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新型コロナウイルス関連の融資について

 今回の事態を鑑み、融資を受けることを考えはじめました。そこで、とりあえず、取引先の金融機関に行き、融資の種類や仕組みをざっくり聞いたので、感想などをシェアします。かなり私見も多く、正確な情報ではないかもしれませんが、ご容赦くださいね。

※4月12日、追記あり

なぜ、書こうと思ったか?

実はいくつかのサイトを見比べている時期、様々な金融機関の融資内容が混在し、わからないことが多すぎて、とてもつらく、思考停止状態になってしまいました。しかし、何もわからない状態で聞きに行った私が、取引先の金融機関のご協力により、少し理解できました。親切な担当の方で、ラッキーでした。そこで、あの時の私と同じように、融資を考えつつ、調べるのがストレスになっている方が、調べるのをはじめたり、実際に金融機関への相談への一歩となればいいな、と思い、書き記してみたかったのです。

なお、金額や借入時のフローなどの詳細は書きません。それは、事業者や企業によって違うからです。今回は、融資を受ける際にどういったことを気にすればよかったのかな? ということのふりかえりを主に書きます。また、融資を受ける際は、相談した金融機関の意見を、一番信用してください。心配だったら、金融機関を変えて相談してもいいでしょう。未曾有のことが起きているのだから、わからないことが多くて、あたりまえです。

なお、詳しい内容は、経済産業省のページで確認できます。

※2,020年4月29日追記

(↑こんなページが出来てます)

新型コロナウイルスの資金繰りの融資窓口には、国・都道府県・市区町村……などがあります

今回の新型コロナウイルスの措置として融資を率先して行っているのは、国・都道府県・市区町村などがあります。窓口としては国民金融公庫、信用金庫・東京都産業振興センターなどを通しての、いわゆる民間の銀行……などがあります。ちなみに、今回信用金庫には電話を含めて一度もまだ相談していないので、信用金庫については、除外します。(でも信用金庫も良い制度があるかもしれません!→その後、相談にいってきました。)

 ちなみに私は、登記した際に法人口座を解説した民間の金融機関の、担当者に相談してみました。そして、どういった内容の融資を、どこの金融機関が用意しているのか? また、今後私の会社で必要になってくるフローを、教えてもらいました。

融資を受ける際に、用意したほうが良い書類について

取引先の金融機関に相談したところ、私の場合は以下のものを用意してほしい、と言われました。用意しなくても良い書類もあるかと思います。ただ、今回の融資は種類によって提出書類変わってくるので、まずはご相談を。

※追記します。(2020年4月29日追記分あり)

・決算報告書

できれば直近3年分がベスト。ただし、弊社のように設立間もない企業もあるかと思います。せめて、前年の売上がわかる書類か、新型コロナウイルス以前の売上がわかる書類があると良いでしょう。無い場合も臆さず相談です。ただし、やはり無い場合、なんらかの査定に響く場合もあるかもしれません。ここは融資の種類によって違う部分だと感じました。

履歴事項全部証明書など、本店の住所など、登記した時の正確な情報がわかるもの

都道府県や市区町村から融資を受ける場合、会社の本店がどこにあるかを証明する書類が必要になってくるかもしれません。なお、履歴事項全部証明書は法務局(本店の市区町村の法務局が便利です)の他、オンラインでも取得できるようです。

・身分証明書

持ってきてほしいと言われましたが、取引先なこともあり使いませんでした。が、必要な場合もあるかと思います。

・通帳

決算報告書が無い方は、融資先の金融機関によって必要になってくるかもしれません。法人の場合は、個人ではなく、法人口座と個人と両方持っていってもいいかもしれませんが、法人口座だけで取引をしている場合は法人口座の通帳のみでおそらくOKです。法人格ではない方は、売上がわかる通帳などが良いかと思います。

・判子

印鑑登録されている個人の判子の他、法人の場合は代表印もあると良いでしょう。

※ここから追記。

・事業計画書及び概要書

信用金庫などでは、事業計画書や、それに類似する、具体的になんの事業をしているのか? について書かれた書面が必要になってくる可能性があります。司法書士に相談する方もいらっしゃるかと思いますが、なるべく早く申請の相談をしたい場合、自ら書かなくてはならなくなる場面もあるかもしれません。

弊社では、自分たちで事業概要書を作成しました。かなり我流ですが……。


国民金融公庫の新型コロナウイルス特別貸付で必要な書類は、こちらのページにまとまっています。↓

信用金庫などの相談については、提出書類はまた別途異なってきます。

各融資先で用意すべき書類が異なる場合があるので、相談を受けに行く際に、問い合わせてください。

融資の種類。利息と、保証金について

融資を受ける際、重要になってくるのが、利息がいくらかかるのか? 保証金は必要なのか? ということです。

そして、今回の新型コロナウイルス系の融資では、様々な窓口があり、無担保・無金利という状況で借り入れができるはず……と考えがちですが、全ての融資が無利子・無担保ではないので、要注意です。

無担保でも、金利は発生する融資。(無担保とは、保証金がかからないことです。保証金が発生する場合とは、例えば100万円融資を受ける際、10万円など、一定の金額を先に払うこと。なお、完済しても、先に保証金として払った金額、この場合の10万円は戻ってきません。)

金利(利息)は無いけど、保証金(担保)が発生する融資もあります。この場合、担保としての保証金は合わせて市区町村の緊急措置や応援優遇措置などといった新型コロナウイルスに特化した融資と合わせて受けることで、無担保になる場合などもあるようです。

例えば、セーフティネット保証4号及び5号は担保の負担は少ないのですが、(事業者負担が20%or0%)利息がかかります。また、職種によって受けられる、受けられないもあるようです。

そして、自治体によっては、利息分は市区町村が負担するけれど、保証金はかかるなどがあります。(その逆もあるかもです。)また、経済産業省から発表されている融資と、市区町村の融資と合わせて利用することで、金利や保証金の負担が軽減する、などがある場合もあります。本店所在地の金融機関に聞くと、教えてくれるかと思います。

ちなみに、無利子・無担保融資を国民金融公庫が行っておりますが、3年間という期間があるのと、一旦は0.46%の金利がかかります。この0.46%は何かのカタチで補填を行う、ということですので、それが行われるという将来的な状況も含め、無利子、ということでした(2020年4月6日)。

なので、あくまで私のやり方ですが、

1.利息がいくらかかるのか? 

2.保証金をあらかじめ用意する必要があるか? 

3.完済までの期限、利息が発生する期限はあるのか? あるとしたら、いつまでか?

を、融資内容ごとに聞きつつ、頭の中で返済に向けて事業がどうなるのかシュミレートしていました。利子がなくても、担保をした方が返済が楽なのか、利子あり担保なしの方がフローとして借りやすいのか? それは、各々違ってくると思います。

特に何も用意していかなかったのですが、気になることをEXCELなどでまとめた上で、聞いてもよかったかもしれない、とも思ってます。

繰り返しますが、今回政府が用意した融資は様々です。

利息はつくけど、無担保なので、今手元にお金が無くても借り入れ可能、ただし利息がつくので返す時に少しお金を増やして返さなくてはならない融資。担保ありだけど、利息が無いので(自治体が負担してくれるので)、返す時に少しお金を増やす必要がなく、満額返せば良い融資。

……ややこしいですね。状況に応じて事業者を助けるために、経済産業省の助成金や融資に合わせて、自治体が受け皿を用意してくれたのかもしれませんが。

事業の状態や内容、財務状況によって、どの融資を受けるかは変わってくるでしょう。今回の融資は、様々な機関で行っている上、組み合わせて融資を受けることで、負担が軽くなる場合もあり、複雑です。財務に詳しくない事業者が調べた場合、理解しにくいこともあると思います。私としては、できるだけ親身になってくれる金融機関を探し、相談してみることをおすすめします。一旦話を聞いてから、よく考えて申し込んでも、いいのでは? 

もし、取引先の金融機関で担当者と性格が合わなかった場合、担当者を変えたい旨を伝えてもいいかもしてません(やったことないので、わからないのですが)。また、国民金融公庫は、都内の場合、窓口がいくつかあり、都内の事業者はどの窓口も利用できるので、店舗を変えてもいいかもしれません。税理士がいる場合、司法書士がいる場合、融資を受けるのに不安な場合は、相談してみるのもおすすめです。

大事なことは、自分の事業を大切にすること、新型コロナウイルス収束後に、事業を展開する希望を失わないことです。今回の資金繰り融資や助成金を調べることで、私のように思考停止になったり、自分の未熟さを後ろめたく感じる必要はないのです。しんどかったら、相談しましょう。そして、情報は人づてに集めるのではなく、実際に自分の事業に融資をしてくれるところから直接聞くことが大切です。

心の連帯を、おすすめします

私は新型コロナウイルスがやってきた時、こんな大変なことになるとは思いませんでした。ーーしかし、なってしまった。そして、財務のことが何もできていない自分を、恥ずかしく思いました。

が、私と同じ境遇になる必要はないと思います。

今回の新型コロナウイルスで、今までにない困難が出てきた中小企業も多いでしょう。出来ないことがあって、あたりまえです。せっかく進めているプロジェクトより先に、財務管理をするマターがやってきて、呼吸困難になりそうな人もいるかもしれません。

ですが、どうか自分を責めないでください。

助成金や融資について考えられない時は、自分の気持ちを立て直すことを最優先させてください。

私の場合、友人と直接電話で話したり、ZOOMでお茶会をしたりして、少しずつ自分のアイデンティティを取り戻していきました。その他にも漫画を読んだり、Netflixで映画やドラマをみたり、心に栄養を送りました。

弊社の場合は、私だけではなく、社長もいるので、社長と相談できたのもよかったです。お世話になっている税理士事務所の方とも、連絡の連携をとれたのも、幸いでした。

そこで、私の提案なのですが……

危機的状況なのに(というか、だからこそ)何をやっていいかわからず、そのことで自分を責めてしまう、事業者。ストレスを抱えて、思考停止状態になっている人。とにかく、いろんな意味でしんどい状況に陥っている人……。

こんな人がいたら、電話やオンラインなどで、直接話を聴いてあげてください。愚痴を聴いてあげるだけで、救われるところはあります。融資のことがわからなくても、良いのです。「外出自粛中、こんなことしたよ」「そういえば、〇〇はどうなったの?」「あのドラマって面白いよね!」などなど。あまりにも絶望的な状況により愚痴を話したり、聴いたりする体力がない場合は、日常的な会話をするだけでも良いのです。

「こういうのって、楽しい!」「この作品、大好き!」といった、前向きな気持ちを取り戻してゆくことで、自分の意識が正しい位置に戻って、心が救われることが、私にはままあります。

とてもつらい今だからこそ、楽しい気持ちを連帯してゆくこと。

そのことで、絶望的な状況に立ち向かう勇気が出てくることもあるかもしれないのです。


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by 日向雅 理予 Narratify Co., Ltd.

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