにちは。昼は会社員、夜はナレーターのむとうまきこです。

 先日の記事↓で、私はダイナミックマイクでいこうと決意したのに、また音質比較です。

 それは!
 2本目のダイナミックマイクを買ったからーー!!!


1.予備マイク大事

 前の記事で実際の音声を出したように、コンデンサーとダイナミックでは結構録れ音が違います。ダイナミックマイクで納品したお仕事で、後日追加収録・修正などが発生した場合、万が一にもマイクが故障したりしてしまうと、「ダイナミック調子悪いからコンデンサーで録ろう」というわけにいきません。

 お仕事でやってる以上、予備マイクは必須だと思い、(Twitterタイムライン上で、TLM102買ったよツイート全盛なのを眩しく見つめながら)あえての2本目のダイナミックマイクを買いました。


2.スペック比較

 ダイナミックで突き詰めていくのならと、いろいろ比較し、↓こちらを購入しました。

【 AUDIX OM6 】

■ダイナミックマイク、ハイゲインタイプ、ボーカル用に最適
■超単一指向性
■周波数特性:40-19,000 Hz


 ちなみにこれまで使っていたマイクは↓こちらです。

【 audio technica AT2005USB 】

■ダイナミックマイク、USBバスパワー駆動
■単一指向性
■周波数特性:50-15,000 Hz


 「スペック比較」というほどのことは書けないので、販売サイトからの転載ですいませんなのですが、今までのAT2005が「単一指向性」だったのに対し、OM6は「超単一指向性」。家の中の離れた場所にいる夫の咳払いとかを拾う音が、少し小さくなったかなというぐらい。喋る位置を正面から少し左右に振ると、とても分かりやすく音量が小さくなります。用途がナレーション収録で、基本正対して、そんな体動かしながらしゃべるわけでもないので、特に不便ということはありません。同時に「超単一指向性SUGEE!声以外全然拾わない!!」ということでもありません。

 もうひとつの違いは周波数特性の値。AT2005が50-15,000Hzだったのに対し、OM6は40-19,000Hz

OM6の周波数特性は40Hz-19kHzと、コンデンサーマイクのスペックと勘違いするほどの広さ。OM6のキャラクターを良く表しています。低域から高域までまんべんなく集音するナチュラルさ、コンデンサーマイクのようなきめ細かな音質をダイナミックマイクで実現している点がこのモデルの最大の魅力。特に相性が良いと思うのは女性ボーカルです。スーッと伸びる綺麗な高域や息遣い、ヴィブラートを繊細に拾ってくれるので、色気のあるボーカルを演出してくれます。(サウンドハウス スタッフレビューより)

 レビューやコメントで頻出する「コンデンサーマイクのようなきめ細かな音質」は非常に魅力的でした。

 AUDIXって、今回調べて初めて知ったのですが、「OM」シリーズとして6種類のダイナミックマイクを展開していて、サウンドハウスの販売ページで(歌唱音声ですが)サンプル音源が聴けるので、聞き比べながらたどり着きました。

 ↓こちらのページでは、(私は使ったことないけど)ダイナミックマイクの定番・SM58と、OMシリーズ内のハイグレード3種類を聞き比べることができます。

(どこに上がってる音声聴いても、SM58ってあんまり良く聴こえないの私だけでしょうか…)


「予備マイク」と言いながら、今まで使ってたダイナミックマイクよりいいものを買ったので、OM6が主マイク・AT2005が予備マイクです。


3.実際の音声で比較!

 いよいよ本題。
 コンデンサーに比べて価格帯が狭いダイナミックマイクの中で、1万円以上違う2本のダイナミックマイク。実際の音声はどれくらい違うのか!ミニストップのハロハロ風な何かの店内アナウンス風ナレーションでお聞きください。

< 原音 >


< ノイズ処理後 >


 ………。

 あんま違わない(*´ω`)

 どうでしょう?AT2005、いい仕事してたんだなって感じです。笑 周波数スペクトル表示的には、確かにOM6の方が高域まで広がってるので、その分高い音まで拾っているのだと思いますが、聞こえてくる音という意味ではそれほど大きな違いにはなっていない……でもそれでいいのだ!あまり音が歴然と違ったら「予備マイク」にならなくなっちゃうので!!笑


4.まとめ

 なーんだ、あんま違わない、とは思いつつ、細部まで見た時にはOM6の方が抜けがいいとかきめ細かいと感じるため、主マイクはOM6で参ります。

 そして、編集ソフトの話でも書きましたが、宅録で納品する人々は、クライアントによっては使ってる機材で足切りされることもある(「ダイナミックマイク」というだけで足切りする雰囲気もあるのでアレなのですが…)ため、ちょっと言い方悪いですが「いいマイク使ってる(=ちゃんとした機材で仕事してる)」というアピールは大切。AT2005で弱かったその部分が補完できただけでも、価値ある買い物だったかと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?