【院試】外部から東京工業大学院機械系への勉強法【東工大B日程】

こんにちは。なろ男です。

私は2021年8月に東京工業大学院工学院機械系の大学院入試を受け、B日程で合格しました。

院試はとにかく情報が少なく、外部受験生は情報不足で悩んでいると思います。

これからの外部受験生に向けて、情報不足を解消する助けとなるように、勉強法についてお伝えしていきたいと思います。

・過去問

勉強をする前に、過去問を絶対に手に入れてください。
10年分あれば十分です。

間違えても過去問なしで、勉強しないようにしてください。

勉強の流れとしては​

過去問を解く → 分からない部分を調べる →
過去問を解く → 分からない部分を調べる →

この流れを繰り返します。私は10年分を4周しました。
解答をすべて暗記して、100点が取れるまで繰り返します。

また、最初に参考書を読んでから過去問に取りかかりたいという意見もありますが、先に0点でもいいので過去問を解いてから参考書を読むことをおすすめします。

理由は、院試は狭く深く出題されるので、参考書を読んでから解くと時間が足りないからです。

さらに、院試は毎年似たような同じ問題が出るので、重点的に勉強するポイントを把握してから参考書を読む方が効率がいいからです。

・英語

院試の英語はTOEICとTOEFLのスコアがよく使われます。

今回はTOEICについて詳しく語ります。

院試で必要なTOEICのスコアは、私の肌感覚で、
最低700、平均800、900あれば最高という感じです。

理由は外部受験生のTOEICの平均が800ぐらいだからです。
内部生まで入れると、平均650まで下がる可能がありますが、内部生はA日程で合格します。
そのためB日程は必然的に外部生同士の勝負になります。

おすすめの参考書は「3週間で攻略 TOEIC L&Rテスト900点!」と公式問題集です。

「3週間で攻略 TOEIC L&Rテスト900点!」で解き方のコツを覚えて、あとはひたすら公式問題集を解いていきます。

こんな偉そうに言っていますが、私はTOEIC 705でB日程に合格しましたので、そこまで気にしなくても大丈夫です。

・工業数学

時間がある方は「マセマシリーズ」がおすすめです。
東京工業大学院機械系の数学でマセマシリーズ以上のことはでません。

時間がない、もしくは私のように数学が嫌いな方には「編入数学徹底研究」をおすすめします。

正直に言うと、東工大機械系の数学は他の旧帝大と比べて簡単です。
編入数学レベルでも、なんとかなります。

しかし、2021年の工業数学の「複素フーリエ級数」のようにマニアックな問題が出ると死にます。(私は死にました)

「マセマシリーズ」で全範囲しっかりと勉強するのが一番安全です。
(マセマの「フーリエ解析」にはちゃんと複素フーリエ級数が載っていました)

・材料力学

「図解でわかる はじめての材料力学」がおすすめです。
この本は院試レベル以上のことも書かれているので、読み飛ばして勉強しました。

とても分かりやすくて良い参考書ですが、「薄肉円筒」の問題がないことだけが残念な所です。

・機械力学

「JSMEテキストシリーズ 振動学」「四力問題精選」がおすすめです。
多自由度系の振動や、ラグランジュ方程式は「四力問題精選」だけでも十分だと思います。

非線形振動や、リミットサイクルなどの暗記問題を「JSMEテキストシリーズ 振動学」やインターネットで調べて勉強しました。

・熱力学

初学者は「例題でわかる工業熱力学」「JSMEテキストシリーズ 熱力学」の2冊をおすすめします。
熱力学を一通り学習している方は、「JSMEテキストシリーズ 熱力学」だけで大丈夫です。

基本は「JSMEテキストシリーズ 熱力学」ですが、この参考書は2色刷りで初学者には読みづらいと思います。

「例題でわかる工業熱力学」はフルカラーで非常に読みやすい作りになっています。

・流体力学

「流体の力学―現象とモデル化―」で勉強をしましたが正直おすすめはできません。
理由は初学者には難しいからです。

申し訳ありませんが、皆さんにおすすめできる参考書をまだ探しきれていません。

流体力学は複数の参考書を見比べて、勉強していただきたいです。

ちなみに東大レベルの完璧な流体力学の参考書が欲しい方は、航空宇宙工学シリーズの「空気力学入門」、「粘性流体力学」、「圧縮性流体力学」の3冊がおすすめです。

この3冊が理解できれば、東大も余裕です。

・まとめ

しつこく言います、院試勉強は過去問が一番重要です。
過去問を何度も解き直して、合格まで頑張ってください!


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