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寺澤 満春「彷徨いの果てに」

T(h)erapyこと寺澤 満春
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作詞・作曲・演奏 寺澤満春
「彷徨いの果てに」(1980年)6分02秒
https://specialcurricularactivities2014.blogspot.com/2020/04/blog-post_13.html

さえ まだ 歩けるか お兄ちゃん もうだめ わたし
おばさんの家を追い出され あてもなく彷徨い続けるふたり

 台詞:兄のサブと妹のさえはいつしか疲れ果て、ある村はずれの道端にたおれてしまいました。気がついてみる と、山奥のさびれた鉱山で二人は働いているのでした。

僕は 穴を掘る 毎日穴を掘る わたしは石を運ぶ 毎晩石を運ぶ
シジフォスの苦しみさ 終わりのないこの辛さ なぜ僕たちだけが
こんな苦しみを背負わなきゃならないの

 台詞:鉱山での生活はサブとさえにとって涙と汗の毎日でした。

つるはし打ち込む 大地は震え 涙にまみれ
モッコを運ぶ 地面をはって 汗水しみこむ

 台詞:おばさんの家を追い出された悲しみももうとっくに忘れてしまったころ、二人が朝早く目を覚ますと、 あの村はずれの道端にいることに気がついたのです。

苦しみは心の鏡に映ったひとつの世界
こぼした涙は 二人を川へ
流した汗は 二人を海へ

苦しみの謎は解け 未来の国へ
今日から二人は よみがえる

喜びは涙と汗に輝くひとつの世界
僕らの命は 光に満ちて 明日の世界へ 羽ばたいてゆく

*苦しみの謎は解け 未来の国へ
明日も二人は 生きてゆく
*くりかえし

中学3年生が創った劇「にょらいじゅりょうぼん(如来寿量品)」
(原作 宮沢賢治「ひかりの素足」)
その挿入歌として作った楽曲だったが、劇中で演奏することもなく、幻の挿入歌となった作品。多分、本邦初公開。

「光のすあし」は誰か:宮沢賢治の世界
https://ihatov.cc/blog/archives/2011/07/post_743.htm
宮沢賢治「ひかりの素足」
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/458_19935.html
「如来寿量品」
http://osoushiki-plaza.com/library/kyouten/jigage-k.html

朗読
ひかりの素足 素敵な朗読「Megの朗読チャンネル 大人の本の読み聞かせ」 
 ①山小屋9:04 https://youtu.be/H8KHPJ03S94 
 ②峠14:54 https://youtu.be/n4IgTIT-urM 
 ③うすあかりの国15:16 https://youtu.be/W-Ag0RJah38
 ④光のすあし11:53 https://www.youtube.com/watch?v=50ylMbnosxU 

演奏:2022.12.21 My Car Studioにて、古稀/古希のお恥ずかしい演奏

Copyright(C)寺澤 満春 1980

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