牛乳は日本人の体に合わない?
こんにちは。
なりまつゆかです。
さて、今日は頂いたご質問
「牛乳や乳製品は日本人の体に合わない」と
聞いたことがありますが、本当ですか?
お答えしていこうと思います!
牛乳を飲むと、
お腹が張ったりゴロゴロしたりする
「乳糖不耐症」と言われる症状があります。
私もそうだ!という方も
いらっしゃるかもしれません。
これは、
牛乳に含まれる「乳糖」が
消化の過程で分解できないことによって
起こります。
乳糖を分解する消化酵素を
持たない人の割合は
人種によって異なり、
日本人を含むアジア人では
95~100%とも言われています。
「日本人の体に牛乳は合わない」
と言われる理由は
ここにあるようです。
しかし、
消化酵素を持たないからといって
必ずしも乳糖不耐症の症状が現れる
わけではありません。
なぜなら、腸内細菌の中に
乳糖を分解できる菌がいるからです。
日本人女性40数名を対象に
乳糖を分解できる量を調べた
実験結果によると
・約10gまでの乳糖は
消化酵素によって分解される
・それ以上になると腸内細菌によって
分解される
・35gまでは下痢をせずに摂取できる
(体重50kgの場合)
牛乳コップ1杯(200mL)に含まれる
乳糖の量は約9.1gですので
これくらいであれば十分に
分解できる量と言えます。
もちろん、消化酵素の量や
腸内細菌の状態には
個人差があります。
15歳以上の男女10,000人を
対象とした調査によると
牛乳を飲んだときに
不快な症状が出る人の割合は
「いつもそうなる」4.5%
「いつでもではないがなる」10.2%
「たまになる」31.4%
これを多いと捉えるか
少ないと捉えるかは
人それぞれかと思いますが、
50%以上は
不快症状が出ないということですので
日本人=牛乳が体に合わない
わけではありません。
体調に問題がないのであれば
飲んで大丈夫です!
1日の食事のバランスを示した
「食事バランスガイド」では
牛乳・乳製品の摂取量として
牛乳であればコップ1杯(200mL)を
目安としています。
▽食事バランスガイドについて
詳しくはこちらから
牛乳を飲むと具合が悪くなる方は
無理に飲まなくても大丈夫ですが、
カルシウムが不足しがちになるため
注意が必要です。
そういった場合には
ヨーグルトやチーズを食べるのが
おすすめです。
乳酸菌によって
乳糖の20~40%が分解されているため
牛乳に比べると
乳糖不耐症が起こりにくい食品です。
というわけで、
牛乳・乳製品については
恐れすぎず、
ご自身の体調と相談しながら
美味しく食生活に取り入れるのが
賢い付き合い方だと思います!
本日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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【出典】
一般社団法人Jミルク
「ファクトブック よくわかる! 乳糖不耐」
「牛乳を飲むと「おなかがゴロゴロ」が気になる人のためのQ&A」
https://www.j-milk.jp/report/study/h4ogb40000003zae.html
日本食品標準成分表2020年版(八訂)炭水化物成分表
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
(普通牛乳200mL=206gとして計算)
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