SE、人事、デザイナーと職種を変えてきた私が、経営の大学院に行くということ:学校説明会資料
ありがたいことに、学校説明会にて学生として体験談を話すことになりました。
資料って最初に投影された内容を忘れてしまうし(私だけ?)、学校説明会に参加しなかったけれどYBSを志望される方もいると思ったので(YBSの情報って少ないし…)、記録として残しておきます。
スライドでご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
1.なぜ経営学修士に?
私が経営学修士に来た理由は、「自分たちは企業変革として何をしていたのか」という自分の問いを紐解くためでした。
私は富士通株式会社でデザイナーとして働いています。
2020年から始まった全社DXプロジェクト(「フジトラ」と命名)にて以下のような活動をしていました。
実務家としてがむしゃらに進む中、他社さんから弊社の変革についてお問い合わせをいただく機会が増えました。
いろいろご相談に乗る中で、「私たちの変革をただ紹介するだけじゃなく、丁寧に紐解き、社会に示唆を渡せる形でまとめたい」という気持ちが強くなりました。
そうした実践を積むための環境は、会社よりも大学院にあると感じ、経営学修士を目指しました。
2.なぜ横国へ?
社会人が入ることができる経営学系の大学院は複数ありますが、私は以下の観点から横国を志望しました。
当初、学費の関係からひとまず「国公立」という点だけは決めていました。
多くの国公立は修論がありますが、その中でも
「自分の学びたい先生がいるか」
「博士課程(後期)に行ける可能性があるか」
「人数規模が自分に合うか」
「時間帯や授業形態が自分の生活に合うか」
などをリサーチし、最終的に横国のみ受験しました。
実際入ってみて感じたことは「超少人数の良さ」。
これだけ安心して自分が考える疑問、課題、願いについて話ができることに、本当に感謝しています。
学生生活も謳歌しており(?)、猫サークルに入っています。
3.受験体験記
受験体験記は、時間調整のため説明会当日はお話ししていません。
私自身は、2017年の組織学会で経営学修士を意識し始め、タイミングを見計らって2022年に受験をしました。
受験時はKALS(河合塾)に対面で通っていました。
通った理由は「効率的に小論文の書き方を学び、経営学のオーバービューを知りたかった」ためです(ただし、こうした予備校を使わずに入学する人の方が多いです)。
どこまでやりたいかは人によりますが、自分は体力が少ないこともあり、大学院2年間の前にある程度準備しておきたく、受験対策として以下を実施しました。
ただ、入学してからの方が学びは多く、研究はさらに右往左往します(笑)。
それでも、ここまでやっておいてよかったです。
4.社会人大学院生のリアル
社会人大学院生になることでおそらく一番不安に思うことは
「通うため、レポートや修論を作成するための時間が作れるか」
だと思います。
結論としては、「時間を作るしかない」。
本当にこれに尽きます…。
M1春学期の1週間の理想はこちらですが…
仕事の超繁忙期にはこんなスケジュールになってました。
ここでわかったことは、「絶対に睡眠時間を削ってはいけない」ということ。
「いい研究、いい学び、いい仕事は健全な身体に宿る」ということを痛切に感じ、睡眠と運動の時間を確保するようになりました。
現在では最低でも5時間、長いときは7時間寝ています。
その他、実際使っているツール群などはこちらにまとめてあります。
5.授業風景
YBSは1つのゼミの定員が6名。私のゼミは7名の学生がいます。
ゼミの風景はこちら。
ゼミの懇親会は、年4回ほど。私にとってはちょうどいい回数です(多くないし、かといってゼロでもない)。
ときどき他大学の学生さんや先生が入ってくださり、刺激も多いです。
こちらは平日、オンライン授業の様子。
自社がSX(サステナビリティトランスフォーメーション)を事業の主軸としていることもあり、サステナビリティマネジメントの授業をとりました。
一度、実務家の方が講師として講演くださり、点々としていた知識に線がぐっとひかれる瞬間がありました。
こちらは世界のトップジャーナルJournal of Management Sutdiesのワークショップ。指導教授が企画をしており、参加させてもらいました。
内容がとても面白く、感想をLinkedInにまとめてました。
M2の夏はゼミ合宿も行いました。
6.おわりに
私自身は大学院を意識し始めた組織学会の出来事から、実際に通うまで6年が経っています。
もっと早くに行っていれば体力もあって通うのが楽だったかもしれませんが、私にはこの6年間が必要でした。
「やってみよう」と思ったときがその人にとっての、一番のタイミングだと思います。
ここまで読んでくださったお一人お一人の、「やってみたい」をかなえられる場に出会えることを、願っています。
※その他の大学院日記は以下のマガジンにまとめてあります。
よろしければ合わせてご覧ください。