吉德これくしょん展示室(東京都台東区・浅草橋駅)
雛人形や五月人形などで知られる吉德人形。江戸時代に徳川六代将軍から「吉野屋」の屋号を受けた初代の吉野屋治郎兵衞の名跡と六世以降に襲名している德兵衞を合わせて「吉野屋德兵衛」長じて「吉德」となって営業されてきた吉德大光は、現在に至るまで同じ場所で営業を続けている老舗中の老舗である。この吉德大光の本店に吉德これくしょん展示室があるということを知り訪問することに。
吉德これくしょん展示室は吉德大光の十世にあたる山田徳兵衛が研究として収集していた人形玩具や人形に関わる文献資料を広く一般にも公開するためにつくられた部屋で、本店のリニューアルオープンに伴って開室された比較的あたらしいミュージアム。企画展として檜細工師の三浦宏が手がけたミニチュア作品を紹介している。
檜風呂や風呂桶などを生業としてきたが時代の波の中で徐々に仕事が少なくなり、そんな矢先に幼い頃に見た和船をミニチュアで作ってみたところ好評、辻村寿三郎に声をかけられミニチュアの妓楼を製作したことで注目を浴びて以降は江戸時代の町並みを1/10スケールで再現する作品を30年以上に渡り100を越える作品を作った。その技巧の繊細さに愕然とする。トイレはウォシュレット式。
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