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めぐろ歴史資料館(東京都目黒区・中目黒駅)

東京23区にある郷土博物館もいよいよ後半へ。中目黒駅から徒歩10分くらいの利便性の高い場所にありながら、今までなかなか訪れることのなかった目黒区のめぐろ歴史資料館。なぜひらがなで「めぐろ」なのかはよくわからない。中学校の旧校舎をそのまま改装して使用しているという有効活用。校舎の他の部分は別の施設として利用されている。

郷土博物館おなじみとなる土器や板碑、そして石棒もしっかりと健在。床に竪穴式住居の跡を再現した模様があったりと意欲的な展示もされている。見どころとしては「富士塚胎内洞穴」がある。目黒区にかつてあった富士塚(浮世絵にも描かれている富士山を見立てた築山)から、本物の富士山と同様に洞穴まで作られていたことが発見され、その最奥部には大日如来像が祀られていたという。展示室では原寸大の洞穴が復元されて中に入ることができ、大日如来像も展示されている。

富士塚胎内洞穴はこのミュージアムの根幹

その他、目黒産として有名だったというタケノコ(もちろんサンマは無い)や、将軍の鷹狩りの地として有名だった目黒の地において将軍来訪のため準備する村の苦労が紹介されている。農具や民具も紹介されているのも郷土博物館ならでは。

民具の紹介はかなりスマート

近代になると火薬製造所や陸軍乗馬学校、練兵場など軍関係の施設が多く置かれたことから、軍用品や兵卒が使っていた日常品なども多く見つかっている。また意外だったのが目黒にかつては競馬場があったということ。現在の府中競馬場はこの目黒競馬場が移転したもので、日本ダービーは目黒競馬場で開催されたものが初になる。トイレはウォシュレット式。旧校舎のため期待していなかっただけに意外。

目黒競馬場に行ってみたかった


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