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三菱みなとみらい技術館(神奈川県横浜市・櫻木町駅)

実業界で発展し多くの関連企業が生まれた三菱グループのうち、三菱重工業が主に取り組んでいる技術を陸・海・空・宇宙の視点から紹介している。未来の技術を紹介する博物館は比較的どの世代も多いイメージがあるのだけれど、とりわけここは体験型展示が多くて子供向けが多い印象。ただし今のご時世で体験型の展示は閉鎖されている。

1階では三菱重工業の歴史(当然ながら岩崎彌太郎がここでも登場する。日本を牛耳っているといっても過言ではない)と、これからの発電エネルギーについてを紹介している。石油、石炭、原子力といったものから天然ガスやバイオマス、クリーンエネルギーとして期待される風力や太陽光まで、そしてエネルギーの効果的な供給方法など。

課題も山積みである

海のコーナーでは深海探査機「しんかい6500」の実物大を展示している。また、最新の深海掘削技術を生かした地球深部探査船「ちきゅう」の紹介をも行われている。興味あるところではジュール・ヴェルヌ『海底二万里』に登場したノーチラス号のイメージ模型もある。ここでは体験型展示として未来の深海調査船に乗るシミュレータや自分でデザインしたシーアニマルを巨大スクリーンに投影させるシアターがあるが、どちらも休止中。

しんかい6500がひっそり

空のコーナーでは国産ジェット旅客機の機首・前胴部の外観と内部のコックピット、それにジェットエンジンの実物大を展示している。コックピットではフライトシミュレータがあるが現在は休止中。

宇宙のコーナーでは今までに開発されてきたロケットの内部の紹介や、ロケットエンジンの実物を展示している。また未来の宇宙開発についての紹介を映像で流している。かなり没入感のあるシアターで興味深いものの、シアター内部には入れず外から見るだけというのが少し物足りない。

エンジンがひっそり

階段を上がって2階では陸のコーナーとして、SDGsに則った持続可能な社会の実現に向けての最新技術の紹介がされている。特に風力発電に使う風車が海上でどう建っているのか(海上に浮いている)、プロペラの一部分の実物展示などがある。原子力発電の内部も模型展示している。パネルなど直に触れて動かす展示が多いのもあり多くは休止中。

発電方法がひっそり

2階にはそのほかにもブースがあるのだけれどそのほとんどが休止中のため入場料の割に物足りない印象がある。これだけ休止中のものが多いならある程度リーズナブルにしてくれても良さそうなものだけれど。トイレはウォシュレット式。

ついでに休館中の横浜美術館


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