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ふるさと府中歴史館(東京都府中市・府中駅)

府中には大國魂神社という大きな神社がある。4月末から5月頭にかけて行われる「くらやみ祭」の舞台として古くから地元の人々に愛されている神社で、その境内は武蔵国府跡の中にある。
武蔵国府とはその名の通り武蔵国の国府で、存在は知られていたけれど場所の特定がされていなかったのが、発掘調査によってこの府中駅周辺に中心地があるということがわかってきたという。大國魂神社もその国府の中にあったものだということが推定されており、ふるさと府中歴史館もその敷地内に在って武蔵国府の紹介に焦点を当てている。

図書館も併設されている中にあるので、3階建ての建物ではあるものの資料館としての部分は1階と2階の一部のみで広くはない。府中の郷土を知りたいという目的であれば、府中郷土の森公園にまで足を伸ばして府中郷土の森博物館を見て情報を補完するのが良いかもしれない。ただこちらは駅から近い場所という利便性と無料で入れるという気軽さがありがたい、
展示の目玉は府中かるただろうか。郷土かるたというと群馬県の上毛かるたが有名だけれども、地域に根ざした郷土かるたは全国の至る所にあるそうで、府中かるたもその一つ。実物もあって感触を味わえる。タッチパネルでデジタル郷土かるたも遊べる。

郷土かるたは地域復興の要

2階はくらやみ祭に関する資料室で、今はなかなか見られなくなった昭和の頃の祭りの風景画が展示されている。くらやみ祭の詳細な日程スケジュールまで記載されている。15分単位での細かさもまた興味深いところ。資料室自体はとてもコンパクトでもちろん誰もいない。トイレは和式と洋式はウォシュレット式。

順路やスケジュールが詳細に記載されている


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