成馬零一×松村早希子の大人になるのは向いてない vol.2 ミスiD特集 Part2 歴代ミスiDを振り返る。
第二部 歴代ミスiDを振り返る。
N: ここでミスIDの歴史自体を振り返ってみましょうか。もともとミスiDって気になってましたか?
S: 第一回の時は全く知らなかったです。玉城ティナちゃんはいつのまにかよく見かけてたモデルさんで。ネットで蒼波純ちゃん(当時は青波純)を知ったのがミスiDを知ったきっかけです。
N: では、蒼波さんからって感じですか?
S:そうです! 蒼波さんを見たくてグランプリお披露目イベントに行って、ゲストで大森靖子さんのライブもあって、私は大森さんのライブを観たのがその時が初めてで、ほんとに衝撃的でした。ギターに蒼波さんの生写真を貼って登場したのをよく憶えてます。ジョイポリスというすごいうるさい所だったのに、自分と大森さんしかいない空間のように感じさせる凄いライブでボロボロ泣きました……。それにしても、たった3年前とは思えない!
ミスiD2013
ミスiD2013グランプリ 玉城ティナ
ミスiD2013 大場はるか(2014年8月にdropに加入)、夏江紘実、木下綾菜(さんみゅ?)、塚本波彩、西田藍
その他のファイナリスト 天野麻菜、安藤遥(AppleTale)、入矢麻衣、乙川郁、笠原美香、小池花瑠奈、杉山志穂 改め小鳥遊しほ、ソニア、谷一歩、星名里香、松尾和、松雪なな、ゆづか姫、脇山愛
その他の著名なセミファイナリス 青山あみ(当時「青山亜美」)、井澤愛巴、内野未来、小森未彩(A応P)、丸山夏鈴、水城るな
https://www.transit-web.com/miss-id/about.php#about_2013
S: 第一回はもふくちゃんが審査員に入ってたりするけど、どっちかっていうと普通のグラドルのオーディションの感じが強いですね。
N:今見ると2013だけ少し浮いてますね。本来のミスマガジンの文脈に近いのかな。たぶん、講談社だからグラビアとか読書モデルみたいな雑誌の即戦力になる人が欲しかったのかなと思う。でも、玉城ティナが出てきたのは凄いですね。彼女のためにグランプリを急遽作ったのはすごくわかる。あとは、現在は文化人的な仕事が多い西田藍を輩出しているのもミスiDらしいのかも。
ミスiD2014
ミスiD2014グランプリ 蒼波純(2013年12月10日に受賞時の名前である「青波純」から改名)
ミスiD2014 稲村亜美、児山さくら、寺嶋由芙(応援サイトWeb投票1位、元BiS)、マチルダ、本宮初芽、渡賀レイチェル(2014年10月30日に受賞時の名前である「レイチェル」から改名。それ以前からも「わたしがレイチェル」名で活動)
明日のアイドルの話をしよう賞 中村インディア、ひのあゆみ(ひめむすひ)、細川唯
個人賞 安藤美冬賞:木村仁美、今泉力也賞:京佳(夢みるアドレセンス)、大郷剛賞:新田藍奈、佐武宇綺賞:河内美里、少年アヤちゃん賞:傳谷英里香(ベイビーレイズ)、ヒャクタロウ賞:寺田御子(2014年に受賞時の名前である「藤井さやか」から改名)。山崎まどか賞「ユキサク」:水尻ユキ・真山朔、柚木麻子賞:文月悠光、吉田豪賞:金子織江、レナ賞:山崎春佳、竹中夏海賞:石崎日梨
アマテラス特別賞 加藤一華(元ステーション♪)、寺嶋由芙、細川唯、荒野もゆ、小野紗也香、新垣こづ枝、その他のファイナリスト 小野口真央、木村葉月、小瀬田麻由、小林リズム、静麻波、末永唯子、宗本花音里(のちにMaison book girlを結成、その後脱退)、奈々瀬、宮澤咲希
その他の著名なセミファイナリスト。井元まほ(当時「井元真帆」)、喜多陽子
S: 2014はイベントにも行ったので(お披露目イベントのレポートと、阿佐ヶ谷ロフトのトークイベントのレポート)一番思い入れ強いですね。
ファイナリストのほとんどの方の似顔絵描いたし!
2014で細川唯さん、中村インディアさん、ひのあゆみさんのクリエイティブ勢がバンバン出てきたことがその後の空気に大きく影響しているのではないかと思います。レイチェルが、chelmicoであんなにカッコよくなるとは! この頃は本当に謎の存在でした……。
N: バラエティ豊かですね。個人的にはゆっふぃー(寺嶋由芙)の存在が面白いかなぁ。
あと、今話題の稲村亜美がいる!
S: そうそう! 稲村亜美さんもこの時知りました。喋ってる感じも超明るくてまたいいんですよ〜!
N: この辺りだと、後で頭角を現して、あの人ミスiDの人だって今知るケースが多いかな。逆にいうと、未知数の人をすごく選んでたというか。
蒼波純がグランプリをとると思っていたか?
N: 審査員の影響って大きいですよね。吉田豪が第二回、大森靖子は第三回ですね。第一回が一番ふつうっぽい審査員のメンツで逆に今とのつながりが薄い。
やっぱり吉田豪と大森靖子が審査員に入ったことで、ミスiDの方向性が決まったと思うんですよね。
S:吉田豪さんが二回目の時に参加してたから、蒼波さんのお母様が応募したんですよね、参加しててくれて本当によかった!
N: 吉田豪がいなかったら、蒼波純は存在しなかった(笑) 元々は講談社のふつうのアイドルの賞なんだけど、二回以降、おかしくなっていったって感じですかね。
ミスiD自体の評価って難しいですよね。蒼波純を世に出したってことにおいては全肯定だけど、それ以外の部分ではいろいろ思うことがある。
実は蒼波さんをちゃんと知ったのってグランプリをとってからで、選考段階の盛り上がり方はあんまり知らないですよ。選考段階では、やっぱり盛り上がっていたんですか?
S: 選考段階の時期にお母さんのTumblr写真大量up攻撃が始まっていて。その写真の破壊力がすごかったです。その写真たちは見てはいけないものを見てる感じが強くして、衝撃的でした。(現在はTumblrはなくTwitterのみ)
N: 僕もあの、Tumblrでやられました。さかのぼってくほど子どもに戻ってくるから、止まらなくて。あれはメディアアートとして衝撃を受けました。
S: リアルタイムで毎日アップされるから、楽しかったですよね。ああいう形で有名になるというか世に出てくる女の子って、ニコ生とか読モとも違うし、今の時代っぽい新しさと「お母さんが撮っている」という家族写真としての懐かしさが両方あって、新鮮さでした。今もTwitterを続けてくれているのが本当に有難いです……! ネット上の画像で有名になるのって大抵奇跡の一枚とかだけど、蒼波さんの場合は毎日投稿されていて、しかもすごいプライベートな感じが強かった。
N: グランプリになるって思いましたか?
S: いやー、絶対ファイナリストには残ると思ったけど、正直グランプリとは思わなかったですね。でも今思えば、グランプリしかありえない!
N: 置き所がないですよね。ホームページで審査員のコメントが読めるけど、今みても面白い。蒼波さんって絶対ミスiDがなかったら出てこなかった人なんだけど、同時に一番ミスiDからほど遠いですよね。そもそもオーディションに出て受かる気があったのかすら、怪しいというか。
S: 山崎まどかさんと柚木麻子さんのコメントが一番好きでした。
声が小さいので、彼女の言うことを聞くためにみんなが耳をそばだてる。なつかない仔猫を必死で呼ぶように、何とか笑ってもらおうとする。彼女に無条件で笑顔を向けられる人はどんなに幸せかと思う。つまりそれが、蒼波純がアイドルだという証なのです。(山崎)
既存のアイドル枠に収まらない個性なので、今後試されるのはむしろ我々の方かも。(柚木)
N: 「彼女に無条件で笑顔を向けられる人はどんなに幸せかと思う」って面白いですね。
S: 興味なくなったらアッサリ芸能界やめそうなとこもいいです。お母さんのために頑張ったのかな、とも思いました。事務所に入ってからはいつでも辞められるとはいかなくなったかもしれないけど……やばい! この調子だと純ちゃんの話だけで朝になる!
N: ちょっとローカルアイドル的なところもありますよね。芸能界にどっぷりつかるんじゃなくて、地方のどこかで普通に生きてることが励みになるというか。
S: 改名した寺田御子(もと藤井さくら)さんとか、後にグラビアで有名になる方が多いですね。
N: あぁ、寺田御子は深夜番組で見て、逆にミスiDだって知った口ですね。
ミスiD2015
ミスiD2015グランプリ 金子理江、水野しず
ミスiD2015 黒宮れい、近藤那央、篠崎こころ(プティパ -petit pas!-)、都丸紗也華(FYT)、緑川百々子(応援サイト
Web投票1位)、山田愛奈、来夢
すべての女の子はアイドルである賞 ファンタジスタさくらだ、深海誉(閃光プラネタゲート) 個人賞 大郷剛賞・Tomad賞:中嶋春陽(ジュネス☆プリンセス)、木村ミサ賞・竹中夏海賞:マーシュ彩(White Lace)、青山裕企賞:新井希美、東佳苗賞:甘夏ゆず(バンドじゃないもん!)、安藤美冬賞:鈴木マリ、うしじまいい肉賞:篠崎こころ(※ミスiD2015と同時受賞)、大森靖子賞:桃香(当時Peach sugar snow)、加藤一華賞:井上苑子、岸田メル賞:今川宇宙(受賞時の名前は「天川宇宙」、宇宙戦士ちゃん、西郷輝彦の娘)、草野絵美賞:祝茉莉(ひめむすひ)、小林司賞:筒井のどか、佐久間宣行賞:伊藤麻希(LinQ)、中田クルミ賞:桝渕祥与、もふくちゃん賞:山本正華、山戸結希賞:堀越千史、吉田豪賞:楠みゆう(当時Sweet★Pastel)
アマテラス特別賞 ヲガワササノ
その他のファイナリスト 大原由衣子、奥村真友里(ひめキュンフルーツ缶)、工藤えりな(現・校庭カメラガールツヴァイ)、小宮一葉、咲村良子(現Phantom Voice)、鈴木えりか(PPP! PiXiON)、永野倫子、雛形羽衣(秋葉原ディアステージ)、前坂美結、増澤璃凜子、みきちゅ、ミシェルアヤミ、矢川葵(のちにMaison book girl)、莉南
その他の著名なセミファイナリスト 伊藤桃、三条香月(当時CAMOUFLAGE)、のーでぃ、松川菜々花(FYT)[15]、真奈、水沢アリー、白川卯奈(ミスFLASH2016ファイナリスト)
このほか、選考過程で落選した はのはなよが吉田豪の「個人賞をあげたかった」とのひとことから「ミスiD2015 吉田豪賞(非公式)」を名乗っている。はなよはミスiDカフェ、ミスiDの部屋、ミスiDフェスなどといった関連イベントにも出演している。ミスiD2016にも応募、ファイナリストに選ばれている。また、ぱいぱいでか美も書類審査後の面接で落選している。
S: 2015では、来夢ちゃん推しでした!
N: 来夢ちゃんの動画は今回、はじめてちゃんと見たんですけど。面白かったですね。家に帰ってアニメみてゲームして寝るしか言わないのが子どもって感じで。
S: いやほんと別格だと思います!人類の奇跡!!
2015から混沌が加速してきた印象ですね。グランプリ2名も驚きましたが、ファンタジスタさくらだとか、男装の深海誉さんなどなど。
この年にTIFでミスiDタイムのライブ&トークがあって、大森さんが作ったミスiDのテーマソング「カラフループ」が素晴らしかった……!
N: あの年のTIFはよかったなぁ。でも、TIFの話をすると蒼波さんの話にまた戻っちゃうんですよね。大森さんの「イミテーションガール」と「カラフループ」も初披露だったけど、見てて泣けた。
S: 蒼波さんの朗読でもうボロボロ泣きました!TIFのステージは、登場メンバーが2014の方と2015の方が入り混じってましたね。
N: HOTSTAGEで、熱くて最悪だったし、手前がHKT48だったから完全アウェーだったけど、それを大森さんがぶっ壊してくのが面白かった。
S: そうそう。大森さんステージ降りてましたね。なつい。
N:この辺りからミスiDは大森靖子期に入ったって感じがしますね。この一年前から大森さん自身が積極的にアイドルとコラボをやるようになっていったんですよね。アップアップガールズ(仮)とかBiSとか。それにしても、2014と2015では、空気が全然違いますね。2015はなんかギラギラしてた。
S: TIFの時は13,14,15が全員そろってましたね。セミファイナリストお披露目も兼ねてたイベントだったんですね?そういえば。
N: 「カラフループ」って音源化されてないんですかね。「イミテーションガール」は大森さんの『洗脳』に収録されてるし。MVにもなってるけど、TIFの映像はもう見られないんだろうなぁ。
S:「カラフループ」は SoundCloudに上がってます。2013-2014バージョンと2013-2015バージョンがありますね。
N: ミスIDのオーディションって最初がSNSとかチアーズの評価と売上で、最後が審査員の評価になるんですよね。
S:そうですね。そこも現代的。
N: ファンの後押しみたいのがどうなるのか。
S:2014の時は、写真の売り上げとツイッターの一般票って感じでしたよね
N: 今はCHEERZもありますよね。2015は、篠崎こころがエグイ売り方※をしたじゃないですか。
※選考オーディション生写真の購入特典に、篠崎こころがつけたレギュレーションが、写真を75枚以上購入した特典に1)メッセージ動画、2)2ショットプリクラ、3)人噛みつき無料、4)カラオケオフ会、5)電話でお話(テレビ電話通話も可、通話時間は1時間まで)の中から1つ選択。150枚以上の購入特典は、1)75以上の購入特典の中から2つを選ぶ、2)篠崎と4時間デート、からどちらかを選択)だったことがデート商法なんじゃないかと物議を呼んだ。
篠崎こころインタビュー前編「ただのキモオタなんです」 岡島紳士のGIRLS NEWSING第1回
N: あの辺で殺伐としてきたなぁって思って、少し引いたんですよ。でも現在、彼女がモデルとして成功してることを考えると、結果としてありだったのかなぁとか思いますね。
2014は頂点にいるのが何もできない蒼波純さんだったから、妙なファミリー感があった。
対して2015は、すごくギラギラしてたなぁって思った。ただ、今につながってるのは2015なのかなぁと。あそこで水野しず、金子理江、黒宮れいが出てきたことで、ある程度、路線が決まってしまったというか。と同時に層は厚くなりましたよね。
S: 個性派見本市というか、突飛なことやったもん勝ちみたいな雰囲気になってきた感じはします。
N: 冷静に考えると何でそうなったんだろう? 審査員に吉田豪と大森靖子がいるからなのか。去年、蒼波さんが受賞したからなのか。
S: 2014も、ひのあゆみさんなど個性の塊みたいな方はいましたが、なんかもうちょっと、これのために突飛なこと考えるというよりは、ずっとやっていた表現をそのまま貫いただけという人が多かった印象です。
N: 詩人の文月悠光も2014ですよね。2015のお披露目見に行ったときに元~とか別のアイドルを兼任してる人が多かったのを覚えてます。
S:確かにこの年は、グループに所属してる人が多いですね。
N: グランプリのお披露目がお台場のジョイポリスでおこなわれて。蒼波さんとゆっふぃーが司会という今考えるとすごい状況でした。
S: 2014もジョイポリスでしたね。今考えるとなんでジョイポリスなんだろ(笑)
N: お米巻いてる人とかいたなぁ。名前なんだっけ。
S: それは祝茉莉さんですね!
N: この子かぁ。
S:ひのあゆみちゃんが最終審査でパフォーマンスやるためにいきなり連れてきて、次の年に単独で参加して入選しました。
祝茉莉さん見た目もやっている事もめっちゃ好きなんです!番台に立ってるという銭湯行きたい。
N: へぇ。自分の中でお米を巻いてる女の子って知識しかなかった。あとで調べよう。
S:お米まいてる女の子という知識(笑)この年からは、シブカルのステージもありましたよね。
N: 蒼波さんを見るために、
台湾のアーティスト・JennyFaxのファッションショーを見に行きましたよ。二回回しで観ました。あの時期は蒼波さんが出る時は全部見ようとしてたので。雑誌もほとんど買ってた。
S: 熱い!
N: 大学の地下でやってて、すごく面白かった。っていうか「2014」から進まない……。あと、『世界の終わりのいずこねこ』や『ワンダフルワールドエンド』といったSPOTTEDの映画にミスiDの人が出るって流れもこの辺りからですよね。
ミスiD2016
ミスiD2016グランプリ 保紫萌香
ミスiD2016準グランプリ 菅本裕子(元HKT48)
ミスiD2016 Iris、一ノ瀬みか(神宿)、大望、長澤茉里奈(放プリユース、ポイント1位)、藤野有理、弓ライカ、ロカ
I♥JAPAN賞 愛美菜デュジャン、VIENNA、林家つる子
私だけがいない賞 すみれ
実行委員長特別賞 南菜生(PassCode)
個人賞 青山裕企賞:瀬戸悠木、安藤美冬賞:町田彩夏(「女子高校生未来会議」主宰、慶應義塾大学生)、市川紗椰&東佳苗賞:祷キララ、大郷剛賞:堀井仁菜、大森靖子賞:中尾有伽、岸田メル賞:天音ほのか、佐久間宣行&シュエ・ジェンファン賞:葉月(西岡葉月に改名)、ファンタジスタさくらだ賞:中尊寺まい(ベッド・イン)、根本宗子賞:さぃもん(サイモン・リーに改名、クロユリ from 夏の魔物に加入)、やついいちろう賞:空野青空、山内マリコ賞:川村安奈、山崎まどか賞:annie the clumsy、吉田豪賞:丸山ゆか(丸山夏鈴の妹)[24]
CHEERZ賞 中尊寺まい、柚餅子みこ、SHO-NO
アー写.com賞 natsuki(エレクトリックリボン)
ファイナリスト 石川夏海(アキシブproject)、石塚汐花(アイドルカレッジ)、沖本蒼奈(マボロシ可憐GeNE)、尾崎桃子、上条なずな、工藤ちゃん、菜田彩佳(青山☆聖ハチャメチャハイスクール)、齋藤里菜、サオリリス、末永みゆ、SENA、たらを、長澤真彩、ナギノエナ、7A、乃亜、羽田朱里、はのはなよ、日乃まそら、姫川風子(ジュネス☆プリンセス)、ひらく、ぷりんちゃん、まきろん。、真中のぞみ(プティパ -petit pas!-)、柳統子、山下優奈、山田如凜(元青山☆聖ハチャメチャハイスクール)、結城リナ、李南希、りさ子(羽井リサコに改名、クマリデパートに加入)、瑠花
著名なセミファイナリスト[2] あんず(元あヴぁんだんど)、麻生智世(ウルトラガール)、井本まほ(ミスiD2014セミファイナリスト)、栗山夢衣、佐藤優香(フラップガールズスクール)、瑳里(NECRONOMIDOL)、篠原ゆり、鈴木真実(元アリス十番)、瀧山あかね、長谷川愛里(乙女新党)、星なゆた(当時あヴぁんだんど)、町田有沙、松永有紗、真奈(ミスiD2015セミファイナリスト)、山口愛実
S: 2016はグランプリの保紫萌香さんと、準グランプリのゆうこすこと菅本裕子さんの年ですね。
N: 保紫さんの動画、よかったですね。あれ見たら納得というか。
S: 一番最近なのに、知識がなくてほとんど知らないです……すみません!
N: ミスiD2016がこれからってことですね。選考期間が何か妙に長くて、終わってすぐ2017の話になっちゃってるから、メディア展開が間に合ってない感じがありますよね。でも、さっき話した町田彩夏もいますからね。ミスiD初の政治家もあり得る。ただ、2015以降は人数が増えすぎてフォローできなくなってるって面もあるかも。
S: 保紫さんは、山戸結希監督のラジオに出てて「今年のグランプリの人なんだ!」って思いました。動画見ると、圧倒的な存在感ありますね!
N: さっき話した長澤茉里奈(まりちゅう)の動画も面白いですよ。まりちゅうはプレイボーイのグラビアによく出てるので、逆輸入的に知りましたね。
S: 私もまりちゅうはグラビアで先に知りました。
N: 自分が所属しているアイドルグループの人気を盛り上げるために参加するって子も多いですよね。去年だとエレクトリックリボンのnatsukiさんがそうで(現在は卒業)。賞をとることよりも、選考の盛り上がりを利用して、注目を集めるための道具になっている。
S:そういえば今回女装はいるけど男装はいないですね。2016のロカさん、衝撃のカッコよさ! このタイプの方、なかなかいないですよね。宝塚の男役的!
N: カッコいいなぁ。
S: 動画の最後のほうの話しかける演出とか最高……! でもこの人は完璧にキャラクターとして作り込んでいますね。それに対して、今回は本当の性別境界線上の人が多い印象です。
まとめ どうなるミスiD2017
N: 二人で話してると、どうしても2014最強みたいな話になってしまいますね。話を進めようとしても、すぐ戻っちゃう。単純に想い入れがあるだけなのか。あそこが特別だったのかがわからない。
S: そうですね。あと私が2016の知識がなさすぎるので……。
N: 僕もほとんどないですけどね。逆にいうとだから引いた目で見れる。濃さだけで言うと2015なんですけどね。
S: 2013:ふつうの雑誌モデルコンテスト
2014:サブカル色が出はじめ、なんかわけわかんないことやってるなという印象
2015:サブカル感とポップさの両立(対照的なWグランプリ)
2016:2015で濃くなりすぎたためちょっと薄まった
ざっくりした印象はこんな感じです
N: それで2017がどうなるか。小林Pが来年ないかもって書いてたけど、それもいいのかなぁってのはちょっと思うかな。noodleとか工藤姉妹みたいな主張をする人が出てきた時に、どうするのかなぁってのは思う。とりあえず言わせるだけ言わせて、こういう意見もあるよってことにして、普通に続けるのか。しっかり受け止めるのかっていう。今の段階だと、ああいう意見をミスiDの側がどう受け止めるのかが気になる。
S: 本当にそうですよね、審査員の側が試されてる……。審査員というか、見る側が試されてる。ミスiDというショーを楽しんでる観客全員ですね。
N: 掘っても掘っても出てくるって意味では、ミスIDの動画コンテンツは凄いですね。ジェンダーの問題も入りこんできてますし。
S: やっぱり今年のLGBTQの方の多さは突出してますよね。世相もあるし、アイドルがそういう世の中の流行を写し出すものだからというのもあるのかな。
N: キャッチフレーズが今回スケールがでかくて、『まどかマギカ』みたいになってるから、その影響で、アイドルやモデルになりたいって人じゃなくても、もっと今のアイドルシーンとかミスiDに何か言いたいって人までいるのが、末期感がありますよね。評論的には面白いけど、来るところまで来てるなぁというか。あと、個人的に2017の選考自体が女性シンガーソングライター刺殺事件への回答みたいに見える瞬間が何度かあったんですよね。答えは全然出してないんだけど、参加している人達を見てると、どうしても考えこんでしまうというか。
S: ミスiDという企画自体が、小林Pの作品なのかなーという気もしてきました。
N: 126人の並び自体が一つの作品になってますね。全員見ると配置がしっかりしてるというか。
S: その年、その年の日本のポップカルチャーや時代の色を「女の子」というフィルターを通して写し出す作品。 審査員の選定から、もう作品としてスタートしてますよね。
N: そうですね。2014に吉田豪がいなかったら、蒼波純は受けてなかっただろうし、2015は大森靖子がいるってことがすごく重要な気がする。ただ、作品にされた側の責任はとれるのか? って毎回思いますけどね。アフターフォローは他の賞に較べるとできてるとは思うけど、それも大森さんを筆頭とする審査員が個人的に動いてて、講談社自体がバックアップしてるという印象は薄い。選考委員にクリエイターが多いのは、そこらへんにあるのかなって。今回も、世に出しちゃいけない子もいるだろうし。まぁ、それ自体を楽しんでる面はあるんですけど。
S: 元から事務所に所属してない子でもこれをきっかけにスカウトがきたり、仕事が決まったりしてる面もあるのかもしれませんが(代表格は蒼波さんだけど、レイチェルもそうですよね)この賞をとったからこんなフィードバックがある!というわかりやすさは無いですよね。
N:そういう軋みも含めてエンターテイメント化してるって意味ではAKB48の選抜総選挙なみの面白さがあるんですけど。ただ、審査する側も参加してる女の子も観客も、疲弊してる面があるので、今年が一つの節目となるのかなぁとは思います。だからこそ、最後まで見届けたいですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?