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LAでアート体験ならLACMA (とCaltech) は行くべき

2019年6月13日~15日、アメリカ・ロサンゼルスで「アート」なスポットを巡りました。後半は旅の記録を「数字と小話」でまとめています。

かんたんな自己紹介・・2019年9月からニューヨーク工科大学でFine ArtsとTechを学ぶアラサー日本人。思春期にスイス留学を4年間、東京のIT業界上場企業やベンチャーで社会人を5年間経験した後、アート・デザイン経験0でも海外美大を色々合格した為、へんな自信だけ持って世界のNYへ挑戦しに行く。

美術館:

LACMA

LACMA(Los Angeles County Museum of Art:皆ラクマと呼ぶ)はLA市内ど真ん中に位置し、5個の建物から成り立つ大規模な美術館です。Information Centerの人によると、全てを見るには大体5時間はかかるようです。

ポイント2つ:
・立体作品の規模が日本と違う
・その作品の背景を知らなくても見るだけで面白い作品が多い

「サイズ感」は重要だと思います。これが10分の1のサイズだったら、ふ~んで終わってしまうかもしれない作品も、10~20mだと圧倒されて、まずは見入ってしまう。大きければ良いというわけではないけれど、作品のコンセプトとかによって適切なサイズというのは絶対あって、アメリカの美術館はやっぱりスペースが広いのでその制限に縛られないのは、見る側見せる側作る側全員に良いことだと思います。正直制作場所の規模感で、すでに作れる/作ろうとする作品がある程度決まっている気もします。

また、LACMAには一目見ただけで楽しませてくれる作品が多くあったと感じました。例えばこのタバコの作品。

全く作品を知らないことでこれは何を意味するんだろうと0から妄想することは楽しいです(the現代アート)。もちろん背景のコンセプトやアーティスト自身を知っていれば、より楽しめることもあると思いますが、美術館に所蔵されている作者全員を知っているわけがないので、ぼくみたいな素人にもぱっと見ておもしろい作品であることは、やはり大切だと思います(作品全部そうあるべきとは考えません)。↗↘↗

これはミニカーと高速道路と鉄道模型と建築模型の作品。画像では分かりにくいですが、実際には大量のミニカーと電車がひっきりなしに動いていて、ずっとシャーシャーと大きい音がします(動画アップしたいですが、著作権の関係でだめと言われました)。ミニカーは全てベルトコンベアで一番上まで運ばれて、下り坂の道路を走ってまたベルトコンベアの繰り返し。電車は全ておそらくHOゲージの鉄道模型で、ぐるぐる回っています。特にミニカーは一度に数十台がサーっとけっこうなスピード感で走っているので、ずっと見ちゃって楽しいです。

(大人が子供の心に戻って見入ってしまう作品)

これは個人的に一番良いなと思った作品で、綺麗な街中で毎日結局同じことを繰り返している人を皮肉っているのかなと思いました。そういう意味でモノの質感・機械感が絶妙と感じます。ただ後日作品のタイトルが「Metropolis II」(Chris Burden)と知って、どちらかというとポジティブな印象を受けたので、実際のコンセプトは全然違うかもしれないです。
あと、作品的には全部日本のものづくり技術に近いとも感じました。鉄道模型はKATOっぽいし。


あと、LACMAではこんな素晴らしいこともありました。
入場チケットはLA在住だったりLACMAのメンバーであれば無料ですが、違うのでふつうに25ドルで買おうとしたら、ちょうど売り場で隣にいたおばあちゃんが、ぼくのやり取りを聞いていたのか「私はメンバーだから」ということでチケットをぼくに譲ってくれました。驚いてお礼を告げたぼくを尻目に颯爽と美術館へ向かっていくおばあちゃん、、とてもカッコよかった。
日本にもう長く住んでちょいちょい美術館は回数行っていますが、こういう素敵な出来事があった記憶は特にありません。
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チケットを買った後、売り場の隣にあるカフェで、CoffeeとCoffee Cakeを買ったけれど、Cakeの方は待っても待っても出てこなくて、でもレシートもらってなかったから証明ができなくて、結果この5ドルは損したけれど全然大丈夫でした。素敵な思い出です。

美大見学:

2019年秋からNYITのMaster of Fine Arts & Technologyで学ぶ身なので、せっかくなのでロサンゼルスの美大を見学してきました。

OTIS

1つ目はOTIS(Otis College of Art and Design)です。ロサンゼルス空港にめちゃ近いです。キャンパスはこじんまりとしたサイズ感です。ここには事前にAdmissionの担当者とアポをとって行きました。
担当者は黒人の女性の方でした。学校の紹介をして頂いた後ぼくからいくつか質問をしました。
日本人留学生について・・あまり把握されていませんでした。中国人は多いとのことです。
卒業生にどんな方がいますか・・何人かの名前が挙がりましたが、全員知らない人でした。でもこれは単純にぼくが知らないだけだと思います。
大学のストロングポイントは・・ぼくのヒアリング能力の問題だと思いますが、Robustといった単語をかなり連発されていたので、よほどRobustなプログラムなんだと思います。逆にぼくから「空港に近いのは留学生にとっても良さそうですね」みたいなことを言ったら、担当者は「あぁそれは大きなメリットよ!」という反応だったので、「ロサンゼルス空港国際美術大学」みたいな名前にした方が良いんじゃないでしょうか(ジョークです)。

UCLA

2つ目はUCLA Department of Artです。現在新しいキャンパスを建設中だったようで、写真左の元スーパー?の仮キャンパスに行ったのですが、場所の雰囲気や囲ってある柵がドラマでよく見る犯罪に使われそうな場所だったので、担当者にアポをとって行ったものの、リアルに逃げ出しそうになりました。でも中はちゃんとした制作スタジオでした。
案内して頂いた担当者がお忙しいようだったので、質問はしませんでした。

Caltech

California Institute of Technology(通称Caltech)はアメリカでも屈指の名門工科大学です。
美大ではありませんが、アートはサイエンスと密接な関係にありますし、テレビドラマシリーズ「Big Bang Theory」で主人公のサイエンティストたちが所属する舞台でもあるのでどんな雰囲気のキャンパスか楽しみで行きました。
キャンパスは素晴らしかったです。美しかった。

・むだに広すぎず、狭すぎずで、歩きやすい
・キャンパス中、ほんのりイイ香りがする(紫の花?)
・歩いても文字や記号の表示がほとんど目に入ってこないので、散歩しながらの考え事がはかどりそう(見えるのは緑の自然と校舎だけ)

生まれ変わってまだ記憶があったときは、根っからのサイエンス少年になって、ここを目指したいと強く思いました。そしてそれでもハイレベル過ぎて入学できないことでしょう。
素晴らしい場所なので、Pasadenaに行かれる際はこちらも寄ってみてはいかがでしょうか。

ストリート他施設:※編集中・・

・Abbot Kinney Blvd
・Art Districts
・TecnoLatinx VR Lab
https://www.airbnb.jp/experiences/569085

行きたかったけど行けなかったスポット

行きたかったけど行けなかったスポットに、Getty museum、Marciano Art Foundation、Eames Foundationがあります。2つの美術館は時間の都合上行けなかったのですが、Eamesはちょうどその週まで改装中?みたいことを現場の玄関口で知ったので、行かれる方は事前に確認することをおススメします(←ふつうはやるべきこと)。

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数字ネタと小話:

3日間で・・・
・ふつうのタクシーの回数と距離:1回、36km
・シェアタクシーの回数と距離:9回、139km
・バスの回数:1回
・シェア電動スクーターの回数と距離:4回、10km
・歩数と距離:53,906歩、46.74km
・食べたハンバーガーの数:3つ

交通系ネタが多いです。

ふつうのタクシーの回数と距離:1回、36km

ふつうのタクシーに乗った理由は、空港からダウンタウンのホテルまで行く際、アメリカのSIMがまだ接続できておらずUberやLyftを利用できなかったためです。結果はワルイ方向に出ました。
日本人からすると、基本海外のタクシーは運転が荒いですが、このドライバーは特にアクセルとブレーキの踏み込みがひどすぎてちょっと酔っちゃいました。日系ぽい顔だったのでちょっと安心していた自分が間違っていました。
(たぶん、運転下手でUberとLyftで評価0を付けられすぎて、シェアサービスで運転できなくなり、ふつうのタクシーに”成り下がった”のではないかと思ってます)

(話とは関係ないがいつかあの後ろに立ってチェイスしたい願望)

シェアタクシーの回数と距離:9回、139km

内訳はLyft8回、Uber1回です。Lyftの方が基本安いのが理由です。その金額設定からかGoogleMapでも一番左に表示されるのでそのままタップしやすい。あと個人的にLyftの方が乗るポイントを細かく指示しやすく感じました。もし道路の逆側に車付けられたときにゃ面倒なので。
ロサンゼルスではシェアライドサービスはかなり重宝すると思います。訪れる場所to場所を良い感じに結ぶ公的交通機関はないことからやっぱりピンポイントで目的地に行けるのは楽だし、全9回とも5分以内にはやって来るほど、そこら中に走ってます。もはやシェアライドサービスの天下だからか流しは全く見かけませんでした。評価も4以下を付ける気持ちになるような体験は1回もありませんでした。日本も早くこう便利になってほしいものです。
※あと色々ドライバーとの小話がありますが、改めて書きます。

(ダウンタウンからOTIS College of Art and Designに行った際のLyft)

バスの回数:1回

なぜバスに乗ったかというと、ちょうど夕方~夜ごろダウンタウン方面のハイウェイがGoogleMap上でずっと真っ赤な線ができてるほど混んでいて、Lyft使っても1時間以上かかるからじゃあローカルバスを1回体験してみるか、という気持ちからです。
生まれて初めてロサンゼルスのバスに乗りましたが、何よりも驚いたのは降りる方法です。日本では当然ボタンを押しますが(ぼくの知る限り)、ロサンゼルスのバスは違います。

ご覧の通りボタンはありません。実は窓を横切ってつながっている黄色いコードをとにかく引っ張ることで降りるアピールをします。最初わからなかったのでてんぱりました(車内は割と明るくカラフルに写っていますが実際はもっと暗かった気がします)。

シェア電動スクーターの回数と距離:4回、10km

(バランス良く無造作に置かれた電動スクーターたち)

初めて乗りましたが、かなり便利です。特にロサンゼルスには街中に良いでもわるい意味でもたくさん置いてあるので、歩くにはちょっと遠いなと思い立った時にはピッタリの移動手段です。
全4回ともBirdというサービスを利用しました(Limeというサービスもあるのですが、利用する直前にバーコード付きのID登録を求められたため、そんなのあるかいとなって断念)
https://www.bird.co/

(特に人気観光地周辺にはめっちゃ置かれている)

日本と比較して、そもそもLAの車道は基本的にBIKE LANE(2輪車用のレーン)が敷かれてあるため、走りやすいです(どっちみち歩道自体が走ってはいけないルール+車輪系にとっては凸凹過ぎるので走れないと思いますが)。
ただ思った以上にスピードが出ます。車道でビュンビュン車が走っているときのハンドル操作は、個人的に終始緊張感がありました。

歩数と距離:53,906歩、46.74km

シェアライドサービスを多用して全然歩いてなさそうですが、実際はけっこう歩きました。特に2日目は異常に歩いています(時差ボケ+午後は海岸線沿いをずっと歩いてたりしたので)。

食べたハンバーガーの数:3つ

ロサンゼルスは以前に何回か観光で行ったことがあって、分かっていたはずですが、その記憶を超えてやはりハンバーガーの街でした。結果、3日間で3つ食べる次第となりました。どこかちょっと食べに行こうと思ったらまず目の前に現れるのはハンバーガーのお店なので、太りやすい人にはキケンな街です。
Walt Disney Concert Hallから歩いて1分のところにあるUpstage Burgerというお店のフライドポテトはキケンな美味しさでした。また今度行きたいと思います。ただ提供スピードは激おそいです。


次の目的地はサンフランシスコです。

nari

P.S. 数字インスタグラム始めました


大好きな横浜名物シウマイ弁当を食べる時、人生であと何回食べられるんだろう。。と考えます