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カシミール登山記録③

<2日目> 
2.3時間しか眠れなかった昨夜。6時頃には外に出て散歩をする。朝の山って本当に清々しくて気持ちい。

朝ごはんを食べ、8時半に出発。昨日はゆるやかな道が多かったけど、今日は道も景色もやっとトレッキングぽくなってきた!下より遥かに景色が綺麗になってきて、テンションが更に上がる。

この日は天気がとても良かった。日中は半袖でちょうどよいぐらい。後方メンバーは少し休憩が多くて、逆にちょっと疲れそうだった笑 
途中パシュミナ山羊にあった。かの有名なパシュミナは羊さんじゃなくて山羊だったのね。羊に混じったパシュミナヤギは1匹だけ貫禄があって、毛が本当に肌触りが良くてつやつやだった!

12時頃、突如、一番大変な坂道に。振り返ってみたらこの坂が今回1番辛い上り道だった。
荷物も重く感じるし、登っても登っても到着しない。

13時頃。坂を登り切ったところに、本日の1番の目的地のザットサルレイクに到着。小さい湖だけど、深いブルーの湖が本当に綺麗だった。完全に疲れ切ってたけど、辛い坂道を超えた後の綺麗な景色にとても感動。

そこでお昼を食べて、少し休憩し、そこから45分で2日目のキャンプ場に到着。14時には2日目の目的地に到着してきた。2日目のキャンプ場は山奥に入ってきたので、キャンプ場には私たちしかいなかった。
到着してから、おのおのそれぞれの時間を気ままに過ごす。標高が高くなってきたので、高山植物がとても綺麗だったな。

2日目は参加メンバーと少し打ち解けてきて、話が出来てきた。名前を覚えてもらってみんなから呼ばれるのも嬉しかった。(私はなかなか全員覚えられない😂)
今回のトレッキングツアーは、ケララのTentgramという旅行会社が私たちが泊まってるRohella Guesthouse と初めて共同して、ツアーを運営したらしい。ゲストハウスのガイドさんは今まで外国人向けにツアーをしてたのでインド人向けは初めてだと言った。

参加者の出身地、住んでいる地域はケララ出身、ムンバイ出身、バンガロール在住、マレーシアに住んでた人、地元カシミール人、日本人。
それぞれどんな仕事をしてて、どんな経験をしてるのかも少し話した。南と北の人が話す、共通言語は英語。日本人と違うなーと思ったのは、インドに住んでて普段も感じるけど、普通に政治のことに関心があって、ディスカッションをすること。
インドは州ごとに風土や言葉が全然違うから、同じインド人でもカシミールのことは地元の人から聞いて初めて知ることと多いんだと感じた。日本人だと他の地域に行っても言葉はだいたい同じだし、だいたいわかるところがあるけど、インドはまるで他の国に旅行するようにそれぞれの文化が違う。カシミール事情やインド政府の話をメンバーが話してるのを聞いて、それだけインドでは日常的に政治に興味関心がある人が多いと思った。日本人が旅行に行くときに、友人と政治について話しをすることなんてあるだろうか?

夜、ガイドがトランプのカボーというゲームを皆に教えてくれる。推理戦のゲーム。すごく盛り上がる😂
寝床に着く時、外は雷とひどい雨で少し怖いぐらい。
だけど疲れていたのか、いつの間にかぐっすり寝ていた。

<3日目> 
2日目の夜は熟睡できてすっきり。5時半起床。
朝起きて少し肌寒くて、川で顔を洗い、空気を吸ってから4人と一緒にチャイを飲む。

もう3日目だからキャンプボーイたちともちょっと仲良くなってきた。あとでここを取り仕切ってた、佇まいがカッコいいなと思ってた兄さんは、ガイドさんのお兄さんで、宿のオーナーさんの息子さんと知る。みんなファミリー😂

旅行の時はとても興奮して朝早く目が覚める。こんな美しい自然の中にいるから尚更外の空気を吸いたくなる。チャイが最高に美味しい。寒い朝はチャイを飲まないと1日が始まらないな。
その日は8時に最終目的地の、タルサール湖へ!10時半にタルサールに到着。意外と早く着いた!!
晴れのタルサール湖を期待してたけど、昨夜から天気は思わしくなく、曇り。それでも綺麗。

タルサール湖から、また別のタバクサル湖という湖を見にいく。雨が止むのを見計らってタルサールのキャンプ場に荷物を置いて、1時間程のトレッキング。黄色い花が一面に咲いていて最高な景色だった。

タバクサルに到着してすぐに、雨雲が。急に雨が激しくなり、びしょびしょになりながらタルサールのキャンプ場へ戻る。頂上まで行く間だけ止んでて、ベストなタイミングだった。頂上で、メンバーみんなで記念写真を撮った。靴も髪もぐちゃぐちゃで下った下り道。とっても貴重な経験になった。

びちょびちょになった後、残しておいた日本製のカップラーメンを食べた。なんてベストなタイミングだっただろう🍜

夕方少し雨が上がり、とても綺麗な夕日が見れた。
寒くてテントに篭っていたけど、外に出て良かった😆

<4日目> 
3日のキャンプを終え、下界へ戻る日。
山を十分楽しんでるけど、戻ってシャワー浴びて、ベッドでゆっくりしてネットが使えると思うと、ワクワクする。やっぱり現代人らしい。他のみんなはプラスもう1日の工程で更に先のマルサールレイクともうひとつのスンダルサルレイクまで。ここでバイバイ。3日も一緒にいてやっと仲良くなって来た頃だったから仲間と離れるのは寂しかった。みんなが下へ降りる頃には私たちはもうAruを離れている。残りの山道の健闘を祈りお別れ🤞

朝8時に帰路へスタート。帰り道はひたすら行きに来た道を下っていく。歩き始めて3時間程。少し雨が降ってきて、朝あまりお腹が空かなくて食べてなかったから、お腹もぺこぺこで、もうエナジーがほとんどない状態。多分この旅で一番元気がなくてふらふらしてた。視界も遠のく。

ばらついてる石を超える度に、よいしょよいしょ。足がすごく重かった。最後はここ通った?と記憶があまり記憶がない道をひたすら歩き、水も底を尽きた。山の上では水を汲むのが普通になり、帰りに水を汲むほど綺麗じゃない水だということを皆すっかりわすれていた。
水溜りの水ですら飲みたくなるほど喉がからからになって。(3人とも同じことを考えてた😂)
足もガタガタでもう宿まで一歩も無駄なステップは踏みたくないと思った。

最後は目の前に歩いてる羊たちで足が痛そうな羊が自分と重なって、あともうちょっとでゴール!!頑張ろうと自分を奮い立たせた。(帰りは写真を撮る元気もない笑)

出発から7時間。Aruの街が見えて、時間は15時。やっと、ようやく、宿に到着。その日は本当に疲れきって、ほぼ何もしゃべらずにご飯を食べて寝た。

宿で歩数計を見たら、最終日の歩行距離30km。48000歩。お疲れ様。自分。

山登りだけではなく、地元の人の生活を見れたのがとても良かったし、3泊4日の達成感が半端なく、雨の中のキャンプを乗り越えてまたちょっと強くなったかなと思えるそんな思い出深いカシミールのトレッキングだった⛰😄

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