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東京都薬用植物園(東京都小平市・東大和市駅)

普段あまり利用することのない西武拝島線。というより利用したことが初めてである。東京にはまだまだ行ったことのない土地がたくさんあることを痛感しながら乗り込んだ西武拝島線の東大和市駅で降り、南下してすぐの場所にあるのが東京都薬用植物園である。都がやってる。区はやってないし市もやってない。

東大和市駅という、これでもかと市の名前を冠した駅が最寄りであるにもかかわらず東京都薬用植物園は小平市にあるというのが興味深い。東大和市駅は東大和市と小平市との境界線ギリギリに立っている駅だそうで、少し足を伸ばせばすぐに隣の市に跨っているという絶妙な敷地である。薬用植物園という名の通り、ここはいわゆる一般的な植物園と異なり薬用植物をメインに据えた植物園になっている。薬用植物は実用のための植物なので派手さは一切なく、よくある植物園のイメージで訪問すると見た目の地味さに驚くかもしれない。

園芸的なやつ

園内で一際わ目を引くのは温室だろうか。温室では薬用に利用される植物のほか、バナナやカカオの木など食用に使われる植物も紹介されている。温室のアイドルとも言える食虫植物ももちろん健在。むしろ食虫植物が無いと少し物足りなく感じてしまうのは植物園あるあるではないかと個人的には思っている。

温室はやはり楽しい

池や円形ステージ、植物の販売店舗などがある園内は結構な広さではあるものの、鮮やかな花で飾られているわけではなく(それでも季節によっては花も見られる)散策するのに心地よい環境。ふらりと立ち寄りながら園内に点在している屋外の休憩スペースで静謐な時を過ごすのも風流。ケシやチョウセンアサガオもある。希望者にはガイドボランティア(花咲案内人)が園内案内をおこなっているので話を聞くのも良いかもしれない。

このあたりだよね

入口ちかくにある薬事資料館では薬用植物の解説や薬に関する資料が展示してある。北里大学の東洋医学資料展示室やニホンドウ漢方ミュージアムと合わせて訪問するのに最適かもしれない。トイレは洋式。雑草という名の草はない、と言い放った植物学の父・牧野富太郎もおそらくこの園に訪れていたらテンション上がっていたことは想像に難くない。

マッキーも大喜び(予測)


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