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八王子郷土博物館(東京都八王子市・八王子駅)

八王子駅の南口にあるサザンスカイタワーの3階にあるのが八王子博物館。正式名称には桑都日本遺産センターという名前もついている。もともと別の場所にあった郷土博物館がこちらに移転してきたというもの。

博物館は役所やホール、飲食店などが入っているサザンスカイタワーの一角にある。桑の都というタイトルから想像できるように、八王子では桑を主食とする蚕の養蚕業が盛んだったそうで、これをもって桑都という名前らしい。館内は決して広くないまでも展示内容は充実しており、そのスペースを有効的に活用した島嶼のような展示方法を取っている。

一つ一つのスペースを確保している

八王子が誇るのは養蚕業だけではなく、むしろそれよりも知られているのは高尾山。年間登山者の数はなんと世界一。かねてより薬王院への参拝が多かったことに加え、近年でも登りやすい山というのと、都内からのアクセスも近いというのがやはり大きな理由かもしれない。ロープウェイもあるので初心者にもある程度ハードルは低い。また本尊である飯綱大権現と姿が似ていることから天狗も推されるようになったという。館内には巨大な天狗のお面もある。

デカそうだぜ

八王子の一帯は戦国時代に北条氏によって統治されてきており、城主である北条氏照が治めてきた滝山城と八王子城に関しての紹介がされている。八王子城に関しては企画展としてそこから出土した品々の展示がされている。戦国時代だから土器や石棒はない。そりゃそうだね。

かわらけやら書簡やら

戦国時代が終わり江戸時代になると小仏関所が設けられる。幕末に及んで関所番の川村喜十郎は渋沢栄一と関わりを持っていたらしく、こんなところにも渋沢の名前が出てくるのに驚く。幕末といえばお隣の日野出身の新選組がメインになるけれど、八王子にも千人同心という組織があり、やはり幕府を守るために活動している。有名な人物がいないのが少し残念。

確か新選組の井上源三郎の兄が八王子千人同心

館内には体験コーナーも設けられている。ここでは八王子の伝統芸能である八王子車人形の操作だったり機織り体験なんかもできるという。さすが桑都。それと八王子かるたも存在する。地域を上げて桑都を盛り上げようとする試みが素晴らしい。トイレはウォシュレット式。

見事に見学者はゼロ


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