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ワイ的推しライスワーク「テレアポ営業」について①

皆さんはテレフォンアポイントの仕事に対してどのようなイメージがあるだろうか?

「辛そう」

「ひたすら罵られるんでしょ?」

「電話ガチャ切りとか普通なんでしょ?」

「やりたくない仕事NO1」

「常に監視され、休憩以外はひたすら架電」

ざっとこんなイメージが出てくるだろう。
ワイもやる前は抵抗があったくらいだ。

この記事ではワイのテレアポ経験談を記す。
この記事を読むことで

✅「テレアポ」という仕事のイメージが少しでも良くなる
✅フリーランスでライスワークを何にしたらいいか悩んでいる方の選択肢が少しでも広がる
✅テレアポという仕事の面白さや魅力を感じる

ことができるぞ。お楽しみに。


テレアポ歴史

ワイの社会人史でのテレアポ業務経験は合計2回だ。

1回目は自動車学校営業の個人宅へのテレアポ。
2回目は求人広告営業の法人へのテレアポである。

今回の記事は1回目の自動車学校営業(個人宅へのテレアポ)について書こうと思う。
ワイは1回目の自動車学校で、上司のTさんからテレアポの極意をたっぷり伝授してもらった。

Tさん流テレアポマインド①
大阪のおばちゃんになりきる

Tさんは兵庫県出身で、関西人だ。
上沼恵美子に限りなく近いタイプである(本人に言ったら殺されるw)

大阪のおばちゃんってとにかく「ずうずうしさ」が売りみたいなもの。
人の目を気にせずグイグイくるし、ズケズケモノを言える。

そのマインドを取り入れるのだ。

ではTさん流トークスクリプトを見てみよう!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Tさん:●●自動車学校の●●です〜こんにちは!

相手:・・・(無視)※ここで「こんにちは」を返す人は1%くらいです。

Tさん:ハイッ!(勝手に仕切り直し、無視を無かったことにする)
そろそろ免許はいかがかな〜と思いまして★

相手:まだ考えてませんけど。(ニーズがない場合は大体このリアクション)

Tさん:そうでしたか。今キャンペーンで〜(考えてるか考えてるかはガン無視してキャンペーンの紹介を話し始める)

相手:はぁ……。

Tさん:じゃあとりあえず予約入れておきますねっ★

(途中でガチャ切りされずに聞いている人にはこの必殺クロージングトーク)

相手:えっ?あっ、はい(圧倒されている)

Tさん:あとで解約しても大丈夫なんで!(不安の解消)
今仮予約しておいたら絶対得ですので!!
(お得が大好き大阪のおばちゃんマインドをグイグイ押し売りする)

相手:じゃぁ仮なら。

Tさん:ありがとうございますぅ〜★

このスタイルで、本当にバンバン予約を取っていた。

Tさんの迫力に押されて「今はいいのに」と思いながら仮予約した方が、数ヶ月後に「そういや予約してたなー」と思い出して電話をくれるケースも。
とにかく1回の電話のインパクト半端ないので、お客さんは大体覚えているのだ。

Tさん流テレアポマインド②
「ちなみに」は最強の聞き出しワード

相手のことを聞き出す際は、とりあえず言葉の前に「ちなみに」をつけろ!ということだ。

この言葉本当にすごくて、、、

確かにこの言葉をつけると、相手は暗示にかかったように話してくれるのだ。

これは日常生活でも活用できる。

例えば恋愛シーンにおいて、片想いの相手に恋人がいるか聞きたい場合だ。

例文)
「犬ってさほんと可愛いよね〜」
「うん、可愛い〜。カップルで犬の散歩とか憧れるなー。ちなみに●●君は彼女いるの?」

全く脈絡のない話をしていても「ちなみに」をつけるだけで、一気にその話題に持っていけるのだ。

営業職でも使える。

「ちなみになんですけど、予算はいくらくらいですか?」

こんな感じで聞くと、最初は予算を教えたがらなかった相手もうっかり答えてしまうのだ。

Tさん流テレアポマインド③
怒られた時は平謝り&共感

テレアポをしていくと色々な人に遭遇する。

普段穏やかな人でも、虫の居所が悪い時にかかってくる営業電話には、ついつい語調がキツくなるのではないだろうか?

中には「どこで連絡先を調べた?出るとこでるぞ」的なこわ〜い人もいる。(いやぁね〜)

Tさん流返しはこうだ。

「大変申し訳ありません。名簿会社さんから購入させていただいています。ご迷惑でしたらもう二度とお電話しませんのでお許しくださいね」

最初にこのトーク聞いた時、「そこ、はっきり言うんだ!?名簿会社って言っちゃっていいんだ?」と思った。

確認すると、「どこの名簿会社だ」と聞かれたらちゃんと出どころの名簿会社の社名も伝えて良いとのこと。(Tさんによると名簿会社ともそういう約束だったそうだ・本当に約束していたかは不明)

※今は規制が厳しくなっているので、購入した名簿でテレアポするケースは少ないのかもしれないが

確かに「民間人がテレフォンアポインターを訴えた」と言うニュースは未だかつて見たことがない。

もし裁判を起こしたとしても莫大な時間やお金がかかるし勝てるかもわからないだろう。そんなことに労力を使うのも無駄だ。

よっぽど暇でお金があって世の中の恨みがヤバくて、たまたまかけてきたテレアポさんを標的にしてしまった的な変わり者じゃないかぎりはそんなことしないだろう。

だから平謝りして共感すれば大概「もうかけてこないなら、いいよ!」となるのだ。

Tさんは最初めちゃくちゃ怒られたおじさんと、最終的にはめっちゃ仲良くなって結果、そのおじさんの息子が通い出したということもあったそうだ。
(なぜかおじさんとメルアドの交換もして友達になっていた)

このように、状況がひっくり返る時があるから面白いのだ。

よく「好き」と「嫌い」は紙一重だという。

最初にバーーっと「嫌い!!」と言う感情があったとしても、話していくうちに「ん?この人ただのテレアポの人じゃないぞ。なんか面白い」というような「意外性」が見つかると一気にファン化するのである。

だからワイはテレアポって「詰将棋」みたいだ、と思う。

最初は拒絶していた相手を言葉巧みに詰めていって、情報を聞き出すことに成功したり、最初圧倒的に不利な状況下でも、魔法の一言で状況をひっくり返したりできるのだ。

Tさん流テレアポマインド④
隙あらば相手を褒めちぎる(ただし、上っ面ではなく心から褒める)

例えば電話口がおじいさんだったとする。
「ワシは70歳だから」と、話の流れで謎の年齢アピールをしてくる時がある。

Tさんはそのチャンスを逃しません。
「えっ!?!?!?70歳?50歳かと思いましたぁ〜!声がお若いから〜〜おほほほほほ」と20歳くらい若く言う。

おじいさんは鰻登りばりに喜び、「娘なら●時に買い物から戻るよ」と決定権のあるキーマンの母親が家にいる時間などをホイホイしゃべるのだ。

なぜなのか。

普通の人は生きていて「過剰に褒められる」という経験がそんなにないからだと思う。お世辞だろうと思ったとしても「ベタ褒めされる」ということに悪い気はしないのだ。

ただ、Tさんのように「心から褒める」というのが鉄則だ。
上っ面の言葉はすぐに見透かされる。

他にも数々のマインドをOJTで学ばせていただき、最終的には周りから「Tさんを完コピしている」とまで言われるようになった。

テレアポをやってて良かったことはまず、精神的にめっちゃ強くなるということ。

当時、ワイは偉そうにしていた係長(男)の発言が理にかなっていなかったので、ズバッと指摘し、言葉で泣かせたこともある。

周りからは裏で拍手をされた(笑)

課長にも「そういう態度がムカつくんですよ!!」と面と向かって言って、謝らせたことも。(その時も周りからは拍手喝采)

これだけ役職者にはむかって、弁が立つ女子平社員をなぜ会社は首にしなかったのか。

実際に営業で結果を出していたし、ワイにしかできない仕事がたくさんあったから。あと普段は愛嬌があるので、大概のことはこの破天荒キャラクターで許されるというのもあった。

ワイはTさんによって「営業」として、どこに出ても恥ずかしくないように教育され、さらに毎日のテレアポ業務で強靭な精神力を手に入れたのだ。

一個目のテレアポ史はざっとこんな感じ。

長くなる気配がプンプンするので、一旦ここで切りたいと思う。

次回に続く

#テレアポ #テレフォンアポインター #ライスワーク #フリーランス







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