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蘆花記念館(東京都世田谷区・芦花公園駅)

世田谷文学館から歩くこと10分ほど、芦花公園駅が最寄りとは思えないほどやや遠い場所に芦花公園がある。さて芦花公園。蘆花恒春園というのが本当の名前である。この芦花とは何か? その答えとなる記念館があるのである。

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芦花公園の中にあるのは、おなじみ徳冨蘆花の記念館。そう、あの有名な徳冨蘆花である。
徳富蘇峰の弟の! 
あの超メジャーな蘆花! 

著者の作品でエースで4番の『不如帰』を要する徳冨蘆花。

というわけでここで文学の打線を組んでみる。『走れメロス』『斜陽』『人間失格』を要する大正義・太宰治とどう対峙するか? 純文学好きと野球好きの人は雰囲気を楽しんでもらいたい。
まずは太宰治軍。

1センター 走れメロス
2ショート 駆け込み訴え
3ファースト トカトントン
4サード 人間失格
5レフト 斜陽
6セカンド 御伽草子
7ライト 女生徒
8キャッチャー パンドラの匣
先発 晩年
セットアッパー 津軽
抑え グッドバイ(逆転負け)

こんなところだろうか。
対するは徳冨蘆花軍。

1センター
2ショート
3ファースト
4ピッチャー 不如帰
5サード
6レフト
7セカンド
8ライト
9キャッチャー

悪意はない。ご了承願いたい。

『不如帰』は今から100年ほど前にベストセラーとなった小説である。芦花公園内にある徳冨蘆花記念館ではその生原稿を見ることができる。記念館内部は撮影できないが(文学資料を置いているところは著作権の関係か撮影できない場所が多い)、『不如帰』以外にも多岐にわたる作品を書いていることがわかる。

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芦花公園内には旧宅もあり、これも記念館同様に無料開放されている。旧宅は平屋でとても広い日本家屋。邸宅内にトイレ跡あり。どの部屋も手入れされていてゆっくり見ているだけでも心が穏やかになる。

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