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円安で輸入ビジネスはオワコン? 輸出せどりをした方が儲かるのか?
2022年は円安が一気に進み、1ドル115円くらいだったのが、一時150円を超えました。
年末に130~135円くらいで落ち着きましたが、まだまだ円安です。1ドル80円を切っていた2011~12年頃が遠い昔のようです。
2022年くらいのペースで円安が進むと物販ではこのように言われがちです。
「円安なら輸出せどりでもした方がいいのでは?」
「国産品の方が為替や社会情勢の影響を受けないからいいのでは?」
「輸入ビジネスはもうオワコンではないか?」
実際に輸出ビジネスに目を向ける方が増えている印象があります。
円安では輸入より輸出の方が有利というのは理解できるのですが、実際に輸入ビジネスの現状はどうでしょうか?
せどりや転売、クラウドファンディングで分けて解説します。
これから物販を本格的に始めたい方はぜひ参考にしてください!
【この記事を読むことで得られるメリット】
・輸入ビジネスの現状がわかる
・今後の物販の将来性がわかる
・これから物販を始める人が何をすればいいかがわかる
物販クラファンの円安の影響が限定的な理由
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せどりからメーカー仕入れ、クラウドファンディングに至るまで、輸出入ビジネスは少なからず為替の影響は受けます。
ただ、輸入ビジネスができなくなる、利益が出なくなるくらいの影響が出たかと言われると、決してそんなことはありません。
特に物販クラファンのように、メーカーと独占契約したりOEM商品を開発したりする場合は為替の影響を受けにくくなります。
その理由を解説します。
仕入れ価格と販売価格両方コントロールできる
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輸入ビジネスの為替の影響は、輸入転売ビジネス(せどり・転売)とクラファンでまた大きく違うところがあります。
輸入転売ビジネスの場合は、仕入れ価格も販売価格も思うようにコントロールができません。
特にAmazon転売のような相乗り出品では、円安だからといって価格を上げてしまうと、その時点で売れなくなります。
結果として円安で仕入れ価格が上がってしまっても販売価格を上げることはできず、利益率は下がります。
せどり・転売という範囲で考えれば、たしかに円安では輸入は不利で、輸出せどりの方がまだいいかもしれません。
ところが、クラウドファンディングのようにメーカーと独占契約、もしくはOEM販売となると話は変わります。
拙著「物販×クラウドファンディング実践大全」で詳細を書いていますが、仕入れ価格も販売価格もコントロールできます。
販売価格は自分の基準で決めることができますし、仕入れ価格もMOQ(最低発注数量)や輸送条件次第で下げられる可能性があります。
もちろん円安の方がいいことは事実ですが、仕入れ価格と販売価格をコントロールして為替の影響を吸収できるのであれば、あまり問題になりません。
付加価値があれば高くても売れる市場がある
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そもそもクラウドファンディングは、多少商品価格が高くても売れる市場です。
Amazonのように既存品を相乗り出品したり、似た商品が陳列されたりすれば話は別ですが、クラファンサイトはそういう価格比較できる設計ではありません。
そもそもクラウドファンディングは、今まで日本にない付加価値の付いた商品を販売する市場です。
販売価格も大事ですが、価格に見合った価値を提供できるかどうかがとても重要です。
実際にクラファン支援者は価格そのものよりも価格以上の価値があるかどうかを気にする傾向にあります。
そのため、多少の販売価格が上昇することがあっても、商品力やLPの訴求力で十分カバーできますし、実際そうでした。
円安の影響が皆無といえば嘘にはなりますが、2022年もヒット商品はたくさん登場しましたし、一般販売で継続的に販売している商品も多いです。
他の商品も値上げしている
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為替の影響は日本経済全体の話なので、当然他の商品も値上げしています。
クラファン市場はそもそも価格比較されにくいところがありますが、例え他の同カテゴリー、類似商品をチェックされたとしても、同じように価格は上がっています。
「為替の影響を受けない国産品なら輸入品より安いのでは?」
と思うかもしれませんが、そもそも国産品は、海外送料や関税がかからないことを差し引いても輸入品より高いことが多いです。
また、国産品であっても、商品によっては為替や社会情勢の影響がまったくないわけではありません。
とはいえ、日本経済全体が、給料が上がらず物価上昇している状態なので、「高い商品を買っている場合ではない」という空気感は多少あるかもしれません。
しかし、自分の扱う商品だけ値上げしているというわけではないので、その分影響は少ないでしょう。
先ほどもお伝えしたように、実際に影響はほとんどありませんでした。
輸出せどりは本当に有利か?
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せどりや転売は多少為替の影響を受けているとはいえ、物販クラファンでは影響が限定的なことが理解できたかと思います。
これは理屈で言っているだけでなく、実際にクラファンプロジェクトを立ち上げて実際に肌感覚で感じることです。
では、eBay輸出などの輸出せどりに関してはどうでしょうか?
2011~12年頃の超円高時代では輸入ビジネスが注目されたように、実際に今は輸出ビジネスが注目されていると感じます。
実際にせどりや転売という範囲のなかで考えるのであれば、輸入よりは輸出、もしくは国産品の方がいいでしょう。
仕入れ価格も販売価格もコントロールできないことが前提にあるので、円安なら単純に輸出の方が有利です。
しかし、「円安なら輸出だよね」というのは、物販初心者を含めて誰でも思いつくので、ライバルが増える可能性が高いです。
特にこれから物販を始めようという方は、輸出ビジネスの方に興味を持つでしょう。
しかし、せどりや転売は基本的には隙間産業です。
参入障壁が低いだけに多くの人が参入していますが、そこまで大きな市場ではなく、供給過多の状態にあります。
輸入はもちろんのこと、すでに輸出せどりもこの状態にあるのに、さらに今後ライバルが増える可能性があるのです。
そのため、ますます価格競争が激しくなり、利益率が下がることになりかねません。
利益率を考えたら輸出の方が有利と思ったのに、実際は利益率を下げることになってしまうのです。
なので、目先の為替の変動でビジネスモデルを変えるというのは、あまり本質的とは言えないでしょう。
長い目で見たら、ライバルが少ない、増えたとしても差別化が十分なビジネスは何かを考えた方がいいでしょう。
【まとめ】為替の動向よりも今後も継続できるかどうかが大事
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以上、円安傾向の日本で輸入ビジネスは実際どうなのかを解説しました。
価格をコントロールできない単純な輸入転売ビジネスであれば厳しいでしょうが、物販クラファンであれば、さほど影響は大きくありません。
また、「円安では輸出!」と考える人が多いので、輸出せどりは今後ライバルが増えてますます価格競争、過剰在庫のリスクが増えるとも考えられます。
輸入ビジネスでも、為替の影響をあまり受けない、受けてもコントロールできるビジネスであれば、十分対応できて長期的に継続できるでしょう。
なお、「国産品の物販クラファン⇒一般販売で輸出というのはどうか?」と考えた人もいるでしょう。たしかに魅力的な手法で、今後は増えていくと思われますが国産品のプロジェクトは少し敷居が高いです。
扱うのが新商品かOEM商品なので商品開発から始めるということと、国内メーカーは販売に苦手意識があるためです。
とはいえ、国産品の品質や日本の技術力の高さは大きい魅力なので、輸入品のプロジェクトで十分経験を積んでから取り組むのはいいでしょう。
なお、輸入品の物販クラファンについては、拙著「物販×クラウドファンディング 実践大全」で詳しくお伝えしています。
円安で気になる、仕入れ価格や販売価格についても詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
また、物販クラファンについては、無料相談を随時受け付けています。興味のある方はお問合せフォームより気軽にご連絡ください。
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