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科学技術館〜皇居東御苑(東京都千代田区・竹橋駅)

・科学技術館

最強の寒波が日本列島を襲うという情報が駆け巡る中、突き抜けるような青空の下で訪れた東京の北の丸公園。
日本武道館と国立近代美術館がすぐそばにあり、その二つには何度か訪れたことがあるものの、その間にある科学技術館は初の訪問。その内容からお台場の日本科学未来館に似た展示内容ということもあり、どちらかというとターゲットは大人単体よりも子供向けの展示が多い印象。

割と新しく建てられ最新技術を駆使している日本科学未来館に比べると50年以上の歴史を持つ科学技術館はもっと実地に即した展示内容となっている。実際のところ説明映像のグラフィックなどは時代を感じさせるようなものだけれど、子供世代へ理科分野の興味を持ってもらうことを狙ったアプローチをしているので、全てが良い意味でちょうどいい。

体験型の展示が多く、触れながら学ぶことができる点は好感度が高い。見た目に偏りすぎるとエンタメで消化されてしまうのがオチなので、教育という観点に重点を置いた展示というのが大人目線からでも読み取れる。

とにかく展示室の数が多いことに驚く。2階から5階までの4フロアあり1フロアに4つ以上の展示室があるので、単純に計算しても16の展示室。そのほかにも通路や企画展示などもある。
2階は自動車やものづくりの技術、3階は情報・電気、薬学といった分野、4階は金属、建築、宇宙、5階はメカ、光、実験といったテーマで分かれている。各展示室内のブースでは時間ごとにオリエンテーションが行われており、それらを網羅するとそれこそ1日がかりで体験するということになる。

入館前はこういった施設の割にはやや強気の値段設定だと思ったけれど(それでも1000円を切っている)、充分すぎるほどのボリュームに納得。むしろ良心的と言えるのでは。

古い建物なのでトイレは洋式。小用トイレが子供向け仕様になっているのは感心する。建物の中で食事を持ち込むこともできるし地下にレストランと4階に軽食喫茶があるので、じっくりと楽しむことを前提として向き合うのが賢明。



・皇居東御苑

どうせ皇居のそばまで来たので、すぐ近くにある皇居東御苑へと足を運ぶ。ここを通り抜けて東京駅へと向かうという魂胆である。

皇居がもともとは江戸城だったのは周知の事実だけれど、皇居東御苑には江戸城跡の石垣が残っている。もともと江戸城の本丸は明暦の大火で焼け落ちてからは再建されず、明治維新の後は砲台、中央気象台といった利用を経て今は展望台の代わりとなっている。

突っ切って大手門の方へ向かう途中で、江戸城本丸の再建模型が展示されている。残された設計図から5層の城だったらしく、天守まであった当時は江戸中を見渡せたんだろうなと想像される。大手門の近隣には有名な将門公の首塚もあり何人かの参拝も見受けられた。


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