train
田舎の無人駅。
一日に数本しか通らない電車。
この赤茶色に錆びたレール達ですら、
役目があるのだ。
影になったホームに1人立ち、
遠くの晴れた空を見上げ、
秋風に吹かれた瞬間、僕は急に怖くなる。
どうしようもない孤独感に襲われ、
途端に打ちひしがれてしまう。
一体なんのために生きているのだろう。
その瞬間、レールに飛び込み、
レールと共にただひたすら
数本しか来ない電車を我が身を持って受け止めたくなる。
そう考えてしまうほどに、
僕は、僕は、
価値のない人間なのだ。
誰か、誰か、
僕を止めてくれないか。
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