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木組み博物館(東京都新宿区・早稲田駅)

基本的に平日しか開館していない博物館ではあるけれど月に数字だけ土日に開館することがある。この機を逃してはならないと早稲田大学すぐ近くにある木組み博物館を訪問。日本の伝統木造建築である木組みを中心にして、左官や漆などの伝統技術を紹介している博物館である。

博物館の入っているビルに足を踏み入れると、そこからすでに木の良い匂いに包まれる。うっとりである。それもそのはず、桧を磨いた木のベンチ(もちろん座れる)やスダジイの年輪など木材が溢れている。

入口から木の匂い

展示室はビルの3階。マンションの一室を展示室にしたコンパクトな博物館で、第一展示室では木組みについての解説と共に、実際に現物に触れることができる。

どれもこれも解体してしまえる

釘を使わないで木材を組み合わせて建物に活用している日本の誇る技術である木組み。外から見るとどういう風に組まれているのかわからないけれど、きちんと順番通りにすれば実際に解体できる。おそらくほとんどの人が予想と違う組まれ方をしていることに驚くはず。解体できなくてもスタッフの方が丁寧に教えてくれるので安心。
とにかく精巧に表からわからないように組まれており、長年かけて培われてきたその技術力に感嘆する他ない。

これが
こう

隣の展示室では木組のほかに、お城などに使われる鶯張りや歌舞伎の舞台を中心に使われている所作台など、あえて音を立てる木の有効的な組方の工夫や、銅板葺、鬼瓦なと建物そのものの説明がされている。
実際に物にふれる体験型展示の博物館なのもあって、コンパクトながら結構な見学者で賑わっている。日によっては4階で木組みの森劇場として小説の朗読などを催している。トイレは洋式。

第二展示室は歴史的な紹介


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