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背景の遠近感 ー絵本工房ー

前回、noteに絵本工房をつくる!と発信しました。したはしたものの、ピアノ練習室とは違い、具体的に何から始めたら良いか見当がつきません。

何の練習から入ったら良いんだろう・・・・

今は道筋を立てたいとネットを漁ったり、本屋に通ったりしています。道筋が見つかったら、また記事にしていきます。
それまでは描きながらぶつかった壁を一つ一つ超えていきます。

今回当たった壁はです。
建物のイラストを描いた時に感じた時、カメラと肉眼で見え方が違うなぁと感じました。そうすると、写真から描くイラストと、実際の見え方に合わせるイラストは変わってきます。
今回は、カメラと肉眼の見え方の違いからイラストを考えます。


一点透視図法

私が作りたい絵本は、世界の片隅にあるような物語です。そうすると、背景は欠かせません。思い立った私は、まず街並みを描こうと考えました。
早速。Photoshopで描いていきます。建物や道など、直線的な風景は使える技術を知っています”一点透視図法”です。たしか中学くらいに習いました。

鞄屋さん

描いてみると、違和感があります。何というか、平面的な感じです。一点透視図法って遠近法のはずなんだけどなぁ。


カメラで撮る写真と人の目みる風景

違和感の正体を調べていくと、なるほどと思う記事に出会いました。

となりのトトロなどのジブリ作品も、いわゆる一点透視を基にした手法を使っています。ただ、その使い方が違いました。全然気づかなかった。。
これを知って、何度か書き直してみました。それでもやっぱり自然になりません。

全然わからん!!!

分からないなりに見つけたのは、カメラで撮る写真肉眼で見る風景の違いです。

カメラ:1眼で写真にすると焦点は動かない。また写真は平面
肉眼 :2眼で風景を見る時は常に焦点が動く。また風景は空間


最終的には一点透視で描いた後に自然に見えるまで画像を修正しました。左が一点透視図法できっちり真っ直ぐな線の絵。右が目で見てときの焦点(見ているもの)を前に出して、その周りを奥に沈めた絵です。何となく自然になった気がします。

カメラと肉眼

”絵は抽出と誇張”なんて聞いたことがあります。このあたりが”写しとる”と”観る”の違いなのかも知れません。


まとめ

今回は、カメラと肉眼の見え方の違いからイラストを考えました。軽い気持ちで考えはじめた一点透視図法の違和感は、構図の概念でとっても難しい概念につながっていました。立体のものを平面に描くって、思ったよりも深かったです。
noteで記事にしなかったら勉強してません。絵本工房作って良かったー。

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