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エメラルドとマングース

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回を増すごとに原液が薄くなっていく そんな不思議な恋愛ストーリー
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マングースとエメラルド 5/n

ついて来れないだけなのにキモイと言う
君の広辞苑が薄いから
君のメモリが足りないから
でもそのキモさを楽しんでいる
君はどこかでそのもどかしさを自分よりこえてる言語化をキモイと置いている
その事に薄々気付いてるでも君はまだ気付いていない
今の君にはもうあの時のキモイは無い
僕の好きだった君の「キモイ」の声はもう聞けない

マングースとエメラルド 4/n

毎晩月が射す階段で対談してた気がする。
そんな君との想像をする。
そんな創造がマングースとエメラルド
反対なんだよ案外かんたんだったでしょ
今も僕はその場所にいる。
三歩進んで一歩下がる。
繰り返し振り返ってる。

マングースとエメラルド 3/n

マングースとエメラルド
このふたつに関係性は全く無い
だがしかし絵になると
手に取ると気付いていく
僕側にたってもふたつに意味は無い
一方通行
返信のない恋文みたいな
みたいというよりそうなんだよ
伝わらない苦しさを伝えたい
人を殺したくないから電車には乗りたくないが
セイロガンをODして電車に乗る
何錠飲んだかわからず舌で数える
遅刻を楽しんでいる所に遅れて行く
その楽しんだ事をまだ薄い広辞苑で

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マングースとエメラルド 2/n

テレビが無い君と出会ってテレビにはまった
曲をつくりあげた君を見て自分の曲ができなくなった
スタートラインの場所がわからない
いつまでもスターターピストルがきこえない
一緒に走る約束をしわすれた
大丈夫 高機能型だからと逃避行
とりあえず地図を探そう うん、そうしよう
記録がないので記憶と会話する
ゾンビの姿で証明写真を撮る君は
高い所からは飛び降りたくなるという
海抜高度を知っている僕は
もっと

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マングースとエメラルド 1/n

結局君と僕は正反対、君のしてることは軽犯罪じゃないけど生きているのが性感帯なんだろう
ニュースを見らずに受ける面接がわからないけど
THCもLSDも知らない君が好きだったからまだ僕はCBDしか知らない
使用罪には加担しているが破綻しない君に尊敬している
病名の付いた病気と病名の付いてない病気
生涯障害が付きまとう事を選んだ
でも僕のこれは逃げているのか
人間らしい君と人間らしい僕どっちが良いのか

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