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食事の品数は多いほうがいい??

おはようございます。
なりまつゆかです。

最近、Instagramで
おうちごはんの写真を見るのにハマっています。

色とりどりの食材を使っていたり、綺麗な器に盛られていたり
美味しそうなご飯がたくさん…

なのですが。

管理栄養士目線で見て、
ひとつ気になることをお伝えさせてください。

それは、品数が多い食事が目立つこと。

品数が多い食事=健康に良い食事
と思っていませんか?

実は、そうではないんです。

「1日30品目」にとらわれなくてOK

かつては、多くの種類の食品を食べることが
健康に良いと推奨されていました。

1985年に出された、厚生省(当時)の
「健康づくりのための食生活指針」には
1日30品目を目標に」という記載が
ありました。

聞いたことがある方も
多いのではないでしょうか?

もしそうならば、
いろいろな料理を少しずつ食べるのがよいのかな?
と思えますが、

食品数と肥満などの関連を調べた研究結果によると、
健康的な体重を維持する上で、
食品数が多いほどいい、という証拠はなかったと
報告されています。

それだけでなく、
「様々な食品を食べる」ことで
満腹感を感じにくくなり
食べる量が増える可能性も示されています。

2016年に改訂された
現行の「食生活指針」には
1日30品目の記載はなく

「主食、主菜、副菜を基本に、 
 食事のバランスを。 」

という表現になっています。

おかずの量の目安は
・主菜(肉・魚・大豆・卵料理):1品
・副菜(野菜・きのこ・海藻料理):小鉢2皿分

いわゆる「一汁三菜」というものになります。
つまり、おかずは3品あれば充分です。

汁物を野菜や海藻で具だくさんにすれば
それも副菜になりますので、
そうすれば

・ごはん
・具だくさんみそ汁
・メインディッシュ
 +付け合わせ野菜を多めに

という献立でも、バランスをとることは可能です。

もしかしたら、インスタを見て
「こんなにたくさん作らないといけないんだ…」
と思われた方もいるかもしれませんが

なくて大丈夫!!

何をどれだけ食べるか
考えることは大切ですが、

=品数を増やせば良い、
というわけではないことを
覚えておいてくださいね。

本日もお読みいただき、
ありがとうございました。

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(参考文献)

文部科学省・厚生労働省・農林水産省「食生活指針」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000128503.html

de Oliveira Otto M, Anderson C, Dearborn J, Ferranti E, Mozaffarian D, Rao G, et al. . Dietary diversity: implications for obesity prevention in adult populations: a science advisory from the American Heart Association. Circulation. (2018) 138:e160–168.

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