割れないでいること、一時休止の大切さ
『ツレがうつになりまして』を観た。ひさしぶりにNetflixを開いたらあなたへのオススメにあがってきた。恥ずかしながら初めての鑑賞だった。
ドラえもんの映画で毎回のずびずび泣いている子どもだった(ピー助の話はエンディングが結局よくわからないレベルに泣いてしまいあとで自分が困った)。歳がどうのこうのではなく涙腺がむかしっからゆるいのだと思う。
『ツレうつ』も御多分に洩れず割と序盤から泣いてしまった。まだ観ていない方はぜひ、Netflixにありますので。是非に。
「花瓶は割れないでいることに価値があるんだよ。」
心に残ったシーンはたくさんある。
中でも、心につき刺さって残っているのはこのセリフだ。
夫(ツレ)がうつになった後。
ツレの妻(ハルさん)が、日々自分のことに精一杯(時には自分のことも満足にできない)な自分を責め立てるツレに向かって言った言葉だ。
そのあとはこう続く。
「・・・だからツレも割れないでいることに価値があるんだよ。」
割れないでいること=死なないでいること、だ。
この言葉のおかげもあり、ツレさんはいろんなことに立ち止まりながらも快方に向かう。
これを聞いたときのツレさんの
ハッと救われたような深い表情が目に焼き付いて離れない。
このシーンが自分の家族に、とりわけ父のいろいろに重なって、ハッとした。
「ふつう」ではなかったかつての父と、我が家
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