マクドナルドのCM
CMを好きになることなんか基本ない。
特に最近は、「環境に配慮してますよ感」をアピーアール(アピール+PRの造語)している企業がやたら多く、その大概が面白くないので胸焼けしている。
そんなCMを打つ企業にはどっちかというとネガティブなイメージがつくので、なぜ数百万円~数億円かけてわざわざ評価を下げたいんだろうと不思議に思っている。
そんな中、最近Tverを見ていたらマクドナルドのCMが流れた。それが目を引いた。
YouTubeに上げてくれていて良かった。
「ビッグマックなんて、ペロリだよ」
この類のメッセージはよくあるので、いつもは無意識に聞き流している気がするが、なぜかこれは魅入った。パワーを感じたのだ。
「(ビッグマックは大きくて重くて食べる体力がいるけどお前は)まだまだいけるだろ(いわゆる世間で言われている世代や年齢のラベリングに惑わされずに自分で感じて動けよ)」というメッセージだと、ぼくは受け取った。
YouTubeの概要にもそんな趣旨で書いてあった。
Tverに上手くターゲティングされただろうか。
このCMの中で、〇〇世代と続けて言っている途中に「肉食系・草食系」という違う角度のラベリングワードを放り込んできたのは、飽きさせない工夫に思える。上手い!
マクドナルドの広告で、前に良いなと思ったのが1つあったので紹介したい。アメリカのマクドナルドの旧正月をお祝いするCMだ。
Karen X Chengは3Dや新しいテック関連の作品で有名なクリエイターだ。ここではNeRFという技術を活用しているのだが、驚くのはマクドナルドがそれを採用したスピード感で、NeRFが世間に出て来てからそんな時間が経っていなかった。それにもかかわらずこのクオリティのものをCMとして作れる企画力と制作力。こんな企業他にあるだろうか。
今回の日本マクドナルドのビッグマックCMを見たり、NeRFを活用した1年前の旧正月のCMを思い出して、マクドナルドはやっぱり世界規模ですごいんだなと感じてしまった。イギリスに住んでいた時からマクドナルドに対する考えが変わったのは以前書いた通りだ。
どうやらぼくはマクドナルドが作るCMに大いに影響されているようだ。
ただ、あれだけの飲食システムを世界で展開出来ているなら、あとはどれだけ人に好かれるかに尽きるので、良いCMを打つのは当然の戦略だろう。
ビッグマック、今度食べに行こう。
今住んでいるエリアにあるマクドナルドが今度リニューアルオープンするらしいので、そこで食べる。個人的に日本でハンバーガーを食べるとしたら実質モスバーガー一択だったのだが、今住んでいるエリアのモスバーガーの雰囲気がいつもあまり良くないので、行く気になりづらい。初めて自分の中で圧倒的な王者だったモスバーガーが、世間の王者であるマクドナルドに脅かされている。モスバーガーからもパワーのあるCMを見てみたいものだ。
小泉成文
大好きな横浜名物シウマイ弁当を食べる時、人生であと何回食べられるんだろう。。と考えます