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豊島区ふくろう・みみずく資料館(東京都豊島区・池袋駅)

池袋駅と雑司ヶ谷霊園を結ぶ東通り沿いにある南池袋小学校。豊島区ふくろう・みみずく資料館はこの小学校の一角にあるという珍しい施設。生物学者であり、夫婦共通の趣味としてふくろうコレクションを集めた飯野徹雄・東京大学名誉教授が名誉館長となっているこちらの資料館。南池袋小学校の校章にもすすきみみずくがデザインされている。

池袋とふくろうになんの関係があるのか。確かに駅前には「いけふくろう」という待ち合わせスポットがあるけれどシンプルに駄洒落っぽいし、その真相も知ってみたいと思い訪問。すると意外なつながりのあることがわかった。この学校のある雑司ヶ谷地区には鬼子母神がある。病気になった母親のために娘が鬼子母神のお告げによってススキの穂でみみずく玩具を作って売り、そのお金で薬を買ったという言い伝えが残されており、ここに建てられた理由が明白。偶然かもしれないけれど豊島区の形も翼を広げたふくろうに似ている。

実は縁深い豊島区とふくろう・みみずく

館内は非常にコンパクトで、資料館というより資料室といった趣き。ガラスケースには人間とふくろうの関わりの歴史が紹介され、剥製も一部ある。国内の「ふくろうの呼び名」分布図もあり地域によって全く呼び名が異なるのも興味深い。文学作品で言えば『アーサー王と円卓の騎士』に登場するマーリンもフクロウを友としていたし、有名なところでは『ハリー・ポッター』シリーズにも同じようにフクロウが登場する。

ヨーロッパはフクロウ文化が発展していたのだろうか

トイレはなし。一巡りするのに三十分とかからないシンプルな資料館ではあるけれど、特に猛禽類が好きであれば尚更、よくある自然博物館の展示とはまた違って多方面からふくろう・みみずくを捉えたミュージアムとして新鮮な体験ができることは間違いない。

そんな広くないけれど多面的にふくろう・みみずくを知ることができる

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