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ONE STROKE(東京都世田谷区・桜新町駅 松井五郎「詞の時間」展)

先日おとずれたギャラリー5610の展覧会と共鳴する形で「詞の時間」展が開催されている。

ONE STROKEは駒形克己のオフィスも兼ねたギャラリーで、駒形克己が手がけた装丁の作品なども紹介されている。先年に板橋区立美術館で開催された展覧会の作品もある。ギャラリー5610のトークイベントでも対談していたデザイナーの駒形克己と久々の交流を果たしたことが結果的にこのコラボレーション展示として実を結んでいる。

訪れた時にはデザイナー駒形克己の御息女が在廊しており、駒形克己の『ぼくうまれるよ!』がうまれたエピソードなどを伺う。赤ん坊の頃、お風呂の中にちゃぷちゃぷ浮いているような感覚があった、といったような記憶を聞いて着想を得たことでデザイナーをやりつつ子供のための本を作ろうと思い至ったのだという。つまり駒形克己がしかけ絵本を作るきっかけになった張本人ともいえる。個人的には展覧会で作品を見て以来、この本にはかなりの共感を持っていたのでそのきっかけになった本人と会えたのは嬉しくもある。

会場では安全地帯やチャゲ&飛鳥、『勇気100%』など松井五郎作詞の楽曲の秒数に合わせた砂時計が展示されており、リクエストすれば実際に該当曲を流しながら砂時計が落ちる様子を見ることができる。面白いのが4分とか5分の曲なんかはたった1分の違いで砂の量が目に見えて違うということ。砂の粒の大きさなどは目立った違いがないので、目に見える時間量の差というのを体感できるのが面白い。
砂時計は販売もされているけれど既に売り切れ、追加の製作にかかっているという。トートバッグもかなり早い段階で売り切れが始まっていて人気の高さを窺える。トイレは個室ウォシュレット式。


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