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じぶんなりに「いい質問」を考えてみました

前回の記事で、質問ができる人をパターンに分けてみました。
では「いい質問ができる人」がする「いい質問」ってどんな質問なんだろう?どんな答えや!が出てくるのが、いい質問なんだろう?
今はまっている某朝ドラの主人公みたいに「はて?」と、自分なりに、再度考えてみました。

「いい質問」は、単に情報(自分が知りたい情報だけではなく、質問された相手が知りたいと思う情報)を引き出すだけでなく、相手を理解し、共に成長するためのコミュニケーションツールとしての役割が大きいように思います。

例えば、新たな気づきを与える質問として、以下のような質問が考えられます。こういった質問では、回答者の潜在的な能力を引き出し、新たな視点や解決策を見つけるきっかけになります。
「このプロジェクトで最もチャレンジングだったことは何ですか?そこから何を学びましたか?」
「もしあなたが経営者だったら、この問題にどう対処しますか?」
「このアイデアをさらに発展させるには、どのような可能性があると思いますか?」

では、建設的な対話を促す質問はどうでしょう。建設的な対話を促す質問をしているつもりで、どうしても相手の気になる点を指摘したり、反対意見を述べがちで、本来の質問になっていないことがあります。
この場合は、あくまでも相互理解を深め、協力体制を築き、問題解決や目標達成に向けた関係性を築いていくんだと意識して、建設的な議論を促進するようにします。
「あなたの意見では、この提案のメリットとデメリットは何ですか?」
「この目標を達成するために、あなたは何ができますか?チームとして何ができるでしょうか?」
「この問題について、あなたの考えや感情を率直に聞かせてください。」

また行動変容を促す質問があります。これは回答者の行動意欲を高め、具体的な行動計画を立て、成長や改善につながるよう質問をしていきます。
「この目標を達成するために、具体的にどのような行動を取りますか?」
「あなたの強みを活かして、この課題にどのように取り組みたいですか?」
「この経験から何を学び、次にどのように活かしたいですか?」

上記の行動変容を促す質問と併せて、状況や目的に応じた質問を行います。これは質問の意図を明確にし、状況や目的に合わせて行いますので、より行動変容を促す作用があります。
よく会議の中で 「この提案の具体的なスケジュールと予算はどのようになっていますか?」と質問しますが、スケジュールと予算という、とても大事な要素を明確にするために質問されます。
当たり前といえば当たり前の質問ですが、あらかじめ立てられたスケジュールと予算の、より具体的な内容を確認されることで、もしかしたら気づけてなかったポイントが出てくる可能性もありますので、状況や目的に応じた質問が必要とされるわけです。

採用面接で「あなたの過去の経験の中で、最も困難だった状況と、それをどのように乗り越えたかを教えてください。」聞かれることがあります。あらかじめ想定された質問として答えを持っていたとしても、実際に質問に答えていくうちに、より具体的に過去の経験が浮かび、これから先に向かっての行動に影響を与えることにもなります。

まとめ

これらの質問の要素を意識することで、より「いい質問」ができるようになり、相手との関係を深め、これまでより良い結果・前向きな結果を得ることができるでしょう。
「いい質問」は、相手を理解し、共に成長するためのコミュニケーションツールです。状況や目的に応じて適切な質問を選択し、より良い人間関係と成果につなげていきましょう。

【今日の問いかけ】
あなたは、今、解決したい問題はなんですか?
 

まずは騙されたと思って、質問に答えて書き出してみてください。
1つひとつの質問に丁寧に向き合うと、新たな気付きと行動が生まれてきます。

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